不況の折、広告費の圧縮に迫られている企業が活路を見いだそうとしている「口コミ戦略」の状況を追ったリポート（7月6日放送）の動画が、テレビ東京・Emorningの番組サイトに配信されている。

企業が口コミ広告の手段として一般化しつつあるのが、都心のカフェなどで開く有力なブロガーを招いての商品紹介イベントだ。新しいパソコンや家電品、ちょっとしたIT系グッズ（ガジェット）などにはじまり、最近では女性ブロガーに向けた化粧品の新製品を扱うイベントも盛んに行われている。新製品を出したとき、企業側からのメッセージが伝わりにくいところを、ブロガーに実体験を書いてもらうことにより親近感を覚えてもらえるとして、メーカーの期待は大きい。

一方、企業にブロガーを提供している広告代理店では、200万人ともいわれる膨大なブロガーの中から効果的な人材を捜し当てるのに必死だ。声をかけたブロガーだけでも4000人に及んでいるという。それでも、企業側からの売り上げは前年比40％増という結果を得ている。ブロガーからの批判的な書き込みも懸念されるが、発売前の欠陥を発見してもらえるケースもあり、かえって重宝されている側面もあるという。

リポートでは、イベントに参加したブロガーが感想の記事をブログやTwitterにアップする様子なども紹介している。

企業の口コミ戦略　テレビ東京・Emorning