前回は、風間俊介が演じる松吉の父を殺した玄武の独白で、17年前の仇討の真相を明らかにした！その仇の前で、松吉は商人になることを決心し、いよいよ今夜放送の「銀二貫」は松吉と真帆が愛を確かめ合う！毎回、ほのぼのとした笑いと涙で綴ったドラマの前回のおさらいと最終回のあらすじを紹介！予告動画は番組公式サイトで視聴できる。

ある日、松吉の父・数馬（石黒賢）を仇討ちし、銀二貫を受け取って行方をくらましていた建部玄武（風間俊介）が井川屋に現れた。実は、和平は、松吉がいつ武士に戻りたいと言っても大丈夫なように刀を磨いていた。玄武は胃がんの末期症状で、仇討の真相を鶴之助＝松吉に告白し謝罪するためにやって来た。玄武の父は藩の公金を横領しており、それを知った数馬が諌めたが、建部は聞き入れず数馬に斬りかかった。それを防いだ数馬の刀が建部を斬ってしまったのだった。隣室でそのすべてを聞いていた玄武は、真相を知りながらも、父の悪事を母に告げることができず、数馬に仇討したのだった。玄武は、己の卑劣な仇討を忘れるためにも和平の差し出した銀二貫を持って姿を消した。しかし、結局藩は取り潰し、玄武は百姓となった。和平からもらった銀二貫で枯れた土地に水を引き田畑を切り拓き、作物が実る豊かな土地を造った。しかし大坂にやって来た折り、商人の姿になった鶴之助＝松吉を見て、改めて罪の意識に苛まれ、松吉に自分の命を差し出しに来たのだった。
刀を握って振り下ろした松吉の刀は空を斬った。そして、その時松吉は「大阪天満の商人だ」と言葉にし、「侍のように仇討など刀で命のやり取りをしない」と言い切った。商人の松吉は玄武を許した。
一方、松吉と真帆は相変わらず意地を張って会おうとしない。真帆は病身の母・お広を抱え苦労していた。見かねたお咲と梅吉が何とか二人を合わせようとするがどちらも聞き入れない。そんな中、和平が“むしやしない”を持ってお広を見舞い、松吉の真帆への想いを伝えた。
その後、お広の病状が悪化。松吉と一緒になるように言い聞かせ、息を引き取った。

■第9話（最終回）「井川屋の暖簾(のれん)」
お広を亡くし気落ちする真帆（松岡茉優）のもとを訪れた松吉（林遣都）は、真帆と互いの愛を確かめあう。和助（津川雅彦）に夫婦になりたい旨を報告しにいくが、祝言を挙げるのは井川屋が晴れて「銀二貫」を天神さんに寄進してからにしたいと申し出る。和助はその願いを受け入れ、さらにその時には井川屋の暖簾を松吉に譲りたいと言う。そんな折、松吉は団子の餡を寒天で固めて羊羹を作ろうと考えるが…。
…松吉、そして和助や善次郎（塩見三省）の商人の心意気がひとつの奇跡を起こしていく。

物語、演者、音楽、そして演出、その全てが素晴らしく、今季連ドラ1番に挙げたファンもいたのでは？いよいよ今夜は最終回！大判のハンカチかタオルを用意して最後の感動を堪能されたい。「銀二貫」第9話は5日（木）夜8時から放送。再放送は、総合で6月11日(水) 午前1時25分～2時8分（火曜深夜）、BSプレミアムでは6月12日(木) 午後0時00分～0時43分。また、本放送の翌日からNHKオンデマンドで見逃し配信をする。