世界が瞠目!辻井伸行がクライバーン国際ピアノコンクールでファイナル進出!
米国テキサス州フォート・ワースで開催されている、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで、全盲のピアニスト辻井伸行(20歳)が、最終選考の6名からなるファイナル(決勝)進出を果たした。
書類選考を通過した151人のうち、29人が本選出場者を果たし、ソロやコンチェルトを演奏して12名がセミ・ファイナル(準決勝)に進み、さらに室内楽、ソロを演奏して、辻井が6名のファイナリストの一人として選ばれた。
インターネット上で公開されている同コンクールの演奏のうち、辻井の演奏は本選参加の29名中トップの11,400ビューを記録しているという(『ヒューストン・クロニクル』5月30日調べ)。
セミ・ファイナルで辻井は、5月29日にタカーチ弦楽四重奏団とシューマンの「ピアノ五重奏曲」を、そして31日のソロ・リサイタルでベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ第29番《ハンマークラヴィア》」とマストの「インプロヴィゼーションとフーガ」(現代曲)を演奏。日本語オフィシャルブログによると、どちらの演奏後も「総立ち&ブラボーの嵐」で迎えられたという。
辻井伸行の今後のコンクール・スケジュールは以下の通り。
4日 ショパン:ピアノ協奏曲第1番
(ジェイムズ・コンロン指揮フォート・ワース交響楽団)
6日 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
(ジェイムズ・コンロン指揮フォート・ワース交響楽団)
7日 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番《熱情》、ショパン:子守歌、リスト:ハンガリー狂詩曲第2番
7日 午後5時(日本時間 8日 午前7時)結果発表
辻井伸行は、1988年東京生まれ。1995年7歳で全日本盲学生音楽コンクール器楽部門ピアノの部第1位受賞。1998年10歳の時、三枝成彰スペシャルコンサートで大阪センチュリー交響楽団(本名徹次指揮)と共演してデビュー。1999年11歳で全国PTNAピアノコンペティションD級で金賞を受賞し、2000年以降、ソロリサイタル、オーケストラとの共演など国内各地で活動するほか、アメリカ、ロシア、チェコ、台湾などでも演奏。2005年10月、第15回ショパン国際ピアノコンクール(ワルシャワ)で「批評家賞」を受賞して国際的にも注目される存在となった。
ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールは、ショパン国際ピアノコンクールやチャイコフスキー国際コンクールと並び称される国際ピアノコンクール。第1回チャイコフスキー国際コンクールで優勝したヴァン・クライバーン(当時24歳)に因み、1962年から原則として4年ごとに米国テキサス州フォートワースで開催されている。
現代曲、室内楽、協奏曲2曲を含む課題曲の多様さから、最も過酷な国際ピアノコンクールとしても知られるが、優勝者は優勝賞金2万ドルに加え、3年間のコンサート契約やメディア・サポートが約束されている。
過去の優勝者にはラドゥ・ルプー(1966年)、アレクセイ・スルタノフ(1989年)、アレクサンダー・コブリン(2005年)等がいる。日本人は1969年に野島稔と藤沼美智子が2位と6位に入賞しているだけで、以降ファイナル進出者はいなかった。
本予選以降の演奏は、以下のコンクールサイトで視聴できる。
(視聴には視聴用ソフトSilverlight 2が必要だが、下記サイトにアクセスすると無料でダウンロードできる)
「THE CLIBUERN 2009」のページが表示されたのち、動画部分下の[Semifinal Archives]を選択し、表示される出場者の一覧から[Tujii, Nobuyuki]を選択すると辻井の演奏が視聴できる。
Van Cliburn Video Client