【iPad】これで理科嫌い激減?iPad版「元素図鑑」は未来の電子教科書
iPadの登場で電子教科書の実用化を議論する声が高まり出しているが、そんな近未来の教科書を予感させる電子書籍アプリが登場し、注目されている。そのタイトルは「元素図鑑 The Elements」だ。日本、アメリカを始め5カ国語に翻訳されている。
その名の通り、化学の授業などでおなじみの元素周期表をもとに、それぞれの元素の特性などを詳細に解説した電子図鑑だ。現在118種類の存在が判明しているすべての元素のサンプルを3D画像で表示。iPadの画面をタップすればサンプルがぐるぐる回り、手に取るように元素の正体がわかる。さらに各元素に関連する身近なグッズが表示されているのが面白い。亜鉛(Zn)であれば鉛の兵隊の人形、金(Au)なら金塊などと言った具合で、全部で500を超えるオブジェクトがライブ画像で表示され、その物質が何であるのかが直感的に理解できるというわけだ。
またオプションの3D対応メガネがあれば、より立体感あふれる元素体験が味わえる。
さらにテキストデータは、アメリカの科学雑誌「Popular Science Magazine」のコラム「Gray Matter」を執筆しているセオドア・グレイ氏(2002年イグ・ノーベル化学賞受賞者)の著書が元になっており、元素にまつわる意外なこぼれ話など、化学を楽しく学ぶ要素が豊富に盛り込まれている。
また、各元素、物質にまつわる詳細な情報、最新の研究結果など世界中から寄せられた最新データを即座に呼び出すことが可能だ。
ダウンロード価格は1600円と、電子書籍の中ではやや高額だが、もしこの内容を紙媒体にすれば5000円はくだらないはず。より充実した内容のコンテンツが安価で世界中の人間が体験できる、教科書のあるべき未来の一片をこのアプリが示していると言えるだろう。こんな楽しい教材があれば、理科嫌いの生徒もかなり減るのではないだろうか。(足立謙二)
