間違って誘拐された夏美（麻生久美子）、廻博士（小澤征悦）は夏美の体に太った女（星野園美）の脳を移植し自分の妻にしようとしていた！どうなる、夏美！？演劇界の鬼才ケラリーノ・サンドロヴィッチが送る怪奇＆恋愛ドラマ16日（金）24時12分より「怪奇恋愛作戦」第2話を放送。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。

メイン監督のケラリーノ・サンドロヴィッチ曰く、子どもの頃「悪魔くん」（1966）、「河童の三平 妖怪大作戦」（1968）、「ウルトラQ」（1966）などの実写怪奇ものが好きだったのと、「モンティ・パイソン」のようなコントを作りたかった。その全ての要素をミックスして出来たのが「怪奇恋愛作戦」なのである、とのこと。
たしかに音楽が昭和ノスタルジーを感じる怪奇っぽい雰囲気だし、登場する怪人もいい感じで古めかしくどこか愛おしい。廻博士（小澤征悦）もモノクロの古き良き時代のハリウッド映画に出てくるようなマッド・サイエンティスト感があって面白い。ケラが狙っている不条理感が思う存分発揮されているドラマだといえよう。

主演の麻生久美子、坂井真紀、緒川たまきのアラフォー女子のすっとぼけ感もこのドラマの見どころの一つ。3人とも美女なのに完全にアウトな性格。さらに自分がアウトであることをまったく自覚していないところがかわいらしい。
毎回登場する豪華（？）ゲスト陣も、劇団系の大御所がそろっていてツウ好み、まさにケラリーノ・サンドロヴィッチ色が色濃く出ているドラマである。

このドラマはストーリーを楽しむというよりは、全体から醸し出される不条理感を気楽に楽しむドラマである。まさにテレビ東京金曜深夜の「ドラマ24」枠に相応しい脱力系不条理コメディーを満喫していただきたい。

■前回「21世紀のフランケンシュタイン・前編」あらすじ
37歳独身、消崎夏美37歳（麻生久美子）は会社を辞め、念願だったカフェをオープンするための物件を不動産屋と契約。いざその物件へ行ってみると「喫茶面影」という怪しい店がオープンしていた。これって二重契約？！あわてて不動産屋へ駆け込む夏美。しかし不動産屋があった場所は魚屋になっており、契約した不動産屋は夏美の金を持ち逃げしていた。詐欺にあった夏美は、成り行きで「喫茶面影」でバイトすることになる。
夢のため会社まで辞めた夏美に更なる追い打ちが！帰宅すると家の中は蛻けの殻。同棲していた恋人の竜太から「さよなら」の置き手紙が…。
夏美の友人で定時制高校の音楽教師・揺木秋子38歳（坂井真紀）恋人なし。
生徒たちからおちょくられ、ウソのデートの誘いにひっかかって悔し涙を流す。
夏美の友人で自称女優（一応OL）の華本冬38歳（緒川たまき）。舞台の練習、オーディションだので会社を休みまくっていたため、とうとう上司の堪忍袋の緒が切れ解雇される。
夏美の幼なじみで刑事の三階堂登（仲村トオル）は「喫茶面影」のバイト定員萌香（今野鮎莉）とプラトニックな交際をしている。「面影」で夏美がバイトすることになり驚く三階堂。
そんな中、事件発生！　死刑囚の遺体がナニモノかによって持ち去られてしまった。さらに宝石店で強盗事件も発生。2つの事件は関連があるのか？

「喫茶面影」に怪しい男が出入りするようになる。どうやら萌香のことを隠し撮りしているらしい。気づいたオーナーの唄子（犬山イヌコ）は、男がトイレに行っている間に男のデジカメを確認。萌香の画像を全部削除してやった。
謎の男は廻博士（小澤征悦）、死んだ妻の代わりに萌香を自分の妻にしようと企んでいた。博士は死刑囚の遺体を改造して造った怪人（赤堀雅秋）に萌香を誘拐するよう指示。怪人は間違って夏美を誘拐してしまった。

第2話「21世紀のフランケンシュタイン：後篇」あらすじ
間違って誘拐されてしまった夏美（麻生久美子）。廻博士（小澤征悦）は夏美を見て激怒！　本来は萌香（今野鮎莉）を誘拐し、（一見性格がとても良さそうな）太った女（星野園美）の脳を萌香の体に移植しようとしていたのだが、妥協して夏美の体に太った女の脳を移植することにした。

テレビ東京2015年1月16日（金）24時12分（テレビ大阪は毎週月曜23時58分）スタート、ケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本・演出「怪奇恋愛作戦」。出演は仲村トオル、麻生久美子、坂井真紀、緒川たまき。毎回豪華ゲストが出演。第1、2話は小澤征悦、赤堀雅火、マギー。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。

　【冬ドラマ一挙紹介】　【各話のあらすじ】

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