3月2日、NHK・BSプレミアムのドラマ「嘆きの美女」は第8回「いい日旅立ち」を放送、弥居子（黒沢かずこ）がサイト荒らしをしていた張本人だと知った美女たちは弥居子に辛く当たるようになる。居たたまれなくなった弥居子はとうとうユリエの家を出て行ってしまう。そして、玲子（横山めぐみ）や優子（中村静香）にも転機が訪れ、それぞれがユリエの家を後にする。そして一人残されたユリエも自分のこれからと向き合う必要に迫られる。

[第7回あらすじ]
真奈美のミスコンの際に弥居子とエイジが親密にしているのを見てショックを受けたユリエは、翌日から引きこもりを始めた。玲子や優子、宗佑が心配する中で、弥居子のみが落ち着き払っていた。玲子たちはユリエの引きこもりの原因が弥居子ではないかと責め立てる。全員でユリエが引きこもりになった原因をあれこれ考えている最中にエイジも現れ、ミスコンの時に撮影した写真を現像して持ってきた。そこには真奈美の写真に交じって弥居子のものもあった。しかし一同はそれどころではなく、玲子たちはそれぞれが料理を作ってユリエに差し入れする事にした。
閉ざされたユリエの部屋のドアの前に玲子・優子・弥居子が作った料理を置くと、ユリエは玲子と優子が作ったものだけ手に取った。その場にいた全員がユリエの引きこもりの原因は弥居子だと断定するのだったが、理由は相変わらず分からずじまいだった。その夜、真奈美の写真を見てにやける宗佑に、弥居子は玲子にプロポーズすればいいのにと投げやりに言った。宗佑は弥居子に更にアドバイスを求め、弥居子は適当に明日の朝ゴミ捨て場でプロポーズしろと言い放つ。翌朝、宗佑が玲子を待ってゴミ捨て場でうろうろしていると、ようやく玲子が現れた。しかし二人はそこで破られた写真を見つけ、それが弥居子の写真だと気付く。
慌てて破かれた写真を回収した玲子たちは、これがユリエの仕業としか考えられないと結論づけた。一方でいつものように望遠鏡で周辺を眺めていた弥居子は、ユリエのストーカーがこちらを見ているのに気付いた。しかし他の面々はユリエの事をどうするのかと弥居子に迫ってきた。仕方なく弥居子はユリエの部屋のドアに体当たりを始めた。突然ドアが開き弥居子が中になだれ込むと、そこは荒れ果ててやさぐれたユリエがいた。ユリエはここぞとばかりに、弥居子へ暴言を投げつけた。美人の中にブスがいるから珍しがられているだけ、チヤホヤされて気持ちがいいのか、親も手を焼く引きこもりだったくせに…ユリエとも思えない言葉に、一同は凍りつくばかりだった。全員は再び追い出され、弥居子はショックで泣き続けていた。そこで優子は弥居子がユリエのために「幸せのケーキ」を買いに行けばいいのではと提案した。
翌日、弥居子はしぶしぶケーキを買いに行くが、そこにいたのはあの謎の女（室井滋）だった。どんな幸せを求めているかと尋ねる女に、弥居子は小さく長く続く幸せをと答え、ケーキを受け取った。弥居子がケーキを持って家路に着く途中、突然衝撃が走り弥居子は地面に倒れてしまった。一方、一人屋敷にいるユリエが電話を受けるとそれは脅迫電話だった。その電話はユリエが明日の朝10時にセクシーな格好でベランダに出る事を要求した。時が過ぎ、弥居子が中々帰宅しないことに玲子たちも不安を覚え、ドアの外からユリエに訴えかけた。するとユリエが自分で部屋から出てきて、自分が受けた脅迫電話の内容を告げた。警察に電話しようと慌てる玲子たちに、通報すると弥居子が危険だとユリエは訴え、犯人の要求どおり明日の朝バルコニーに出ると言うのだった。その頃、弥居子はユリエの家が見渡せる位置にある廃校に拉致されていた。犯人はユリエのストーカー・升本だった。升本はユリエが引きこもって盗撮出来なくなった怒りを弥居子にぶつけるのだった。
翌朝、10時。ユリエは女神のように白布を身にまとい、頭にオリーブの冠をつけてポージングを続けた。遠くからそれを盗撮する升本は大興奮でシャッターを切り続けていた。その横で、優子たちは望遠鏡を使って必死に探した結果、廃校になった小学校の屋上に升本がいるのを発見する。ユリエを取り終えて満足した升本は、今度は弥居子に対して暴行しようと襲い掛かってきた。しかしそこへヒーローのコスプレをした美女たちが現れ、升本を縛りつけ弥居子を救出するのだった。間もなく警察が来ると言い放つ美女たちに、升本は爆弾発言をする。「嘆きの美女」のサイトを荒らしていたのは弥居子だったと暴露したのだ。凍りつく女たちを見て、升本はせせら笑うのだった。

プレミアムよるドラマ「嘆きの美女」第8回（最終回）は2日（土）よる11時15分から放送。予告動画はNHKテレマップMOVIEで視聴出来る。

◇NHKテレマップMOVIE