橋下知事、「究極の授業料軽減策」として教育バウチャー(クーポン)導入検討へ

2009年02月04日22時24分社会

2月4日(水)、大阪府の橋下徹知事は経済格差が拡大しつつある不況の時代の中、「究極の授業料軽減策」として教育バウチャー(クーポン)導入検討へ入ったことを明らかにし、現在、動画でも配信中の知事定例記者会見でその考えの前提を披瀝した。府教育委員会への橋本知事らしい大胆なこの提案の意図は、下記リンクの動画でご確認頂きたい。導入を現実化するに当たって、まだまだ課題山積だが、実現された暁には、日本において画期的な教育制度の導入をいちはやく大阪府がリードする形になり、モデルを他県に示すことになる。

教育バウチャーとは、行政が学校教育に限定した「クーポン」を被教育者の居る家庭に配布し、学費負担を軽減させながら学校選択の幅を広げる制度であり、欧米では積極的に導入されている。この橋本知事の提案の前提にあるのは、「所得の高低にかかわらず、受ける教育が選択できる自由があるべきなのではないか」という知事の考えである。定例記者会見で橋本知事は「今のシステムは学校の経営制度に寄っている。もっと生徒側の視点に立つべきではないのか」と自らの提案の正当性を示した。

現在、大阪府は、テレビ・ラジオの電波媒体での府政広報を中止し、その代わりに大阪府ホームページにある府政情報・動画配信ページより、インターネット経由の動画配信で府政広報を発表している。この教育バウチャー導入検討に関する知事の考えは、この府政広報で示される2月4日付けの知事定例記者会見動画で詳細にわたって伺うことができる。定例会見の動画は約1時間25分に渡るが、教育バウチャーについて語っている部分は、再生時間50:00付近での記者の質問を受け、54:40付近からそれに回答する形で知事の見解が示されていく進行だ。この動画は大阪府民でなくても誰でもアクセス可能だが、再生に当たってはReal Playerがインストール済みであることが必要とされるのでご注意を。(※ 動画配信ページにソフトダウンロードの案内が在り)

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