1月26日、テレビ朝日系ドラマ「聖なる怪物たち」は第2話を放送、健吾（岡田将生）が担当した飛び込み出産ははるか以前から周到に計画されていた、その過程が徐々に明らかになる。人気急上昇の岡田将生主演とあって、日本ドラマがブームの台湾でもわずか2週間遅れでの放送が決定した。

第2話は、子どもを産むことが出来ないとわかった圭子（加藤あい）の苦悩が、看護師である姉・優佳（中谷美紀）の助けを得て極秘裏の代理出産計画が始まるところにスポットが当たる。純朴な若手外科医の健吾が全幅の信頼を寄せている優佳は、有能な仕事振りの裏で自らの立場を利用して妹の欲望と狂気を実現させていく。

■第1話　あらすじ
ある雨の夜。一大の車が大久保記念病院の前に停まり、運転席から降りた男は後部座席の女を病院の玄関に放置する。雨に打たれて倒れ付す女性を、病院の看護師長・春日井優佳が発見する。女性は妊娠しており、産気づいていた。緊急の飛び込み出産となったが、当直の医師は若い外科医の司馬健吾のみだった。他の病院へ搬送する時間も無く、帝王切開をする必要性から一刻の猶予も許されない状態だった。担当外で帝王切開は未経験と尻込みする健吾だったが、優佳の励ましとサポートの申し出を受けて手術に踏み切ることにした。
帝王切開は無事終わり、取り上げた男児も産声を上げた。安心する健吾だったが、そこへ産後の容態が急変し、女性は死亡してしまう。女性は身元不明、誰の子かもわからないままの新生児が残されてしまうという状況に陥ってしまった。しかしこの出来事は偶然ではなく、起こるべくして起こったものだったことを健吾はこの時、まだ知らない。

場面は一年前にさかのぼる。大財閥が経営する学校法人・聖応育英会の理事長である日向敏雄（長谷川博己）と幼稚園教員だった圭子の結婚式が行われていた。敏雄には前妻がいたが圭子が略奪の上妊娠という状況での再婚だった。敏雄が大財閥の御曹司ということもあって、結婚披露宴は盛大に行われた。式には敏雄の前妻やその間に生まれた長男まで参列していた。大規模な式に、体調が思わしく無い事を告げられないでいる圭子。お色直しというその時、圭子は倒れる。白いドレスは鮮血に染まっていた。流産だった。
圭子は慶林大学病院に緊急搬送される。ドレス姿で搬送される圭子を、健吾は目にしていた。しかし健吾は接待を行わないためか系列で経営難の大久保記念病院に左遷されることが決まったばかりだった。病院では子宮を摘出されてしまった圭子が気づき、事実を知らされていた。

大久保記念病院に健吾が着任早々、待合室で苦しんでいる患者に遭遇する。そこで介護する看護師長の優佳と出会う。手短に紹介をした後、スーツ姿のままで健吾は患者に心臓マッサージを行い手術室へ向かう。外科医師の水原（勝村政信）の執刀もあり、患者は無事に一命を取り留める。その後健吾は看護師の平井瑶子（大政絢）などとあいさつを交わす。気の弱い院長・大久保志郎（小日向文世）は健吾を歓迎し、新しい病院での健吾の日々が始まった。ある日健吾は腹膜炎の子どもの手術を担当することとなる。腹膜炎手術の経験が無いとうろたえる健吾を優佳は叱咤する。母親の懇願もあり、迷いの末に健吾は執刀し、手術を成功させる。母親は何度も健吾に頭を下げて感謝した。しかしその翌日、子どもは病院から姿を消す。手術台を踏み倒されたのだった。術後の子どもを心配した健吾は街に飛び出し当ても無く探すが見つからない。健吾は優佳から医療機関の未集金額が平均で4500万にも上るという現実を聞かされる。
その頃、慶林大学病院を退院した圭子は、元の職場であり自らが副理事長に就任した幼稚園へ顔を出していた。子どもと触れ合って気を紛らそうと思った圭子だが、子どもの無邪気な問いかけに涙を流してしまう。圭子はある日優佳のアパートを訪ねる。圭子は優佳の妹だったのだ。流産の事実を姉に告げた圭子は、自分には卵巣が残されているから代理出産に協力して欲しいと求められる。しかし優佳は子どもを持つ事だけが幸せではないと諭すのだった。
ある日、優佳の姿は都心の大豪邸の前にあった。敏雄と圭子の自宅だった。仕事が立て込んで結婚式に出られ無かった事を敏雄に詫びに来たのだった。圭子はまだ自室で寝込んでいた。優佳は、圭子から代理出産の話を持ちかけられた事を敏雄に打ち明けるが、敏雄は自分が聖職者であると言って代理出産には応じない考えを明らかにした。そこへ圭子が現れ、どんな事をしても自分の子供が欲しいと言って優佳にすがるのだった。そこへ前妻との間の息子が敏雄を訪ねてきた。敏雄の母・華江は圭子に「跡継ぎはもう居るから子どもが産めなくても大丈夫」と励ますが、それは圭子にとって屈辱でしかなかった。この日は何も言わずに去った優佳だったが、ある日再び圭子を訪れ「私が敏雄さんの赤ちゃんを抱かせてあげる」と圭子に告げるのだった…

■第2話みどころ
子どもが欲しいという一人の女性の切なる願いが様々な立場の人物を巻き込んで人の心の闇を浮き彫りにするサスペンスは、第1話から多くの伏線が張られて次回への期待も大きい。病院をよく知る長期入院患者・糸川（渡辺いっけい）の存在や財界と医学会から結びつく大久保病院と聖応育英会の関係、男に金を要求される看護師の平井など、小さなパズルが今後どのように繋がっていくのか大いに気になるところだ。
自らが代理母とならずに優佳が連れてきた女性とは、そして女たちの陰謀を知らないまま医師として日々を送る健吾はどう利用されてしまうのか。物語がさらに発展する第2話も見逃せない。

ドラマ「聖なる怪物たち」は26日（水）よる9時から放送。予告動画はドラマ公式サイトトップページで視聴出来る。
聖なる怪物たち｜テレビ朝日

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