大輔（柳楽優弥）の「おはよう」と「かわいいね」に希（土屋太鳳）の右脳が動き出し、初めての希のケーキも販売が許可された前週だったが…第13週からはものづくりへの熱い情熱とこだわりを持つ希と圭太(山﨑賢人)の仲が再び近づき始める！「まれ」6月22日（月）～27日（土）第13週「運命カカオ64％」のあらすじを紹介、番組公式サイトに予告動画が公開されている。番組放送後、NHKオンデマンドで見逃し配信する。

前週は希の非凡な味覚に興味を示した大悟（小日向文世）が、あるケーキ作りを希に一任したことで騒動が巻き起こった。希が任されたケーキは「ジュテーム・モア・ノン・プリュ」（愛している。俺も愛してない）という大人の男女の恋がコンセプト。ちなみにこの名前は、セルジュ・ゲンズブールが脚本、音楽、監督をつとめた、同性愛と異性愛の三角関係を描いたフランスのラブロマンス映画のタイトル。（ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ [DVD]）
劇中流れたのは、この映画音楽でこちらから試聴できる。⇒ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ
ともかく左脳で恋しようとした希には到底理解できないコンセプトで、希は悩みに悩む。そんな希に手を差し伸べたのは大輔だった。いたずらっぽくデートに誘う振りをしながら、行き詰った希を元気づけ発想の転換ができるようにと、養鶏場や高級フレンチに誘い出したのだった。フレンチの後の「かわいいね」にハートを鷲づかみされた希は、養鶏場の主人から大輔の気遣いを後で知ることになり、ついに右脳が動き出した。養鶏場の主人を演じた泉谷しげるの登場もアクセントとなった。
とはいえ、希にはこのケーキのコンセプトはあまりにも高すぎた。結局今回も文（田中裕子）と藍子（常盤貴子）が背中を押した。文は「女の求める愛と男の愛は違う」という深い言葉を、藍子（常盤貴子）の「言葉だけを信じたらだめ」の言葉でなんとか自分の愛をケーキに込めて課題を完成。もっとも、大悟に言わせると希のケーキは「大人の男女の恋」には程遠く「小学生の初恋」と酷評され、値段も半額にされてしまったが、ともかく、希の恋とケーキ作りは一歩前進した。

ところが前進どころが後退しているのは圭太と一子の恋。苦言ばかりの圭太にさすがの一子も嫌気がさし、折角の帰省も喧嘩別れ。そんな圭太に恋のアドバイスをしたのは高校生で結婚を決めた一徹（葉山奨之）！「彼女の小さい要求はどんなことも聞いてやるが、ここというときはきちんと決める。恋には厳しい言葉とトキメキが必要」というアドバイスに一念発起した圭太は大阪へ。ところがタイミングが悪すぎた。一子は職場の仲間と温泉に行くところで、仲直りのつもりのサプライズが二人の溝を深めてしまった。
自分が企画した「夏の成人式」に最後の望みを託した圭太だったが、一子は帰って来ず、圭太と一子の恋はピリオドを打った。

それにしても、希と圭太の恋のアドバイスが、それぞれ祖母代わりの文と高校生の一徹とは笑ってしまった。また、大阪をイメージする演出が一子のヒョウ柄の帽子に吉本芸人（三瓶）、そして黄色と黒の縦縞の阪神（プロ野球）グッズとは、大阪の変わらぬイメージづくりにも苦笑してしまった。

さあ、圭太の「おはよう」にも動きだした希の右脳は、第13話でさらに激しく動き出す！また、次週は高志（渡辺大知）のライブステージも見られるのでお楽しみに。

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※キャストの紹介は、本記事最後に移動しました。

■第13週（6/22-27）
【第73話】6/22（月）
能登での夏の成人式で、圭太（山﨑）にもときめきを感じてしまった希（土屋）。そんな気持ちから逃れるように能登を後にした希は、自分の気持ちに混乱しながらも横浜でケーキ作りの修業に打ち込んでいた。希の様子がいつもと違うのを察した高志（渡辺）。そんな高志に自分の気持ちを話し、一旦その気持ちを封印。
一方、圭太が進めていた輪島塗の展示会が、百貨店の都合で急きょ中止になり、横浜で開催することに。

