40万を率いた契丹軍の襲来!スの決起!「千秋太后」73話-74話のあらすじと見どころ-BS朝日

2010年11月06日16時19分ドラマ
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蕭太后の呪縛から解き放たれた聖宗は、40万の大軍を率いて自ら高麗に攻め込んできた。今回は40万の契丹軍を迎え撃つ、3万のヤン・ギュ率いる高麗軍との迫力の戦いに注目しよう。

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第73話
高麗では和解か応戦かで臣僚らの意見が分かれるなか、顕宗は応戦することを決断する。もちろんこの厳しい戦を任せられるのはカン・ジョしかいない。顕宗は軟禁されていたカン・ジョを総指揮官に任命する。送兵に遅れを取った高麗だったが、前線のヤン・ギュらの活躍により形勢は好転し、対する契丹は予想外の苦戦を強いられる。ヤン・ギュたちは40万の契丹軍に対して、3万の兵士で7日間も持ちこたえたのだ。それにしてもあいかわらず契丹軍の攻撃は迫力がある。さすが大河のKBSと言う感がある。ヤン・ギュたちが守る興化鎮(フンファジン)に向けて大きな石を大砲の弾に見立てた、砲撃は敵ながらあっぱれだ。
しかし、このシーン、一番の見どころは契丹軍がよこした使者に対して放った1本の矢だ。使者を狙うのではなく、契丹の旗を狙ったあたりに高麗軍の正義をうまく描いている。みごとな高麗軍の勝利だ!

ところで、戦いのシーンで筆者がかねてから気になっていたことが2つある。
まずひとつは、敵軍が城壁に立てかける梯子。これを使って城内に侵入しようとする敵軍を石、水、矢などで迎え撃つシーンがよく登場する。このとき、梯子自体をはずすとか、壊すという手は使わないのだろうか?もっともこれでは戦が早く終わってしまうが…。
もうひとつの疑問は、次回で。

ドラマに戻って…。興化鎮をあきらめて契丹軍は、カン・ジョの待つ通州城(トンジュソン)に迂回することにする。さすがカン・ジョはただ迎え撃つだけではない、積極的な攻めに出ようと作戦を立て、契丹軍を完膚なきまでに打ちのめす。

一方、忠州宮に軟禁されたスは何者かの陰謀を感じ取り、カン・ジョへ使いを出すためのある作戦を立てる。このみごとな作戦はドラマで確認しよう。

また、契丹の蕭太后の逝去ですっかり力の無くなったドギャン(枢密院使)は、自分の懐に逃げてきたトギョンの行く末を案じ、契丹から逃し、今後の生き方を説いてやる。漢人でありながら、契丹を遊牧民族から農耕型民族へと変える政策などを推進した功績を称えられ、契丹の皇族として埋葬された忠臣であった。

第74話
74Licensed by KBS JAPAN.(c)KBS All rights reservedスがユ内官を逃がしたことに気づいた忠州宮主は、スを殺すことを命じる。スに刀が向けられたその時、契丹が高麗を攻めてきたという知らせが届く。さあ、ここでスが言い放った言葉に忠州宮の執事と私兵たちは賛同し、スと共に開京に向かう決心をする。さて、スが何を言ったのか?迫力のスの台詞をお聞き逃しのないように。

宮殿に到着したスは、ソン(穆宗)がカン・ジョの命を受けたイ・ヒョヌらに殺害されたことを伝え、カン・ジョがそのような命を出すわけが無いことを付け加える。キム・シモンら新羅系臣僚たちは、カン・ジョならやりかねないと必死に抗弁するが、顕宗はそれを無視し、徹底的な真相究明を約束する。ここにきて初めて一国の指導者らしい顕宗を見て、高麗人に成り代って感謝したい筆者だった。
とまれ、顕宗はこのときを待っていたのかもしれない。信頼するカン・ガムチャンらの協力を得ながら、いよいよ自身の信じる行動を取り始める。

顕宗の勢いはとまらない。皇后となった娘から、顕宗が部屋を別にし、結婚以来一度も皇后を訪れてくれないことを訊いたヨヌン宮主は、顕宗に謁見を申し出る。
「夫婦仲良く早く子作りに励め!」というヨヌン宮主に対して、顕宗の胸のすく返答が帰ってくる。ヨヌン宮主を泣かせてしまう顕宗のみごとな口撃をお聞き逃しのないように。

さて、ユ内官が脱走してカン・ジョに事の顛末を伝えに向かったと知ったヨヌン宮主は、カン・ジョの陣営にいるイ・ヒョヌンのもとに使者を送る。スまでがこちらへ向かっていると知らされたヒョヌンとアン・ペは、穆宗暗殺に荷担したことが発覚するのを恐れ、とうとう契丹に寝返ることにする。

73Licensed by KBS JAPAN.(c)KBS All rights reserved
鎖帷子の頭巾の写真が無いのが残念だ!
ところで、前回に続きどうしても気になる二つ目の疑問だ。気になるのは契丹軍の衣装だ。重厚な鎧冑の高麗軍に対して契丹は少々軽装に見える。定説ではモンゴル系とされているので、何か秘密があるのかもしれない。彼らの衣装はモンゴルに良く見られる薄く取った紙を三つ網にする髪形や着衣をしている。今回特に気になったのが聖宗の頭巾だ。前回から赤い帽子が気になっていたが、今回ついに金ぴかの頭巾姿で登場する。これは、契丹巻き(モンゴリアンロール)という独特なおしゃれセンスのようだが、古代ケルト人が考案した鎖帷子の頭巾のようにも見える。ヨーロッパの十字軍があのような頭巾を戦闘服として着用している写真を見かけたことがある。どちらも11世紀初とちょうど時代が同じ頃なので、聖宗のあの頭巾も十字軍がかぶっていた鎖帷子でできているのかもしれない。そして、契丹軍もあの独特の着衣の下につけていたかもしれない。これなら高麗軍の鎧より薄い鎧でも効果がありそうだ。そういえば、日本でも忍者が着用している。聖宗の金ぴか頭巾のおかげで、ドラマの本筋とは違うところで気になっていた疑問が解けたかもしれない。
疑問ついでに、成人してからの聖宗を演じたのは、チャン・ドンジク(若い頃はオ・ゴヌ)、あの鋭い目が特長の俳優。ナビコンの2倍シリーズで紹介している「IRIS」「鉄の王 キム・スロ」にそれぞれれ重要な役どころで登場するので、チェックしてみよう。

筆者の疑問も解決した第74話は、イ・ヒョヌンとアン・ペの裏切りで、事態はとんでもないほうへと進んでしまう。カン・ジョは?高麗の運命は?

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 ※ 「千秋太后」公式サイト 見どころ動画公開
 ※ BS朝日「千秋太后」番組サイト(月~金 ひる12時~12時55分放送)

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