4月18日から大分県内で放送されている大分市のテレビCMが市のホームページ上でも動画公開され、面白ローカルCMとしてネットで注目を集めている。大分市では昨年夏に初めて観光PR用として都内の広告会社と契約してCMを製作、15秒バージョンのテレビCMを作ると同時に、全バージョンをまとめた60秒動画をWEB限定で公開している。テレビ放送については大分県内のみの放送であるが、ユニークなローカルCMとして口コミで話題が広まり好評であった事から、今年に入って更に「市長篇」のテレビ公開が始まった。

CMは大分市職員らのコーラスにのせて、市の特産品や名所などを紹介するものとなっている。一般企業と違って市民の税金によって製作・放送されているものであるだけに賛否の声も多いが、対外的には概ね好評のようである。大分県といえば、有名観光地として別府市や旧湯布院町を含む由布市などが有名であることで、県庁所在地である大分市の印象がやや薄いという感がある。そうしたイメージを払拭するために、全国的に有名な関アジ・関サバ・高崎山のサルといったものが大分市であるのを全面に出し、更にカーネーションの産地である事や隠れたご当地土産なども盛り込んでいる。60秒バージョンのラストカットでは大分市職員らが体を張ってEXILE風ダンスにも挑戦している。
宮崎県のように首長がタレント出身などの場合は別として、自治体の長がCMに出演するというのはいくつか見られるようになったとは言え、まだまだ珍しいものだ。手づくり感のあるCMのお値段は、昨年の製作費と放送費を合わせると180万円。今回はCM放送費のみで40万円を投入、5月上旬までに22回の放送が予定されている。
全国ネットでCMを流すとなると高額な費用がかかるが、その分は市のホームページに掲載するという形で補った結果、ネット上でも評判となりアクセス数を伸ばしている。実際、このCMによって湯布院や別府の影に隠れがちだった大分市を再認識し、その特産などを初めて知る事が出来た人も多いようだ。

「オーオー大分市～」のフレーズが印象的なこのCM、全国的にも広まりつつあるという事でまずは面目躍如といったところだろう。
大分市製作のCM動画は、大分市のホームページ内特設ページから視聴出来る。

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