ピダムの欲しいもの!トンマンの失いたくないもの![54話~56話]

特集 韓ドラここが知りたい 2倍シリーズ
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用語については「新羅王国」豆知識を参考に。

ユシンを流刑に処したトンマンはピダムとも距離を置いた。ユシンが不在の間、ピダム勢力が大きくなりすぎることをけん制するためだが、ピダムへ傾く女としての心を抑えるためでもあった。54話の中盤で、覇道の道を選んでしまった女の切ない気持ちをピダムに吐露する場面がある。「自分を通じて権力を得て、王になろうと言うピダムの欲望が見え見えだ」とバッサリ斬った後、「私に感情がないと思うのか?…私だってお前に触れられると胸がときめくのだ…」と思わず本音を口にする。そんなトンマンをたまらず抱きしめてしまうピダム。

ピダム陣営ではトンマンがビダムの勢力を牽制しようとしていることにあせっていた。そこで、ヨムジョンは、隠密裏にユシンの暗殺を計画する。まったく卑劣な手ばかり使う男だ。しかし、ヨムジョンが流刑地に着いた時、そこにユシンの姿はなかった。ユシンはトンマンの命を受け、八良峠(パランチ)に陣を構える百済軍を偵察に行っていたのだ。そこには、百済のケペク将軍がいた。ケペク将軍は百済のユシン英雄で、新羅のユシンとは最大のライバルといわれた実在の人物。ユシンはここで百済の動きを探ろうとコクサフンとヤンギルと3人で潜入した。百済の兵士に扮して潜り込むハラハラどきどきのシーンをお見逃しなく。ユシンは、将軍が広げている地図から今回の百済軍のターゲットが“大耶城(テヤソ)”である事を知り、そこに“開門黒”の文字を認めた。しかし、あと少しというところで見破られ絶体絶命の危機に…。そこにウォルヤ率いる復耶会が助けに来る。ここは久々の激しいアクションをたっぷり堪能しよう。傷を負いながらも何とか逃げ出せたユシンを、物陰から見ている人物がいた。ポジョンだ!彼は、ユシンを百済のスパイ(間者)としてトンマンの元に連行した。
ここではじめてトンマンが、ユシンに特別任務を与えていたことを明かす。どこまでもユシンを信頼するトンマンを見てショックを受けるピダム。

ユシンに下した厳罰に関して実に多くの人々がトンマンに訴えたが、トンマンの心にもっとも深く響いたのは、花郎時代の兄貴分チュクパンの言葉だった。54と55話で素敵な助言があるのでチェックされたい。

ぴだむユシンたちが命がけで得た情報を、ピダムは「“大耶城”は難攻不落の城、百済がターゲットにここを狙うとはありえない」と一笑に付した。しかし、“開門黒”の文字から、“黒”のつくスパイが城門を開ける手筈になっていると訴えるユシンは真剣。もし、このユシンの情報が確かなら、ユシンはまたもや英雄に戻れる。トンマンはこの手でユシンを救おうとしたのだ。ユシンの武将としての力を信じてこその秘策だった。
さあ、ここから“黒”の名のつく人物探しが始まるのだが、それがなかなか見つからない。おまけに百済でウォルヤたちと一緒だったこともピダムに暴露され、またもやユシンは窮地に立たされてしまった。ユシンの打ち首を上奏する声が高まる中、ユシンとピダムが取った行動は対照的だった。

あ自分の置かれている状況に関係なく、ただただ大耶城を守るために訴え続けるユシン。ユシンの命を助ける代わりにトンマンに婚姻を迫るピダム。ピダムにとってユシンも新羅も関係ない。ただトンマンが欲しいのだ。そんなピダムの心情をソルォンが実にうまく訴えている。
そしてトンマンは、ピダムを呼び寄せ名台詞を吐く。「普通は権勢が欲しくて結婚するのに、お前は結婚したいがために権勢を欲する。まるで子供のようだ。ソラボルでお前が一番純真だ」。誉められているのだか、けなされているのだか、ピダムは、かつてミシルからも同じようなことを何度も言われている。しかし、この後のピダムの台詞でトンマンの心が大きく動くので、この場面絶対に見逃すことのないように。

大耶城の中にスパイは間違いなくいた。さあ、いったいどんなカラクリだったのかは55話で確認しよう
このまま一気にトンマンとピダムのラブラインに入るかと思いきや、ここからは百済との戦争に入る。このところアクションが少ないとお嘆きの方、迫力の戦闘シーンを存分にお楽しみあれ。
ソルォン善徳F4の人気は凄いが、意外と隠れファンが多いのがロマンスグレーのおじ様ソルォンだ。ミシルの愛人で、かつて7代風月主を務め、何度も新羅を危機から救った名将が、56話でユシン軍を率いて百済と戦う。この戦いに勝てばピダムはトンマンと婚姻できる。しかし劣勢の新羅軍は、ソルォンをもってしても勝機を見出すことはできなかった。戦争では負けてしまったが、ソルォンは最後に素晴らしいシーンを3つ残してくれた。まずは、戦地に赴く前に牢にいるユシンに会いにいくシーン、続いてミシルの遺影の前、そして戦地から戻ってピダムとの最期の時を過ごす場面。どれも名優チョン・ミノンの演技が光る素晴らしい場面だ。

ウォルヤ[月夜]ウォルヤ[月夜]ところでウォルヤだが、彼はユシンの言葉にゆれていた。祖国復興のために長きに渡り犠牲を強いている自分たちのやっていることに対して、「伽耶民は抑圧さえされなければ、新羅人だろうが伽耶人だろうと構わないのではないか」と。そんな心を知ってか知らずか、トンマンが復耶会にある提案を持ちかける。ここで活躍するのはチュンチュだ。トンマンはある秘策で復耶会を解散させチュンチュの下で新羅人として生きることを約束させた。

さあ、準備は整った。ついにユシンのお出ましだ!トンマンは、ユシンを上将軍に再任命し、すべての統帥権を与えた。

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(c) MBC 2009 All Rights Reserved.
2009年MBC作品全62話
キャスト:イ・ヨウォン(トンマン)、コ・ヒョンジョン(ミシル)、パク・イェジョン(チョンミョン)、オム・テウン(ユシン)
演出:パク・ホンギュン、キム・グンホン/脚本:キム・ヨンヒョン、パク・サンヨン