2月2日、NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」は第5回「死闘の果て」を放送、官兵衛（岡田准一）は家督を継ぎ、光（中谷美紀）との間に嫡男も生まれ幸せな時時間を過ごす。しかし同じ頃、織田信長（江口洋介）は足利義昭（吹越満）を擁して上洛を果たし、野望実現に向けて着実に足場を固めていた。穏やかな時間が流れていた黒田領内だったが、ある日宿敵・赤松家の軍勢が来襲して事態は一変する。予告動画は公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。またNHKオンデマンドでは見逃し番組として配信を行っている。

【第4回「新しき門出」あらすじ】
堺から戻った官兵衛は生きる気力を取り戻し、おたつの死から立ち直りつつあった。領民に交じって汗を流して堰を作り、武家としての責務を日々全うしていた。生き生きとした官兵衛の様子に、武兵衛（永井大）も善助（濱田岳）も安堵するのだった。
その頃、足利義昭は自らが将軍職に就かんと諸国大名に決起を促す書状を送りつけた。小寺家にも書状が届くが、黒田家にも同じものが届いたと職隆（柴田恭兵）が申し出た事で職隆に謀反の気があるのではと疑われてしまう。嫡男が生まれて以来政職（片岡鶴太郎）は疑いぶかくなっていると政職の妻・お紺（高岡早紀）は官兵衛に忠告する。ある日政職は狩りに出るため、狩場の下見を官兵衛に命じた。向かった先で官兵衛は木に登ったものの降りられず泣いている少年とそれを助けようとする娘（中谷美紀）に出会う。少年に降り方を教えてあげようとする官兵衛に対し、娘は自分が登って助けた方が早いと言い返す。そんな娘を跳ねっ返りと官兵衛が言った事で二人は揉め合いになる。そんな二人に驚いて少年が泣き止み落ち着きを取り戻すと、官兵衛は手足の動かし方を丁寧に指南して少年自ら木を降りるよう導いた。
少年が木に登ったのは病の母にヤマモモの実を取るためと聞いた官兵衛は、自ら木にするすると登り、またたくまに高所にある実を取ってきた。登るのが怖いのだろうと憎まれ口を叩いた娘も、身のこなしの軽い官兵衛を見て目を見張る。戻ってきた官兵衛は大きな枝についた実は少年に、そして実のついた小枝を仲直りの印と言って娘に差し出した。そのまま名乗らずに去っていく官兵衛の後姿を見る娘の頬はほんのりと上気していた。
そして、政職は職隆や官兵衛らを率いて狩りに出掛けた。職隆が獲物を射止めるのを見て、政職はすっかり面白くない。官兵衛は慌てて政職が射やすい様に獲物を追い立ててその場を丸く収めた。その後、狩場の近くにある重臣・櫛橋左京亮（益岡徹）の屋敷に寄り宴席が設けられた。するとそこにはヤマモモの木の下で会った娘がいた。その娘は左京亮の次女・光（てる）であり、他に姉の力（酒井若菜）がいた。政職はおもむろに自分の親戚である力との縁談を官兵衛に持ちかける。その場は言葉を濁した一同だったが、同じ政職の近習として官兵衛に敵対心を抱く左京進（金子ノブアキ）と力は官兵衛を腹黒い男だとしてこの話を嫌がった。しかし光だけは官兵衛の人柄を悪くは思っておらず、興味を抱き続けていた。
同じ頃、織田信長は稲葉山城を落城させ念願の美濃攻略を果たし、岐阜と地名を改める。そして「天下布武」の号を発し、天下統一に向けて名乗りを上げるのだった。その言葉は瞬く間に噂として広まり、竹中半兵衛（谷原章介）は興味深くその行方を見守ることにする。一方、天下布武の言葉を聞いた官兵衛は興奮し、信長の敷いた楽市の政策を褒め称えるのだったが政職は一向に興味を示さず息子の将来ばかりを案じていた。官兵衛は職隆から家督を譲って隠居をすると言われていた。それは職隆に対する政職の警戒を交わすためであったのだが、官兵衛にはまだ迷いがあった。
櫛橋家では、妹を官兵衛に嫁がせたくない左京進と嫁ぎたくない力が芝居を打って左京亮に縁談を止めるよう言い募っていた。しかし政職の意向を損ねると左京亮は切腹せねばならず頭を抱える。そこで光は、自分が官兵衛に嫁ぐと言い始めた。官兵衛と櫛橋家の縁談が調えば姉でも妹でも構わないという政職の意向を持って左京亮が黒田家を訪ねると、職隆はやや面食らいながらも了承し、官兵衛も同じくそれを受けた。かくて官兵衛と光の婚礼の儀が行われる。宴もお開きとなり、二人きりになった時官兵衛は初めて会った時から光を気にかけていたと打ち明ける。それと同時に、かつて慕っていたおたつという娘がいて亡くなった事も打ち明けた。婚礼の夜に他の女の話などと最初はむくれる光だったが、これから二人の間に隠し事は一切しないという率直な官兵衛の言葉に納得する。日が変わり、二人は揃っておたつの墓を訪れるのだった。

大河ドラマ「軍師官兵衛」第5回は2日（日）、総合よる8時から、BSプレミアムよる6時から放送。予告動画は公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。またNHKオンデマンドでは見逃し番組として配信を行っている。

◇NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
◇NHKオンデマンド｜軍師官兵衛