肺がんを告知された作家の大江（眞島秀和）は完治する見込みがないのなら安楽死を求めると言い出した！もちろん病院でそんなことができるはずもなく…朱里（堀北真希）は大江が唯一心を開いている心（木村多江）に大江を説得してほしいと頼むのだが…TBS 10日（火）夜10時「まっしろ」第9話予告動画は番組公式サイトで公開。

患者を「お客様」と呼び、最高の医療を提供するため保健が効かない自由診療、病室、食事、細部に至るまで行き届いたホスピタリティーを重視する東王病院は「高級ホテル」と揶揄されている…。しかし、前回（第8話）センター長の佐藤（石黒賢）が、なぜ患者重視のホスピタリティー医療を目指すのか、その理念を語り、その内容に正直驚いた。今まで劇中で描かれてきた病院、そして佐藤というキャラは、金持ちだけを相手にし、既存の病院とは一線を画した「高級ホテル」のつもりで経営しているかのようだった。今更「患者に心に寄り添って…」と言われるのも違和感が残るのだが…。
とりあえず、主人公・朱里（堀北真希）があわよくば玉の輿にのって幸せになる！　という展開はもう消滅した。看護を極めたい、一生の仕事としたい、と心に決めた朱里は、このまま東王病院に残るのだろうか…。朱里の志と、東王病院の医療方針は本当に合っているのだろうか…。どうも、劇中での病院の在り方がはっきり描かれていない。ここへきて、ドラマの展開にブレを感じてしまう。
しかし、「昼顔 平日午後3時の恋人たち」を書いた脚本家・井上由美子である。このまま単に「東王病院は患者に寄り添ったホスピタリティー重視の病院です。朱里もここで一生働き続ける決心をしました」なんて終わり方ではないだろう。いや、そんな終わり方であってほしくない。なにか最後にアッと驚くどんでん返しがあるのでは…と期待してしまう。

■前回のあらすじ
仲野（柳楽優弥）の父で外科学会会長を務める帝都大学教授・仲野幸助（宅麻伸）が東王病院にやってきた。仲野は佐藤（石黒賢）の恩師にあたる人物だが、佐藤が患者重視、ホスピタリティーを最重視する東王病院のセンター長になってから、2人の仲は険悪だった。
幸助は、自分の部下で木綿子（高梨臨）と不倫していた裃（山口馬木也）が、木綿子から不倫をせまられた上、公衆の面前で暴力を振るわれたとクレームをつけに来たのだった。しかしそれは表向きのことで、実際は東王病院の看護方針を激しく批判。要は政治家や大物を常連患者に持つ東王病院が目障りなのだ。東王病院は「高級ホテル」であり、最高の医療を提供しているわけではない、というのが学会からの評価だった。
そんな中、大江（眞島秀和）が「東王病院の実態」という名目でマスコミに東王病院の医療体制が最悪、看護師はまるでキャバ嬢のようだ…と酷評。それが一気に広まり病院の信用はガタ落ち。多くの入院患者は自主的に退院、または転院してしまった。
事を治めるため、誰かが辞表を出して責任を取らざるを得なくなった。佐藤は、この病院を任された自分に責任があるから辞表を出すという。すると菜々（志田未来）が「また放り出すんですか。逃げだすんですか」と佐藤を責めた。菜々は子どものころ母を病気で亡くしている。その時入院した病院にいたのが佐藤。佐藤は、菜々の母よりも高い症例実績を得られる患者を優先し、菜々の母を見捨てた。菜々は佐藤に母を見捨てたこと、母が死んで悲しいという手紙を出した。佐藤はこの件をきっかけに、患者との向き合い方を考え直し、患者の心に寄り添った、ホスピタリティー重視の医療を心に誓った。その理念を聞いた菜々は、「今度こそ信用していいんですね」と佐藤に言った。

■第9話あらすじ
帝都大学・仲野幸助（宅麻伸）からの執拗な攻撃により、東王病院はマスコミ、学会からそのホスピタリティー重視の医療方針に批判が殺到した。この事態を収めるため、事の発端である木綿子（高梨臨）の不倫問題に関わった朱里（堀北真希）、菜々（志田未来）、もしくはセンター長の佐藤（石黒賢）が辞表を出すよう幸助から要求されるが、東王病院はそれを拒んだ。
そんな中、全ての治療を拒否している大江（眞島秀和）が、完治しないのなら安楽死を求むと言い出した。朱里と木綿子は、大江が唯一心をゆるしている心（木村多江）に説得してほしいと頼むのだが、心は師長でなくなったからと言って辞退した。

TBS 3月10日（火）夜10時より「まっしろ」第9話を放送。出演は堀北真希、柳楽優弥、木村多江、水野美紀、志田未来、高梨臨、石黒賢ほか。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。さらにTBSオンデマンドにて最新話を無料見逃し配信中。

◇TBS「まっしろ」番組公式サイト
◇TBSオンデマンド「まっしろ」見逃し配信中

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