1月8日NHK総合でドラマ「隠密八百八町」がスタート、予告動画が公開されている。今作はナビコンの記事で紹介した正月時代劇「隠密秘帖」から35年後を描いたもので、「～秘帖」では舘ひろし演じる神谷庄左衛門の息子であった又十郎を主人公にしている。成人した又十郎を演じるのが舘という連作スタイルで注目を集める。

今作は全9回の連続ドラマ形式ということで、正月特番の「～秘帖」がお笑いタレントもキャストに交えるなど華やかな俳優陣だったのに比べ、実力派俳優を揃えてじっくりと隠密たちの活躍を描く。隠密組結成の発起人となる楽翁こと松平定信を平幹二郎、隠密組の参謀役に津川雅彦という時代劇重鎮を迎え、敵役の水野忠成には前田吟、その腹心に益岡徹という渋いキャスティングが魅力。更に中心となる隠密組には紅一点の釈由美子、石原プロ所属のホープ・池田努、大衆演劇出身の宝海大空（たかみおおぞら）などが揃う。宝海は今回が初ドラマ出演となるが大衆演劇界では注目の若手であり、作中で披露されるお家芸の女形も注目される。隠密ものと言えば、かつて「死して屍、拾う者無し」のナレーターで人気を博した時代劇「大江戸捜査網」も松平定信が組織した隠密たちの物語だった。時代劇ファンにとっては久々に連続ドラマで隠密が描かれるというのもうれしいところである。
物語では、楽翁を通して又十郎の父との関わりも徐々に明らかになっていく。正月時代劇と時代が異なることで今作から見始めても問題なく視聴でき、「～秘帖」を見た人には回を追うごとに連作の意味合いが出てくる興味深い内容だ。今回、予告動画のナレーターを「～秘帖」で舘ひろしの相棒役を務めた南原清隆が担当しているのもちょっとしたお楽しみ要素だろう。

土曜時代劇「隠密八百八町」は1月8日（土）よる7時30分から放送。予告動画は番組公式サイトの「次回予告とあらすじ」で視聴出来る。


次回予告とあらすじ｜隠密八百八町

ナビコンでは、1月に放送開始するドラマの見どころを【1月新番組】のコーナーでまとめて紹介している。各局ごとにまとめて見ると、刑事者の多いテレビ朝日、バラエティ色の強い日本テレビと各局の特色が見えてくる。予告動画が見られるので、まとめてチェックしてみよう。
→ナビコン特集【1月新番組】予告動画で先取りチェック！