重度の心臓病を患った国民的俳優・倉木連三郞（仲代達也）が香村（椎名桔平）が発明した新薬の治験者となり劇的な回復！しかしその代償には心臓が破裂するという副作用が生じることが分かったのだが佐久間（滝藤賢一）はそれを利用しようと…NHK総合17日（土）夜10時「破裂」第2話放送、予告動画は番組公式サイトで公開。

ドラマ「破裂」の番組チーフプロデューサー・勝田夏子氏はインタビューで、このドラマが11年ごしに実現したと語っている。原作は自身も医師で、医療サスペンス小説を執筆する久坂部羊の同名小説。この本が刊行されたのが2004年。当時本の帯には「医者は3人殺して一人前になる」というコピーが書かれ、話題になった。
この物語は、現代日本がかかえる人口問題、少子高齢化を抜本的に解決するために官僚・佐久間（滝藤賢一）が考え出した「プロジェクト天寿」という恐ろしい計画がベースになっている。「PPP（ぴんぴんぽっくり）」を国策として推し進めようとしている。
要介護な高齢者が増える一方なのは事実であるが、ポックリ死なせることが本当に正しい道なのだろうか？　人間の尊厳に関わる問題をこのドラマでは描いている。

■前回のあらすじ
帝都大学医学部准教授・香村鷹一郎（椎名桔平）は年老いた心筋を若返らせる画期的な新医療を開発し注目を浴びる。そんな香村に、怪しげな厚生労働省の官僚・佐久間（滝藤賢一）が接触。香村を国立ネオ医療センターにスカウトするのだが、医学部教授の座を狙っている香村は、その誘いを断る。しかしその直後、過去の医療ミスを告発する怪文書がまわり、香村はトラブルに巻き込まれてしまう。以前、香村が執刀した心臓の手術で、患者の体内に針を置き忘れた恐れがあり、それがもとで患者の容体は急変、死亡してしまった。患者の死亡後、香村自らが検死を行うなど、通常ではあり得ない行為に、香村の医療ミスではという声が院内でもあがる。そんな矢先、遺族側の弁護士・松野公子（坂井真紀）が香村に接触。2人はかつての交際相手だった。
一方、香村の心臓新治療を受けたいという患者が入院してくる。国民的名優・倉木蓮太郎（仲代達也）は心不全のため俳優を引退していたが、もう一度映画を撮りたいという願いから、治験を申し出た。
実は香村は倉木の隠し子で、香村母子は倉木から捨てられ貧しい生活を強いられていた。15歳のとき、医者になることを決意した香村は、ひたすら父・倉木への憎しみを募らせていた矢先のことだった。
大学病院では、時期教授選の話題でもちきりになっていた。当初、香村独り勝ちと言われていたが、ゴッドハンドの異名を持つ北川（天宮良）も候補として名前が上がってきた。北川は香川より遥かに手術の腕がいいことは事実。香川は手術より研究に時間を割いてきたため、経験値からいって北川に大きく遅れをとっていた。さらに医療ミス問題も重なり、すんなりと教授になれそうにない状況に陥っていた。
そんな中、倉木への新薬治験が始まった。数回にわたって新薬を投与したところ、倉木の心臓は劇的に回復。これで撮影に戻れると大喜びするのだが、香村の元に部下から暗雲立ちこめる知らせが届く。
動物実験で成功と思われた治験の犬が、心臓破裂で死んだ。これは新薬の副作用なのか！？

■第2話あらすじ
香村鷹一郎（椎名桔平）の治療法で劇的な回復を見せた蓮太郎（仲代達也）。しかし、それには大きな代償が生じた。動物実験で成功を収めたかと思われていたが、副作用として心臓破裂の恐れがあることがわかった。香村はなんとか副作用を防ぐ手立てを考えるのだが、その一方で香村の過去に犯した医療ミスの件で、遺族側の弁護士・松野公子（坂井真紀）からの攻勢もあり、徐々に追い詰められていく。
そんな矢先、厚生労働省の佐久間（滝藤賢一）が改めて、香村を「ネオ医療センタ−」にスカウトしに来た。佐久間はこの超高齢化社会を打破すべく、恐ろしい計画を練っており、香村の心臓治療を必要としていた。副作用の心臓破裂をあえて生かし、老人たちをポックリ死なせる「プロジェクト天寿」を始動させようとしているのだが…。

NHK総合10月17日（土）夜10時「破裂」（全7話）第2話放送。原作は現在フジテレビで放送中「無痛」の原作を書いた久坂部羊著『破裂』（幻冬舎文庫）。出演は椎名桔平、滝藤賢一、坂井真紀、甲本雅裕、嶋田久作、佐戸井けん太、モロ師岡、佐野史郎、キムラ緑子、仲代達也ほか。第1話予告動画は番組公式サイトにて公開。第2話再放送は23日（金）24時10分より放送。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

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　 各話216円/1日間、972円/毎月（自動更新）

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