亡き息子、思悼世子からの手紙に全てを悟った英祖王は、ついにサンへの譲位を決意し、それを翌日発表するために秘密裏に準備が進められる。果たして譲位の命令は無事に発表できるのか？

39話では、譲位の準備の裏でサンに命じられた父、思悼世子の死にまつわる真相を、40話では父が残した最後の証拠を見つけるところが一番の見どころとなっている。
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【第39話】
ソンヨンが見つけたサンの父、思悼世子の手紙を読んだ英祖は、サンを呼び出す。英祖は自分が認知症であることを認め、そのためにサンに辛く当たっていたことを詫びる。そして、サンが思悼世子の息子で、思悼世子は私の息子。サンこそ世継ぎにふさわしく、すぐに王座を譲ると告げる。譲位を受けることはそのまま祖父である英祖の認知症を認めること。そうすべきであることをわかりながらも心が譲位を拒む。威厳に満ちた英祖と目に涙をためたサンの演技は必見。
英祖は思悼世子からの手紙をソンヨンから受け取ったと、サンに手渡した。手紙には、思悼世子が謀反を防ぐために、謀反者の仲間のふりをしていたことを明かしていた。ところが、思悼世子がかけた温情から老論派にはめられ、謀反の首謀者とされ死に追いやられたのだ。冒頭の思い出の映像と絡めた手紙のシーンをお見逃しなく。

ドラマではこのような形で伝えられている思悼世子の事件だが、実際には真相は謎のままである。これは、父の汚名をそそぐためにサンが即位後にやったある儀式のためである。それについては43話で紹介するのでお楽しみに。しかし、その結果、ある者は実際に思悼世子がクーデターを起こしたといい、またある者はドラマと同じく老論派の陰謀にはめられたなど、さまざまな仮説や憶測が飛び交うことになった。

ドラマに戻って…英祖はサンへの譲位を確実に行うために、老論派が掌握している軍を確認するため、老論派のチェ･ソクチュを呼び出した。この時点で老論派はいったいどこまでの軍を掌握しているのか、驚きの結果はドラマで確認されたい。この結果、英祖は宮殿を守る禁衛営と、サンを守る護衛官以外の軍隊を都から百里離れた場所に移動するように命じる。

一方で、サンは父を陥れた者たちの証拠集めにかかる。かつて父に仕えた忠臣たちと密かに会い、そこから、父の絵にもうひとつの意味が隠されていることに気づく。さて、その秘密を解く鍵が何なのか？ドラマを観てのお楽しみ！

【第40話】
思悼世子の忠臣たちの言葉と残された絵から、証拠品がかつて父と訪れた仁旺山の亀の岩の下に埋められていることを確信したサンは、敵が掌握していないわずかに残った禁衛営の兵を動員し、山中を捜索をすることにした。この命令書を持ってテスが、禁衛営のシン隊長を訪れるのだが、シン隊長は一足先に貞純の手の者に殺害されていた。副隊長に渡された命令書はすぐに貞純にも知られ、サンは、貞純の手下が混じった禁衛営の軍を率いて仁旺山に向かうのだった。

さあ、ここからは久々のアクションシーンが登場するのでお見逃しなく。敵の混じった禁衛営と共に目的地に到着したサンは、亀の岩を探すべく山中に分け入る。同行したテスは、銃を持った怪しい兵を見つけ後を追うが、殴られて気絶してしまう。ナム・サチョやホン･グギョンともはぐれ、今、サンの周りを固めるのは貞純の手下の者たちだけだ。
亀の岩を見つけたサンはついに証拠の品を発見する。しかし、そのとき貞純の手下たちが一斉にサンに刃を向けた。さあ、ここからが大変！たった一人でサンはバッタバッタと敵をなぎ倒す。かつて朝鮮王朝にこれほどまで強い王がいただろうか？しかし、サンのアクションは、三国時代の英雄たちと違ってたくましい強さではない。その殺陣は実に美しい。一連の動きがまるで舞っているようでもある。韓服は男女共にくるりと回ってきれいになるように仕立てられている。これについては韓ドラにハマるツボをご覧いただきたい。

ところで仁旺山は、ソウル郊外にある実在の山で、登山の盛んな韓国で人気のスポット。ソウルは山に囲まれた都市で、仁旺山以外にも、北漢山、道峰山、南山などが手軽な登山コースとして人気がある。

ドラマに戻って…サンの大活躍で宮に戻ったサンは証拠の品を英祖と共に確認し、宮中の重臣たちのほとんどが思悼世子の死にかかわっていたことに愕然とする。軍のほとんどが敵に掌握されていたことを知ったときの英祖の「わが手で逆賊を育てていた」という台詞を思い出した。

焦った貞純は、最後の手段として英祖の殺害を実行しようとする。英祖の内官に命じて毒薬を飲ませようとしたのだ。しかし、内官はそれを実行しなかった。

ついに政務会議の時間だ。ここでサンへの譲位が発表されるはずだったが…この結果は29日（金）夜10時からNHKBShiの「イ･サン」でお楽しみください。

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