【第74話】6/23（火）
ある日、弥太郎（中村）と文（田中）、圭太が、輪島塗の展示会のために横浜にやってくる。希の働くマ・シェリ・シュ・シュにやってきた弥太郎と文は店を仕切りはじめ、へそを曲げた大悟がまたもや閉店宣言。だが、弥太郎の輪島塗に感銘を受けた大悟はある提案をする。

【第75話】6/24（水）
弥太郎の持参した輪島塗に触れた大悟（小日向文世）は突然、輪島塗とケーキのコラボをしたいと言い出す。『「紺谷弥太郎」の漆器と「マ・シェリ・シュ・シュ」のケーキ』のコラボ企画には、圭太が修復を手掛けた漆器も披露されることになり、希は圭太と組んで担当することに。だが、圭太の漆器は地味で希のやる気は失せてしまう。

【第76話】6/25（木）
希と圭太は互いのものづくりに懸ける情熱に触れ、再び二人の距離は近づく。そんな矢先に大輔がパプアニューギニアから帰国。約束通り大輔は希の返事を聞き、2人は付き合うことに。
そんな中、希と圭太のコラボケーキが完成。ケーキの歓声を喜ぶ圭太だが、希と大輔のことを知り複雑な心境。そこに意外な人物が現れる。

【第77話】6/26（金）
大輔と付き合うことになったものの圭太のことが忘れられない希は自己嫌悪に陥る。そんな希の部屋を文が訪ね、自分の過去を語る。文の言葉に背中を押された希は大輔に本心を明かす。そんな中、希は高志のライブに誘われる。
いよいよ展示会が始まり、最終日には漆器とフランス料理がコラボするフレンチフェアが行われるのだが…。

【第78話】6/27（土）
圭太の漆器に載せる希のケーキの材料が不足し、このままでは圭太が精魂込めた漆器が晴れの舞台に出せないことになる。いつもは憎まれ口の陶子も手伝ってくれ、辛うじて展示会に間に合う。希と圭太は改めて互いのものづくりに懸ける情熱とこだわりに感動し、そんな二人を大輔が複雑な眼差しで見つめる。

■キャスト⇒相関図（NHKサイトへ）
ヒロイン・津村希役：土屋太鳳（少女時代：松本来夢）
父・津村徹役： 大泉洋
母・津村藍子役： 常盤貴子
弟・津村一徹役：葉山奨之
祖父代わり・桶作元治役：田中泯
祖母代わり・桶作文役：田中裕子
同級生・紺谷圭太役：山﨑賢人
同級生・寺岡みのり役：門脇麦
同級生・蔵本一子役：清水富美加
同級生・角洋一郎役：高畑裕太
同級生・二木高志役：渡辺大知
紺谷弥太郎役：中村敦夫
＜横浜の人々＞
オーナーパティシエ・池端大悟役：小日向文世
大悟の妻／天中殺オーナー・輪子役：りょう
大悟夫妻の息子・大輔役：設楽優弥
大悟夫妻の娘・美南役：中村ゆりか
パティシエ・浅井和也役：鈴木拓
パティシエ・矢野陶子役：柊子
謎の料理人・珍文棋役：孫成順
語り・魔女姫役：戸田恵子


■「まれ」本編
・放送は2015年3月30日（月）～9月26日（土）、全156回予定。
・NHK総合（月～土）8：00～8：15／12：45～13：00（再）
・BSプレミアム（月～土）7：30～7：45／11：00～11：15（再）
・BSプレミアム（土）9：30～11：00（1週間分）

◇NHK「まれ」番組公式サイト
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■見逃し配信
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