びっくりぽんの恋文とふたつのはなびらの巣立ち!NHK朝ドラ「あさが来た」第2週見逃し配信と詳細あらすじ

2015年10月10日10時55分ドラマ
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姉を心配する妹あさと妹を気遣う姉はつの美しい姉妹愛に「どうぞ嫁いだ二人が幸せになれますように…」と願わずにいられない、対照的な姉妹の深い絆を中心に描かれていた第2週…見逃した方のためにNHK連続テレビ小説「あさが来た」の「ふたつのはなびら」(10/5-10)の詳しいあらすじを紹介、NHKオンデマンドおよびGYAO!ストアで見逃し配信もしている。

第2週は、あさとはつの許嫁の素顔を引き出すエピソードも随所に盛り込まれていた。
あさあさが“白蛇はん”と呼ぶ惣兵衛(柄本佑)が、第7話で突然母と共に“能”を観に来たと、今井家を訪ねて来るが、これは、第4話で無表情な惣兵衛のアップと“能面”とを重ねたあのシーンを思い出させる小粋な演出だろう。他にも、新次郎の「雨の日の太鼓=ドンも鳴らない(どうにもならない)」や今井家の「お雛様を大事にしたら幸せになれる」の後のあさの失態などに笑わされた。

嫁ぐ娘たちを想う母・梨江の言動にも胸を打たれた。いつもは控え目な梨江が、婚家へのお供選びで夫の忠興と大喧嘩。梨江ははつの婚家が心配で、頼りになるうめ(友近)をはつにつけたいが、忠興はじゃじゃ馬娘の手綱を握れるのはうめしかいないと、あさのお供にすると譲らない。だがそんな二人も「あさがとんでもない娘」ということでは意見が一致していたのが可笑しい。
夫婦げんかの火種となったお供選び。小説ファンなら、「なるほど若いふゆ(清原果耶)が加野屋に行くのか」、と合点したかも。だが、結局ははつの計らいでうめ(友近)が行くことになるので、このあたりも小説とは大きく変わるだろう。

ところで、原案となった古川智映子の「小説 土佐堀川」では、姉妹は異母姉妹として描かれている。あさの母(原作、貞)は、54歳で他界した夫(原作、高益)の一周忌を済ませた後、家を出ているのでドラマのような母娘の情は描写されていない。また、小説では姉妹の嫁入り道具にも差をつけている。姉妹が嫁入りする頃にはすでに幕府への御用金などのために今井家(原作、三井家)の財政はひっ迫しており、今井家では一族にも「倹約慎み方」を呼び掛けていた。だが、年を取ってから生まれたあさ(原作、浅子)をことのほか可愛がっていた父は、生前、あさ(原作、浅子)のために豪華な嫁入り道具をたくさん準備していたのだ。後に、この豪華な嫁入り道具が娘を助けることになる。

あさ前週は新次郎の恋文に女性視聴者は胸キュンしただろうが、あさはもう一通恋文ももらっている。その手紙はなんとイギリス・ロンドンにいる五代才助から。大坂でぶつかった銃を懐に忍ばせていた男だ。もっとも、母・梨江に破られてしまったが。

■第2週「ふたつのはなびら」詳細あらすじ
あさが1865年(慶応元年)、この春嫁ぐことになった姉妹は嫁入り修業に励む日々。
嫁入り修行は一向に進歩しないあさだが、新次郎は(玉木宏)は折につけ訪ねてくれたおかげで、二人は心を通わせていた。
一方、はつの許嫁の惣兵衛は5年間、一度も訪ねて来なかった。そんな惣兵衛が能の見物のついでに母・菊と共に突然の来訪。相変わらずにこりともせず、菊ははつに嫌味たらたらで早くも嫁いびり。
見かねたあさは惣兵衛に「笑ろてください」とお願いするが、惣兵衛は相手にしないばかりか、あさにまで暴言を吐く始末。

そんな中、あさに新次郎から手紙が届いた。決まり文句の簡単な内容だが、まるで光源氏が認めるような美しい筆致と、行間ににじむあさへの気遣いに、あさばかりかはつまでがこの手紙に胸キュン。とうとう、「うちの許嫁が新次郎さんだったらよかったのに…」の一言。新次郎に嫁ぐのがはつだったことを母から聞いているあさは胸が痛んだ。そして、新次郎に惣兵衛について知っていることを教えてほしいと手紙を出した。

その頃、加野屋では跡継ぎ・正太郎が労咳(結核)で重篤な状態だった。新次郎の母よのは涙に明け暮れ、あさの出した手紙で鼻をかみビリビリに破いてしまったのだ。せめて差出人の確認をとパズルのようにつなげて出てきたのは、何とも男らしい文字で果たし状のような手紙。だが、さすが新次郎!それがあさからのものだと気付き、あさの依頼に応えるべく惣兵衛の元へ。明るかった幼い頃を知っている新次郎は、変わり果てた惣兵衛に驚いた。そして、マザコンと思われていた惣兵衛が、父や自分を見下す母を「いつか殺してやる」というほど憎んでいることを知り愕然とした。あさになんと報告しようと悩む新次郎をさらに苦しませたのは兄・正太郎の死。

婚礼直前になって、新次郎は父・正吉と共に今井家を訪れ、婚礼の延期を申し出た。兄を尊敬していた新次郎はあさと二人になって「出来のいい兄ではなく自分が死ねばよかった」と初めて弱音を吐いた。そんな新次郎に、「新次郎さんは、優しい優しいお人。だからお兄さんの分まで生きてください」と励ましたあさ。そんなあさの言葉を柱の陰で舅となる正吉も聞いていた。

あさが来た結局、婚礼予定日には、はつ1人が嫁ぐことになった。はつは嫁ぐ前に一つだけわがままを聞いてほしいと、母が婚家を心配して自分のお供に選んだうめをあさにつけ、自分は年若いふゆをお供にして欲しいと、頼んだ。
いよいよ嫁入りの日。角隠しをつけた美しいはつは、母手作りのお守りを胸に船で大坂へ巣立って行った。

姉の嫁入りを涙で見送って半年。ついにあさの嫁入りの日。梨江はあさにも手作りのお守りを渡し、「あんたは筋金入りのあかん子(ダメな)や。でも根性だけは誰にも負けない。今に女子に生まれてよかったと思える日がきっと来る。やらかい(柔らかい)心を忘れずに、いいお嫁さんになりなさい」と、巣立つ娘に言葉をかけた。

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■キャスト
ヒロイン・あさ 役:波瑠
あさの許嫁・新次郎 役:玉木宏
あさの母・今井梨江 役:寺島しのぶ
あさの父、京都の豪商・今井家の当主・今井忠興 役:升毅
新次郎の父、両替屋「加野屋」の当主・白岡正吉 役:近藤正臣
あさの姉・今井はつ 役:宮﨑あおい

■スタッフ
原案:古川智映子「小説 土佐堀川」
脚本:大森美香
音楽:林 ゆうき
演出:西谷真一、新田真三、佐々木善春
プロデューサー:福岡利武、熊野律時
制作統括:佐野元彦

■放送予定
平成27年9月28日(月)~平成28年4月2日(土) <全156回>

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