【追悼:野際陽子】冬彦さん(佐野史郎)ブームの火付け役「ずっとあなたが好きだった」全話Huluにて配信

2017年06月16日14時35分ドラマ
© TBS

6月13日に亡くなった女優・野際陽子(享年81)は、1960年代より常に時代をリードする作品に出演!数々のヒット作を作り上げてきた。特に1992年放送された「ずっとあなたが好きだった」は「冬彦さん」ブームの火付け役となりこの年の流行語大賞を受賞した。野際陽子を追悼してTBSオンデマンド、Huluで全13話を配信中。

■NHKアナウンサーとしてお茶の間デビュー
「キーハンター」(1968TBS)、「必殺シリーズ」(テレビ朝日)、「抱きしめたい」(1988フジテレビ)など、アクション、時代劇、トレンディードラマと数々のヒット作に出演した野際陽子。実はテレビ創世記よりNHKアナウンサーとして活躍していた。

1958年NHK に入局。3カ月の研修後、名古屋放送局に配属された野際は、当時住まいとしていた独身寮で強盗にあったという逸話を持つ。給料日当日、自宅に知らない男がナイフを持って押し入り「200円よこせ」と言った。あいにく1000円札しか持っていなかった野際は「おつりをちょうだい」と言ったところ強盗は「800円持ってるなら強盗はしない」と返答したという。結局その1000円を渡して強盗を追い払ったそうだ。

1966年には以前から熱望していたフランス・ソルボンヌ大学に留学。パリで磨いたファッションセンスを活かして「女性専科」(TBS)の司会を務め、当時日本ではまだ珍しかったミニスカートを披露するなど、時代の先端を走っていた。

1968年、大ヒットドラマ「キーハンター」がスタート。同ドラマは5年も続き高視聴率をたたき出した。このドラマの共演がきっかけで1972年、千葉真一と結婚。1994年の離婚まで、芸能界のおしどり夫婦として人気を博していた。

1988年放送、大ヒットトレンディードラマ「抱きしめたい!」(フジ)で浅野ゆう子扮する早川夏子の母・愛役で出演。以降、浅野とは公私共々親子のような親密な関係になったという。

野際陽子が一際注目を浴びたのが、1992年放送された「ずっとあなたが好きだった」。主人公・美和(賀来千香子)の義母・悦子役で出演。息子・冬彦(佐野史郎)を溺愛する母親を熱演。息子役の佐野史郎も視聴者がどん引きするほどのマザコン息子を演じ、その怪演が注目を浴び「マザコン」「冬彦さん」はその年の流行語大賞を受賞したほど話題になった。最終回視聴率が34.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、今では考えられない高視聴率。当時、このドラマがどれほど人気だったかがうかがえる。

その後も「ダブル・キッチン」(1993 TBS)、「味いちもんめ」シリーズ(テレビ朝日)、「浅見光彦シリーズ」(フジテレビ)、「ナースのお仕事」(1997 フジテレビ)、「ガラスの仮面」(1997 テレビ朝日)、「TRICK」シリーズ(テレビ朝日)、「サラリーマン金太郎」シリーズ(テレビ朝日)、「DOCTOR最強の名医」シリーズ(テレビ朝日)、「警視庁捜査一課9係」シリーズ(テレビ朝日)など、次々と話題作、ヒット作に出演しつづけ、まさに生涯現役を貫いた女優である。

現在、テレビ朝日で放送中「やすらぎの郷」に出演中だった野際陽子。撮影中に体調を崩し緊急入院され、6月13日に亡くなられた。このドラマが野際陽子のドラマ遺作となる。

6月24日より公開される映画『いつかまた、君と 何日君再来』は、向井理の祖母の半生を描いた物語で、野際陽子は主人公・芦村朋子(尾野真千子)の現代を熱演。本作が映画の遺作となった。この物語は向井理の祖母の卒寿のお祝いに家族や親戚が自費出版として送った祖母の手記を、向井自らが7年の歳月をかけ、映画化にこぎつけた。最後の最後まで、その美しい姿をわたしたちファンに披露した野際陽子の、ご冥福をお祈りしたい。
映画『いつかまた、君と 何日君再来』公式サイト


現在「Hulu」ならびに「TBSオンデマンド」にて「ずっとあなたが好きあった」全13話、見逃し配信中。監督・演出:生野慈朗。脚本:君塚良一。出演:賀来千香子/布施博/宮崎ますみ/佐野史郎/橋爪功/坂井真紀/小沢仁志/中村久美/高田敏江/野際陽子ほか。

TBSオンデマンド公式サイト
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