心臓疾患を患った娘を持つシングルマザー…ネットで自殺志願者のサイトに思わず「そうせ死ぬなら、娘に心臓をください」と書き込みをすると「僕のハートを差しあげます」という書き込みが…そこから沙良（中山美穂）と青年（堂本剛）、2人の愛の物語が13日（日）切なくも衝撃的に幕を閉じた！見逃した方のために最終回の差ら筋を紹介、NHKオンデマンドでは「プラトニック」全8話を配信している。また、ドラマ本編とは別にNHK「あさイチ プレミアムトーク」に出演し、パリでの暮らしやドラマ撮影のエピソードなどを語った中山美穂のインタビューも有料視聴できる。

中山美穂が12年ぶりに連ドラ主演として話題になったNHK BSプレミアム「プラトニック」。KinKi Kids堂本剛との共演、年の離れた2人がある絆によって2人だけの世界を手に入れ、そして…。
脚本は「ひとつ屋根の下」「人間失格 たとえばぼくが死んだら」、最近では児童養護施設を舞台にした「明日、ママがいない」の野島伸司。中山とは1990年に放送されたドラマ「すてきな片想い」以来、そして堂本とは1994年に放送されたドラマ「人間失格」以来タッグを組むこととなった。

■最終回あらすじ
脳腫瘍によって余命宣告された青年（堂本）。が、奇跡的に腫瘍が小さくなり手術可能になったと主治医から告げられる。しかし、娘・沙莉（永野芽郁）のドナーになるという前提で、沙莉（中山）との愛を育んできた（結婚）青年は、「手術をしないという選択肢もある」と言った。
2人の結婚は、はじめ娘のためだけだったが、徐々にお互いの心が通じ合うようになり、2人だけにしかわかり得ない世界を持つことができた。青年は、余命宣告を受け自暴自棄になっていた自分を救ってくれた沙良のために、今度は自分が沙良を救ってあげたいと願っていた。
そんな矢先、沙莉が再び心臓発作を起こし、すぐにでも心臓移植をしなければ命があぶない状態に陥る。沙良の元夫・佐伯（吉田栄作）は全てを捨てて、沙良、沙莉とアメリカに渡り、むこうで心臓移植手術を受けようと提案する。
青年の腫瘍の話を聞いた沙良は、自分の愛が青年を束縛してしまうことを恐れ、青年に離婚を切り出す。そして佐伯とともにアメリカに旅立つ決心をするのだが…。
その日の夜、青年が夜勤を務めていたコンビニに、刃物を持った強盗が入った。2人がもみ合ううちにそのナイフが青年の脇腹に…。
苦痛に耐えながら、青年は沙莉の主治医・倉田（尾美としのり）に連絡をする。傷口からはとめどなく流れる血…青年の命は…。
そしてその夜、沙莉のドナーが見つかったと緊急手術が執り行われた。強盗事件をテレビのニュースで見た沙莉、そしてそのドナーが青年だと知る…。

生きるとはなんですか？　愛することで意味を持ちますか？
死、とはなんですか？　愛されることで救われますか？
一緒に考えていただけませんか。
脚本・野島伸司（番組公式サイトより）

「プラトニック」で野島伸司は、生きることの意味、そして死とは何かを視聴者に問いかけた。愛こそすべて…なんて言葉が軽々しく使われる昨今、本当の「愛」が何であるかを、このドラマで考えさせられた。
ドラマは観る人によってさまざまな解釈の余地を与える、いかにも野島作品らしい結末だった。

NHK BSプレミアム「プラトニック」はNHKオンデマンドで配信中。
「NHKプレミアムドラマ プラトニック オリジナルサウンドトラック」も好評発売中。

次週20日（日）、同じ放送枠では桐谷美玲主演「終の棲家」（全2回）を放送。新米新聞記者・朝倉智子（桐谷美玲）が介護問題を取材。しかしそこで次々と取材した介護老人たちが死亡する…一体何が起こっているのか？
主演は桐谷美玲、共演は岡田義徳、平泉成、加藤虎ノ介、橋爪淳、麿赤兒ほか。

◇NHK BSプレミアム「プラトニック」番組公式サイト

◇NHK BSプレミアム「終の棲家」番組公式サイト