【WBC】1点が重くのしかかった侍ジャパン。韓国に敗れ、2位通過で2次ラウンド進出

2009年03月10日10時13分スポーツ

ワールドベースボールクラシック2009東京ラウンド決勝戦、日本対韓国の試合が9日に開催。前回王者対オリンピック金メダリストの1位通過を目指した戦いは、1点を争う緊迫したゲームとなった。

日本の先発岩隈が3回まで韓国打線9人をパーフェクト。昨年の沢村賞投手にふさわしい活躍をみせれば、韓国の奉重根も3回を1安打に抑え、両先発による投手戦で進む。そして試合が動いたのは4回表。岩隈が始めてのランナーをフォアボールで出すと、続くバッターにもヒットを打たれ、その後一死一二塁で迎えたのが韓国の4番金泰均。ここで金泰均にタイムリーヒットを打たれて1点を献上。松坂からホームランを打ったスラッガーに今日も存在感を見せつけられる。しかしその裏、今度は日本のチャンス。先頭打者の中島がヒットで出塁するとその後一死三塁。ここで日本も4番の村田を迎える。犠牲フライでも1点の場面だが、しかし結果はファーストへのファールフライ。続く稲葉も倒れて無得点。チャンスでクリーンナップが仕事をすることができなかった。

その後岩隈、奉重根ともに5回1/3まで投げて降板。投手戦をリリーフ陣に引き継ぐ。日本はここから杉内、馬原、さらにはダルビッシュが登板して韓国打線を抑えるも、同様に細かい継投を行う韓国投手陣を崩せない。8回にイチローのヒットから得た二死二塁のチャンスも、青木がヤクルトの同僚林昌勇に抑えられて無得点。結局最終回も林昌勇に抑えられて1-0。韓国が勝利し、1位通過進出を決めた。そして敗れた日本は2位通過で2次ラウンドへの進出が決まった。

この試合の模様はスポーツナビの無料ハイライト動画、イチローの全打席を納めた無料動画で閲覧が可能。「大量得点の次の試合に打てない」まさにこの野球のセオリーどおりに負けてしまった侍ジャパン。ヒット6本と韓国より多く打ちながらも繋げず、1点が遠かった。投手は先頭打者へのフォアボールの多さでピンチを招くも、好守備に助けられた印象。これから1点がより重くなるだけに、それぞれ2次ラウンドに課題を残す結果だった。

なお日本代表はすでにアメリカに出発しており、現地で日本時間16日のB組1位との対戦に備える。


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