12月19日、テレビ朝日のドラマ「ドクターX～外科医・大門未知子～」は最終回となる第9話を30分拡大枠で放送、大門未知子（米倉涼子）がついに「失敗しないので」と言い切れない手術に挑むことを決意する。しかし蛭間外科統括部長（西田敏行）はそれを妨害するかのように再び大門を解雇する。九留美（本田望結）を助けるための手術は多臓器を体外摘出するもので帝都医科大学の持つ最先端設備に加え有能なスタッフ―近藤（藤木直人）、海老名（遠藤憲一）、鷹野（浅野和之）らの助けが必要だった。複雑に絡み合う権力争いの渦中、大門はついに蛭間封じとしてある人物に会いに行く…！
［みどころ］
九留美を助けたい一心の大門の前に立ちはだかるのはまたもや組織の悪弊、権力闘争の余波。ゲストキャストとして名を連ねる伊東四朗は前作に於ける大門最大の敵・毒島元帝都医科大付属第三病院長。因縁の毒島が大門にとってどんな切り札となるのか、そして九留美の手術、主任教授選の行方は？今期抜群の視聴率を誇るドラマがついに衝撃の結末を迎える。

［第8話あらすじ］
帝都医科大病院本院を解雇された大門が次に派遣されたのは、帝都医科大病院の高松分院だった。そこはかつての同僚、加地（勝村政信）の勤務先であった。久々に大門と対面した加地は、大門のせいで左遷されたと恨み言をいいつつもすっかり土地に馴染んでそれなりに充実した生活を送っている様子だった。一方、本院ではついに主任教授選挙の出陣式が行われ、近藤、鷹野、海老名の三名が立候補者として正式に出馬表敬をしていた。
大門は着任した日に偶然であった少女・九留美が分院の患者である事を知る。加地によると九留美は悪性筋繊維芽細胞腫を患っており、一度は本院に入院したものの手術不可能として戻された経緯を語った。九留美の腫瘍の場所は大門でも難しい場所にあり、加地も執刀出来ない悔しさをにじませていた。その頃、本院でも動きがあった。蛭間本部長の娘・裕華子が黒色メラノーマの転移ガンを発症して運び込まれたのだった。裕華子の症状は深刻で、手術の成功例もアメリカでわずか数例あるのみだった。馬淵内科統括部長（三田佳子）は裕華子をすぐアメリカへ搬送するよう提案したが、蛭間は第二外科で手術を行うと断言。しかし近藤も海老名も自信を持って手術するとは言い切れなかった。
近藤は早速アメリカでの手術成功例について文献を当たった。すると成功手術の中心人物は「ドクターX」であるという記述を見つける。
その後大門は神原（岸部一徳）から再び帝都医大病院本院へ極秘裏・高額報酬の仕事が舞い込んだと知らせが届く。大門は九留美を気にしながらも再び東京へ戻ってきた。大門を雇ったのは近藤、裕華子の手術をするための影武者として呼び寄せたのだった。高級鉄板焼のカウンターでサーロインを次々と頬張る大門は、離れて座る蛭間夫婦に報酬の請求を記した封書を渡す。帰り道、近藤はかつて裕華子と同じ症例の手術を失敗したことがあると大門に打ち明けた。大門は失敗したくないから自分が手術すると断言し、近藤は自分が失敗したくないから他人にやらせるのかと揶揄して去っていく。
ついに裕華子の手術が始まった。執刀医は近藤ということになっていたが、人知れず大門は手術室に滑り込んだ。馬淵内科部長も大門が戻ってきたことを察知していたが、程度医大本院のメンツを名目に黙殺する。手術中、神原が嬉々として蛭間本部長の部屋に請求書を持参した。しかし蛭間はほくそ笑んで、既に大門本人から請求書をもらったと神原に告げる。神原は慌てて大門の請求内容を見て歯噛みし、憤る。
その頃手術中に血管が損傷し、近藤は過去と同じ失敗だと絶望の声を挙げる。しかし大門は少しも慌てず、対処法を近藤に示唆し執刀医の位置を代わる。動揺も束の間、近藤は大門の指示をつぶやきながら執刀を続ける。手術は無事成功し、近藤は喜ぶ余裕もなく呆然と手術の余韻に浸っていた。裕華子の手術が終わる頃、一人の患者が空港から帝都医大病院に搬送されてきた。それは高松にいたはずの九留美だった。大門が報酬として蛭間に要求したのは、本院で九留美の手術を行いその執刀医となることだった。しかし蛭間は、裕華子の手術に立ち会っていた看護師の橋本（水沢エレナ）から大門が途中で執刀医を近藤に代わったと聞かされ腹を立てる。その頃神原は手術を終えた大門をつかまえ九留美の件について問い詰め、叱りつける。大門でも失敗しないと言い切れないはずの難手術を何故するのかと訴える神原に、大門は九留美と会ってその病気を知った以上は放っておけないと言ってその場を逃げるように去っていく…。

「ドクターX～外科医・大門未知子～」最終回は19日(木)夜9時から30分拡大枠で放送、同日午後14時4分からは第8話が再放送される。予告動画は番組サイトで公開されている。

◇ドクターX～外科医・大門未知子～│テレビ朝日