明治新政府の幕開け、会津それぞれの道…大河ドラマ「八重の桜」第30回予告と特報動画、前回のあらすじ-NHK

2013年07月27日20時00分ドラマ

7月28日、NHKの大河ドラマ「八重の桜」は第30回「再起への道」を放送、会津藩の人々が厳しい新時代を迎える中、八重(綾瀬はるか)も米沢藩へ移り住み反物の行商で生計を立てていた。会津藩を巡る動きはまだまだ厳しく、松平容保(綾野剛)の処遇は家老・萱野権兵衛(柳沢慎吾)が斬首となることでお家断絶を免れる。そして会津藩士たちは没収された領地の代わりに北への移住が命じられる。そして箱館の地では新政府軍に対する抵抗勢力が最後の戦いを繰り広げていた。

[第29回「鶴ヶ城開城」あらすじ]
兵糧攻めが続く中、補給路を確保するために結成された決死隊に権八(松重豊)も加わった。城を出る前、権八は八重に鉄砲隊を指揮するように命じる。城を今出る事は無謀だと引き止める八重たちだったが、これも使命であると権八は語りかけるのだった。
新政府軍の砲撃が続く中、食料調達のために決死隊を派遣した事を山川大蔵(玉山鉄二)知らされる容保だったが、そこへ八重が大蔵の妻・登勢(白羽ゆり)の危篤を知らせに現れた。大蔵が駆けつけた時には登勢は息を引き取っており、悔し涙に暮れる大蔵の下へ弟・健次郎(勝地涼)が敗走を告げに帰陣してきた。女でも命を張ったのにと大蔵は激昂して健次郎を殴り、切腹しろと言い立てる。鬼気迫る大蔵に、健次郎が自ら刀を腹に突き立てようとするのを母の艶(秋吉久美子)がすがり付いて阻止する。誰もが苦しみ涙を流すのを容保は目の当たりにする。
その夜、八重は秋月悌次郎(北村有起哉)が密かに城を出ようとするのを目撃する。追いかけて理由を聞く八重に、密命だからと秋月は答えない。秋月が向かったのは新政府軍の土佐詰所だった。上官に会わせてくれるよう頼み込む秋月を、土佐藩士たちはあざ笑い乱暴を加え聞く耳も持たない。秋月は会津藩恭順の意向を伝えに来たのだった。一刻も早く停戦して砲撃を止め、一人でも多くを救いたいと秋月は必死で取り次ぎを訴える。大将の板垣退助(加藤雅也)が現れたのは翌日だった。その間にも決死隊は苦心して調達した米を城内に運び込もうとしており、城に帰る途中で敵軍に遭い権八はその砲弾に倒れてしまう。決死隊が米と共に戻ってきたものの、八重の前に姿を見せた権八は板の上に寝かされた状態で運ばれてきた。息も絶え絶えの権八は、八重をようやく自慢の娘だと褒め、息を引き取った。そしてわずかの時間差で恭順の嘆願書は新政府軍に受理され、程なくして激しかった砲弾も止むのであった。
城内では容保が家臣たちに頭を下げ、生き延びるように訴える。男に交じって容保の話を聞く八重は、容保こそ生きて会津の誇りたるべきと意見する。女たちには照姫(稲盛いずみ)が会津恭順を受けて容保や自らは謹慎、城は明け渡し女と年寄り子ども以外は猪苗代へ移されるといった新政府軍の決定事項を伝える。その夜、八重は男達と共に猪苗代へ向かうと母に告げ、詠んだ歌を城壁にしたためる。翌日、女たちは白布を集めて一枚の大きな布を縫い上げた。布に向かい筆を取るものの書くことが出来ないでいる二葉(市川実日子)を見て、照姫は自ら筆を取る。そこには大きく「降参」と書かれていた。そして白旗が今にも崩れそうな鶴ヶ城に掲げられる。
降伏の調印式は城門前の通りで行われた。粛々と手続きを行った容保は、やがて謹慎のため移送される。猪苗代に移される男達の中に、八重の姿もあった。最後まで抗戦していた佐川官兵衛(中村獅童)も加わり八重の姿を見て驚くが、山本三郎ですと答える八重にその意志を見て口をつぐむ。いざ男達が移動を命じられた時、突然尚之助(長谷川博己)が声を上げる。ここに女がいる、と。八重はたちまち新政府軍に掴まり、男たちの列から外されてしまった。女たちは城を明け渡すために城内の掃除を始めていた。汚れたまま城を明け渡すと恥であるとして、女たちは丁寧に床を拭く。いざ新政府軍が城内に入り、廊下を土足で板垣らが進む。ふと、きれいに磨かれた廊下に気付き、振り返ると自らの軍靴の跡だけが白く汚れていた。西郷頼母の家族の最後を見た板垣は、ここでも会津の女の強さに触れるのだった。八重は誰もいなくなったかつての支度場に立ち尽くすが、空だけは変わらずにあると気付き微笑みを浮かべる。
[みどころ]
容保がついに恭順を決める場面など、綾野剛の存在感が光る回。藩士、そして家族たちそれぞれの心の動きが繊細に描かれており、敗者側から見る明治維新を鋭く切り取っている。

大河ドラマ「八重の桜」第30回は28日(日)総合・よる8時から、BSプレミアム・午後6時から放送。再放送は総合で毎週土曜日ひる1時5分から。予告動画は番組公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。また、「京都編」の最新特報動画は「スペシャル」で視聴出来る。放送翌日からNHKオンデマンドでは見逃し配信を行う。


NHK「八重の桜」番組サイト
NHKオンデマンド「八重の桜」視聴ページ
18時より見逃し配信開始(視聴価格:200円)

2013年夏ドラマ一挙紹介】>>【「八重の桜」を2倍楽しむ


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