33歳俳優チャン・ヨフンが語る14歳触法少年役の裏側 「未成年裁判」「鉄槌教師」監督が貫く“年齢を超えるキャスティング”
Netflixシリーズ「鉄槌教師」(原題:『참교육』)で、14歳の触法少年ミン・ジヨンを演じた俳優、チャン・ヨフンの実年齢が33歳であることが明らかになり、韓国の視聴者を驚かせている。
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「鉄槌教師」でチャン・ヨフンが演じたミン・ジヨンは、学校や社会を震撼させる凶悪な少年犯罪者。鋭い眼差しと不気味な存在感で物語序盤から強烈なインパクトを残したが、多くの視聴者は彼を実際の10代俳優だと思い込んでいた。
韓国メディアでは「本物の中学生にしか見えない」「実年齢を知って鳥肌が立った」といった反応が相次いだことを紹介。特に33歳の俳優が14歳の触法少年を違和感なく演じ切った点が大きな話題となっている。
本人も「顔が一番心配だった」
こうした反響について、チャン・ヨフンは16日に公開されたNetflix Korea公式YouTubeコンテンツ「『鉄槌教師』修了生(?)の集い」に出演し、役作りの裏側を明かした。
動画内で「14歳を演じる上で最も難しかったことは?」と問われると、自身が1993年生まれであることに触れながら、「キャスティングが決まった時、一番心配だったのは顔だった」と率直に告白した。
また、14歳特有の制御できないエネルギーや衝動性を表現することが大きな課題だったと説明。年齢を重ねるにつれて社会的な枠組みに慣れてしまうため、少年時代の荒々しい感情を呼び戻す作業に苦労したという。
さらに驚かされたのは、その徹底したビジュアル管理だ。
もともと顔に肉が付きにくい体質だったため、中学生らしい幼さを出す目的で運動を完全にやめ、夜食を食べることで意図的に顔をふっくら見せていたと明かした。加えて、緊張した時や嘘を隠そうとする時に鼻を触る癖をキャラクターに設定するなど、細かな仕草まで研究して役作りを行ったという。
◇YouTube|참교육 수료생(?) 모임 (修了生(?)の集い)
※動画全体の日本語翻訳は【こちら】
「未成年裁判」でも起きた“二度見現象”
実は、この驚きは初めてではない。
「鉄槌教師」を手掛けたホン・ジョンチャン監督は、Netflixドラマ「未成年裁判」でも同様のキャスティングで世界中の視聴者を驚かせている。
第1話で少年犯罪の象徴的存在となる13歳の触法少年ペク・ソンウを演じたのは、実は当時27歳だった女優のイ・ヨンだった。4月~5月にかけて放送した「21世紀の大君夫人」IU演じるヒロインの秘書ド・ヘジョンを演じた女優だ。
短髪姿で登場したイ・ヨンは、荒んだ表情や危うい存在感で視聴者を圧倒。放送後には「本当に少年俳優だと思った」「女性だったとは気付かなかった」という反応が続出した。
●Netflix「未成年裁判」13歳少年に注目:第1話あらすじ
“本物の年齢”より“本物の演技”
ホン・ジョンチャン監督の作品に共通しているのは、年齢や性別のリアリティよりも、キャラクターの内面を表現できる演技力を重視する姿勢だ。
「未成年裁判」では27歳の女優が13歳の少年を演じ、「鉄槌教師」では33歳の俳優が14歳の中学生を演じた。
いずれも一見すると大胆すぎるキャスティングだが、結果として視聴者は物語の中で彼らを完全に“少年”として受け入れた。そして後になって実年齢や性別を知り、再び衝撃を受ける――そんな“二度驚く現象”が両作品で起きている。
近年、韓国ドラマ界ではリアリズムを追求したキャスティングが主流となっているが、ホン・ジョンチャン監督はその逆とも言えるアプローチで成果を上げてきた。
「未成年裁判」のイ・ヨン、そして「鉄槌教師」のチャン・ヨフン。年齢や性別という枠を超え、「触法少年」という難役を成立させた二人の怪演は、ホン監督作品を語る上で欠かせない象徴となりそうだ。
なお、「未成年裁判」と「鉄槌教師」は全話Netflixにて独占配信中だ。
◇『鉄槌教師』予告編 - Netflix