NHK「Shrink(シュリンク)」第1話、精神科医・中村倫也の優しさが夏帆のパニック発作を救う|NHK+で見逃し配信

09月01日15時20分 
(2024年09月14日20時37分 更新)
ドラマ
画像:NHKドラマ公式Xより
「Shrink」NHKにて放送中

現在放送中のNHK総合土曜ドラマ「Shrink(シュリンク)―精神科医ヨワイ―」第1話では、パニック症を発症し苦しむ葵(夏帆)を救う弱井(中村倫也)の姿が描かれた。



「Shrink(シュリンク)―精神科医ヨワイ―」は、幅広い世代の方々の心にまっすぐ届く「観るカウンセリング」ドラマ。のんびり屋だけどめちゃくちゃ優秀な精神科医・弱井(中村倫也)と、一言多いけど思いやりに溢れた看護師・雨宮(土屋太鳳)が、ひだまりのような笑顔で迎え入れる⇒【関連記事・各話のあらすじ】

■キャスト
弱井幸之助役:中村 倫也
雨宮有里役:土屋 太鳳
岩国真紀役:酒井 若菜
松野裕樹役:三浦 貴大
早乙女瞬役:竹財 輝之助
 ほか

■第1話あらすじ
shurink1画像:NHKドラマ公式X 「Shrink」
2024年8月31日よりNHK総合にて放送

夫の浮気によりシングルマザーとなった葵(夏帆)は育児、家事、仕事に追われる日々を過ごす。そんな彼女はある朝の通勤中、いきなりの息苦しさに襲われ、呼吸が上手く出来なくなってしまう。死の恐怖を感じる彼女の危機を救ったのは、偶然通りかかった精神科医の弱井(中村倫也)だった。

体調が戻り、出勤した葵だったが、仕事中に再び同じ症状に見舞われる。病院に行くも異常は見つからず、葵は医師から精神科の受診を勧められる。しかし、葵は精神科への抵抗感から、ひとまず心療内科を受診することに。そこで不安障害と診断された葵は、処方された薬を服用するも、症状は改善しない。それどころか、薬の副作用が彼女を更に苦しめていた。

発作を起こしたトラウマから電車に乗れなくなり、息子・翔とも満足に遊んであげられなくなるなど、葵の日常はどんどん壊れていく。そんな彼女に変わって元姑の文世(余貴美子)が育児、家事のサポートを行う一方で、葵は何も出来ない自分を責める。

心が追い詰められる中で葵は弱井と再会し、"精神科・ひだまりクリニック"に行く。そこで弱井は彼女を"パニック症"と診断。パニック発作の対処法を知り、薬の見直しを受ける彼女。弱井、看護師の雨宮(土屋 太鳳)の温かさに触れ、葵はパニック症を発症して以降初の安心感を得ていた。

翔のお遊戯会に行くことを目標に弱井の治療を受ける葵は、少しずつ回復し、日常と自信を取り戻しつつあった。そんな時、息子を思うが故に生じた焦りが、パニック発作を誘発。これにより葵は、お遊戯会参加の自信を失ってしまう。そんな彼女に、人を頼ることを提案した弱井。翔の通う園に協力を求める勇気を出した彼女は、園の協力のおかげで無事、お遊戯会で翔の晴れ姿を見届けた。

お遊戯会終了後、同席していた文世と話した葵は、彼女も過去に精神の不調に苦しんでいたことを知る。昔の自分と同じ境遇にいる葵を助けたい、と語る文世。これまで誰にも頼ることが出来なかった葵は、その言葉に安堵と喜びの笑みを浮かべた。

ひだまりクリニックでメールを確認していた雨宮は、葵からの感謝のメールに気付く。そこに添付されていた葵、翔、文世の笑顔の写真を見て、雨宮の顔にも笑顔が浮かんだ。

■第1話見どころ
パニック症について描かれた1話。SNS等で病名は目にするものの、患者の苦しみを目の当たりにすることは無いが故に、葵が発作に苦しむシーンは衝撃的だった。発作のみならず、いつ発作が起こるか分からない不安に苦しむ彼女の姿、いきなり日常が壊れていく様子、それによる心身の不調などの負のループが続いている様子は、言語化されずともその苦しみが伝わってきた。

また、今回描かれた心療内科と精神科の診察の違いにも驚かされた。敷居が高いと思いがちな精神科だが、ひだまりクリニックのようなあたたかな場所だと思うと、心が弱った時に安心して助けを求められる。弱井と雨宮による診察シーンで、精神科のイメージが変わったという人も一定数いるのではなかろうか。これがもっと世間に広がれば、救われる人も多くなるのではないかと考えさせられたシーンだった。

2024年8月31日よりスタートしたNHK土曜ドラマ「Shrink(シュリンク)―精神科医ヨワイ―」は、毎週土22:00から放送、その後1週間、NHK+で独占配信される。

NHK「Shrink(シュリンク)―精神科医ヨワイ―」HP

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