JAXA、筑波宇宙センター新展示館のオープン当日の話題などをダイジェストビデオで公開
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターは、ビデオライブラリ「SPACE@NAVI-Kibo WEEKLY NEWS 第109号」を公開、7月17日にオープンした筑波宇宙センターの新展示館の話題や、「きぼう」での実験が終了した「Myo Lab実験」について特集で送る。
筑波宇宙センターの新展示館グランドオープン当日は、午前9時30分から展示館開館記念式典が開催され、多くの来館者が訪れた。
新展示館の館内は、5つのエリアに大別され、「国際宇宙ステーション・有人宇宙開発」のエリアでは、きぼう日本実験棟の実物大モデルや、高さ約10mの宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)の試験モデル、HTVの曝露パレットの試験モデルなどを展示。これらのモデルは、間近で見ることができ、これまでにないリアルさとスケール感を体験することができる。
「宇宙科学研究・月惑星探査」のエリアでは、月周回衛星「かぐや」や、2010年6月に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の試験モデルの展示を中心に、宇宙科学・月惑星探査について紹介。
「人工衛星による宇宙利用」のエリアでは、人工衛星の試験モデルの展示を中心に、各プロジェクトの目的・成果について紹介。
「ロケット・輸送システム」のエリアでは、燃焼試験で使われたロケットエンジンの実機が展示されているほか、日本のロケットについて、1/20スケールモデルを中心に紹介する。
新展示館では、8月31日まで愛称の人気投票を行っている。また、展示館特別展示第1弾として、8月2日から6日にかけて、はやぶさ特別展が開催される予定。
きぼうでの実験が終了した「Myo Lab実験」(蛋白質ユビキチンリガーゼCblを介した筋萎縮の新規メカニズム)は、宇宙で宇宙飛行士の体の筋肉はなぜ衰えてしまうのかを解明するのが目的の実験。
1998年に打ち上げられたスペースシャトルで約16日間飛行したラットを調べたところ、その筋肉は萎縮していた。そこで、筋肉の中のタンパク質を詳しく調べたところ、Cbl-b(シーブルビー)というタンパク質の量が地上の約10倍に増えていることが分かった。
実験では、4月5日、山崎直子宇宙飛行士が搭乗したスペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-131ミッション)でラットの細胞を打ち上げ、国際宇宙ステーション(ISS)で微小重力区と約1Gの重力区で37℃で培養し、4月18日に筋肉を成長させる物質(成長因子)を加えた。4月20日に保存液を入れ冷凍、実験が終了した。
実験サンプルは、スペースシャトル「アトランティス号」(STS-132ミッション)で地上に回収、遺伝子とタンパク質の両方を調べる。Cbl-bは、特別な酵素ではなく、細胞の中にあるごくありふれた酵素であり、それがどのように筋肉の萎縮に関わっているかをこの実験で解明することで、宇宙はもちろんのこと、地上の医療への応用も期待される。
ビデオライブラリ「SPACE@NAVI-Kibo WEEKLY NEWS 第109号」