GyaO!は、イチローのインタビュー動画「イチローの第1歩」の第1回「とにかく世の中に反抗していきたい」を無料配信している。
イチローの第1歩は、メジャーリーグ在籍10年目を迎えるイチローに、「原点」とは何かをインタビューした動画で、第2回「18歳当時にあって、今ないもの・・・・・・」、第3回「僕は甘い球なんて待ってない」、第4回「人との戦いは7割で勝利する」の全4回で構成される。
公開中のとにかく世の中に反抗していきたいでは、進行の越山剛、聞き手の小西慶三(スポーツライター)が、主にイチローのファッションについてインタビューする。
イチローが18歳でルーキーとしてプロ野球の世界に入った際にファッションについて制約が多かったため、先輩たちの真似をしてゴルフにも飲みにもいける格好をして困った話や、オールスターの際にハーフパンツにオークランド・アスレッチクスのジャージにスニーカーで出かけて賛否両論を巻き起こしたことなどで盛り上がる。
それは、イチローが、とにかく世の中に反抗していきたい、と考えていたことに結びつくという。そして、スーツにネクタイという格好に対して違和感を覚えていて、果たして、これを正装というのだろうかと考え、自分のスタイルをつらぬくことが人に対する敬意だと感じたそうだ。ネクタイをせずに、中はセーターだったりするのが自分らしさと感じていたのだが、それが世間からは完全否定されてしまった。
当時は客観性がなかったものの、今は客観視する目が自分の中に存在しており、ある服を着たときにそれが自分に合っているかどうかを考えて服を選ぶようになったそうだ。それが、当時と今の違いで、仕事をしていく中で生まれた自信がきっと今のような形になってきたのだろうという。
もっとも、今のイチローから18歳のイチローに対しては、そのとき自分が思ったことを自分ができる範囲でやれよと言いたいという。行き倒して行き倒したら全然違う世界が見えてくるからと。
きっと僕は、組織に属せないことはないと思うけれど、会社の一員にはなれないだろうなと思うと話は締められた。
イチローらしい世界観は、一見の価値がある。
なお、第1回の公開は3月28日で終了し、第2回が3月29日から公開される。

GyaO!「イチローの第1歩　#1　とにかく世の中に反抗していきたい」