昭和の豪華スターと共演した「日本侠客伝」で南田洋子さんを偲ぶ。シリーズ3作配信中

2009年10月21日17時18分映画
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21日、くも膜下出血で入院していた女優の南田洋子さん(76歳)が都内の病院で亡くなった。ショウタイムでは、南田洋子さんが出演した映画5作を動画配信している。

南田洋子さんは、17日夜、自宅で嘔吐し救急車で運ばれ緊急手術を受けた。20日、記者会見した夫で俳優の長門裕之は、「俺の生涯で絶対に失いたくないものを失う時間を待っている。一生分のキスをやりました。さよならという意味ですね」と悲痛な声でやりきれない心の内を語っていた。

南田洋子さんは、茨城県土浦第一高等女学校(現・つくば国際大学高等学校)を卒業後、水谷八重子に弟子入りした後、大映にニューフェースとして入社し、「美女と盗賊」で映画デビューした。その後、同期の若尾文子と共演した「十代の性典」の大ヒットで注目させる。同作品はシリーズ化され人気女優の仲間入りを果たす。しかし彼女の人気がブレークしたのは、移籍した日活で主演した「太陽の季節」だ。「太陽の季節」は現・東京都知事の石原慎太郎の短編小説で、1956年、彼女はこの映画で夫となる運命の人、長門裕之と主演した。映画は大ヒットし、二人は日活の看板スタートして多くの人気作品に出演することになった。この出会いから5年後二人は結婚をする。南田さんは結婚後も多くの作品に出演し、1963年には「サムライの子」でブルーリボン助演女優賞をしている。女優業以外にも、長門と二人で「ミュージックフェアー」の司会を16年間続けている。

多才な彼女は芸能界だけでなく建築家としても腕をふるい、自宅の建て替えでは自ら図面を引いている。また、舅の沢村國太郎の介護の経験を綴った本「介護のあのとき」を出版し評判を呼んでいる。しかし、2004年、71歳頃から認知症の症状が出始め、アルツハイマー病の診断を下された。芸能界を引退した南田さんを、夫の長門は献身的に介護をしていた。

50年以上にわたる芸能活動で、女優、南田洋子の代表作は夫・長門裕之と主演した「太陽の季節」だろうが、二人は高倉健の大ヒット作「日本侠客伝」シリーズでも共演している。ショウタイムでは、同シリーズの「関東篇」「斬り込み」「浪速篇」の3篇を動画配信している。どれも1965年~1966年の作品で、二人が夫婦となってからの作品だ。主演の高倉健以外にも、鶴田浩二、丹波哲郎、北島三郎、藤純子、大木実、金子信雄、村田英雄と昭和の芸能史を彩った大物俳優が大挙出演している。
南田洋子さんの死を、夫、長門裕之に支えられ、最後まで二人三脚で頑張った二人の共演作で忍びたい。
南田さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

ショウタイム「日本侠客伝 斬り込み」
ショウタイム「南田洋子」出演作一覧