★「歴史ドラマ」を楽しむ②【古朝鮮~三国時代】
チュモン王、ソドン王、タムドク王の生きた時代

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【『韓ドラ』ここが知りたい!】 今回はドラマ朱蒙、太王四神記、薯童謠の時代設定である『三国時代を探る。【①『朱蒙』と『太王四神記』の意外な関係】はこちらから
※ドラマのネタばれアリ。●はポイント。『 』はドラマのタイトル。

【古朝鮮時代】BC2333年~BC108年
青銅器文化の発展とともに君長が支配する社会が出現し、勢力の強い君長は周辺を統合し次第に強大化した。BC2333には檀君王によって、現在の韓半島と中国の一部までを含む強国「古朝鮮」が建国される。檀君王は、神話の時代に桓雄と熊族の娘セオの間に生まれた子供。
●『太王四神記』ではこの桓雄をペ・ヨンジュン、セオをイ・ジアが演じた。

【三国時代】(BC108年~AD676年)
強大な大国であった古朝鮮はBC108年中国の漢の鉄器によって滅ぼされた。その後、高句麗、百済ともうひとつの強国、新羅の3国が各地の小国を統合し、三国時代がはじまる。この時代は、700年も続き古代日本にも大きな影響を与えた。この後も、強国「古朝鮮」を取り戻そうと幾度となく戦いが繰り返され、古朝鮮の流れをくむ民が流民となる。
●『朱蒙』のヘモス将軍はこの流民のリーダー。

・高句麗(BC37年~668年、半島北部から満州地方)
各地では小国が興り、そのひとつに扶余国があった。この国の第三王子チュモンがBC37年に高句麗を建国し、共に尽力したソソノ(召西奴)が初の国母となる。隆盛を極めたのは第19代王の広開土大王(タムドク)の時代で、領土の拡張と民衆の生活を向上させた。しかし、668年、新羅と唐の連合軍に倒される。●「古朝鮮」という言葉がよく登場するのは強大だった時代への憧れ。当時の戦いは、自国の領土を取り戻したいとの切なる思いの故のもの。

・百済(BC18年~660年、半島南西部地方)
高句麗の初代国母であるソソノが、二人の息子(沸流・温祚)を連れて高句麗を去り、次男の温祚が百済を建国する。新羅とは隣接し常にお互いの脅威を感じる。660年新羅と唐との連合軍に倒される。
●高句麗と百済はともに扶余族の流れを汲む兄弟国。3つの国の中でもっとも謎の多い国で、残された資料も少ないが、日本との外交は友好的で、「日本書紀」に記録がある。『薯童謠』は百済30代武王(ソドン/チャン王子)の物語。

・新羅(BC57年~AD676年、半島南東部地方)
卵から生まれたとされる赫居世が13歳で初代新羅王となる。660年に唐と連合して百済を、667年には高句麗を滅ぼし、676年には統一新羅が誕生する。
●ソンファ姫は、新羅26代王の真平王の三女。ソンファ姫と百済のソドン王の恋物語『薯童謠』は韓国版ロミオとジュリエット?

この時代のヒーローはなんと言っても「朱蒙王」で、いろいろなドラマの中で、朱蒙にまつわる逸話が登場する。『太王四神記』では、ペ・ヨンジュン演じるタムドクの父ヤン王が自害に使った剣、タムドクの胸を突き刺した剣が『朱蒙』で登場した王の剣。他にも、チュモンの母・ユファ妃の壷も登場している。
『朱蒙』のソン・イルグクは、現在放送中のMBCドラマ『風の国』で、チュモンの孫・無恤(瑠璃王の息子)を好演中。
『薯童謠-ソドンヨ』のチョ・ヒョンジェは、今月5日に軍に入隊。除隊は2年後。

次回は、【統一新羅・渤海と高麗時代】

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※お断り※
新羅と百済の建国については諸説あるが、ここではドラマを基準としているのでご理解を。写真は『薯童謠』から。
  • 2008年07月29日 ~

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