前回は犯罪予知システムCPSを使って未来を読む男とくるみ(橋本愛)と伴田（高良健吾）の対決だったが、明日5日（火）放送のNHK「ハードナッツ！」は12日と2週続けて、最終回「恐怖のウイルスとくるみ（橋本愛）の秘密」を前・後編に分けて放送！ 果たして伴田の正体は明らかになるのか？そしてくるみの復讐の相手は？NHKオンデマンドで全話配信中で、予告動画はそちらで無料視聴できる。

前回は、当たりすぎるCPSにどこか違和感を覚えた伴田の感を裏付けるために、くるみが説明した統計学が興味深かった。統計的にみて当たりすぎるかどうかの判断基準は5％。コインを10回投げて8回表が出た時は確率が5.46％なので、珍しいが起きてもおかしくない現象。ところが9回表が出た場合は一気に確率は1.07％となる。つまり、当たりすぎ＝いかさまを考えるべきということ。伴田の刑事としての感にくるみの統計学的な観点から、前回は“未来を読む男”の化けの皮を剥いだのだった。

■前回あらすじ
貴島（吉沢悠）が開発したCPSは、統計を元にはじき出した犯罪が起きる確率が高い地域＝ホットスポットに重点的に警官を配備するという犯罪予知システム。ところがこのCPSより割り出された12のホットスポットから、11回もの犯罪が起こり、伴田（高良)はあまりにも当たりすぎることに不自然な何かを感じた。しかし、警察上層部では、犯罪撲滅に大いに役立つと、これを本格導入する方向に進んだ。
一方、伴田は情報屋の望月からある窃盗グループが活発に事件を起こしているとの情報を得る。ところが、望月の電話は「奴らが台風を起こす」という言葉を残して途切れた。翌日、望月はCPSが割り出したホットスポットで遺体となって見つかった。望月の携帯履歴に伴田の番号があったことで捜査から外された伴田は、どうしても当たりすぎるCPSが信じられず、くるみ（橋本）に相談。くるみも、CPSのあまりにも高すぎる的中率からやらせの可能性が高いと指摘。伴田は、窃盗グループがわざとホットスポットで事件を起こしていたのではないかと推察。そこで、ホットスポットからもっとも遠い逆スポット地点の内、望月が遺した“台風＝ダイヤ（宝石）が乱れる”のヒントに合致する美術館での宝石強盗を予測。貴島には内緒で美術館も重点的に警備。そしてみごとに窃盗グループを現行犯逮捕。貴島は的中率を高めてCPSを正式導入させるために、窃盗グループと組んでいたのだった。

「数式は人間を幸福にするために使われるもの。人を犯罪者に貶めるために使うべきではない。未来は自分の手で選んでいくべきだと、私は信じています…」二週連続の最終回を前にして、くるみの言葉が大きく胸に響いた展開だった。

■第7話：恐怖のウイルスとくるみの秘密（前編）
防疫研究所が武装集団に襲撃され、研究者の西尾（正名僕蔵）が誘拐された。事件後、くるみ（橋本愛）の周囲でやたらと鈴虫が鳴くようになる。原因を探って迷い込んだ森の中でくるみが出会った男は謎の言葉を残して倒れる。検査の結果、男は新型ウイルスに感染していることが分かった。その頃、西尾の助手が伴田（高良健吾）に内密の話があると電話をかけてくるが、伴田が指定された場所に向かうと、助手は他殺死体となっていた…。

「ハードナッツ！」は毎週火曜10時放送。第7回は5日（火）放送。予告動画は、NHKオンデマンドのページで視聴できる。本編視聴は単品216円（税込み）、特選見放題パックは月額972円（税込み）。NHKオンデマンドはGyaO!オンデマンドよりも視聴可能。
また、本作はDVD BOX（定価／税込16,416円）& Blu-ray BOX（定価／税込19,872円）も発売されている。

◇NHKドラマ10「ハードナッツ！〜数学girlの恋する事件簿〜」番組公式サイト
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