第7週は、あさと坑夫たちとの真剣勝負にハラハラさせられ、あさとはつ姉妹のそれぞれの夫との再会にほろりとさせられた！そして新次郎の秘密や久々にあさの相撲も…見逃した方のためにNHK連続テレビ小説「あさが来た」の第7週）「だんな様の秘密」（11/9-14）の詳しいあらすじを紹介、NHKオンデマンドおよびGYAO!ストアで見逃し配信もしている。

前回も笑い所、泣き所、そしてスリルもたっぷりで物語は展開した。
ドラマ同様、ピストルのシーンはハラハラさせられたが、原作にはピストルの暴発や相撲のシーンはない。他人を撃つために持ってきたのではないといい、ピストルを自分の喉に当てて死ぬ覚悟を見せている。そして、ドラマでは夫を殺さないでと頼んだ女坑夫が、原作ではヒロインを助けてほしいと助け舟を出している。
ドラマでは、ここにあさと新次郎の夫婦愛をコミカルに胸キュンさせ、新次郎の秘密も明らかにさせている。新次郎の「ピストルとやらかい心」のアドバイスには納得したものの、そこに五代への焼きもちを匂わせたり、新次郎の秘密に絡めて、加野屋の大番頭・雁助（山内圭蔵）とうめ（友近）をいい雰囲気にさせたり。こうしたところにも絶好調のドラマ制作陣の余裕を感じた。
いい雰囲気といえば、原作ファンの筆者は、大坂に戻って来た新次郎にお茶を出し、美味しいと褒められたあと、新次郎を見るふゆの目がどうにも気になって仕方がない。

そして、もう一つ気になるのは、炭鉱を後にする新次郎を見つめる男…。

■第7週「だんな様の秘密」詳細あらすじ
炭坑であさを待っていたのは坑夫たちのストライキ。親分・治郎作(山崎銀之丞)以下、坑夫たちは女のあさを見下して働こうとしない。あさは日本に陸蒸気（鉄道）が走るようになると話し、日本の文明のためにたくさん石炭を掘ろうと、前向きの演説がしたがこれが裏目に出てさらに険悪ムード。今度は自分で石炭を掘ってみようと坑道へ。これに気づいた親分に引きずり出され平手打ちされたうえバカ呼ばわりまで。炭鉱がどれほど危険で死と隣り合わせの場所かと教えられ、あさは素直に謝罪。そして「事の顛末を書き、心からの反省と炭坑では男も女も命懸けで働いている」と、新次郎に手紙で知らせた。
10日後…あさはもう一度みんなの前に立った。なおも女と仕事ができないという男衆に「この卑怯もん！誰から生まれたか？舐めたらあきまへん」と啖呵。もみ合ううちに懐のピストルが落ちて暴発。ピストルを持って「あんたらには負けしまへん」と凄んで見せ、とりあえず坑夫たちは働くことに。
そんな中、新次郎が籠に乗ってやってきた。坑夫たちは気性の激しいあさの夫はどんな男かと見に来たが、その優男ぶりに拍子抜け。あさからピストルの一件を聞いた新次郎は、あさの大福よりやらかい（柔らかい）ほっぺを引っ張り、あさには固いピストルは似合わない。あさらしい方法でことに当たるようにとアドバイス。
翌日、働き出した坑夫の前に三度あさが立った。今後一生ピストルを使わないこと、加野屋が危ないことを認め新商売として鉱山事業を思い立ったことを打ち明けた。そして陸蒸気が石炭の力で動く原理を説明し、一番偉いのは実際に山に入って石炭をとる坑夫だと熱弁。それでも異を唱える者がおり、あさは自慢の相撲での勝負を言い出した。親分の指名で支配人の宮部(梶原善)と勝負することになった。形勢不利からみごと下手投げで勝利したあさの根性に全員が恐れ入り、本気で加野屋のために石炭掘ると約束してくれた。
新次郎がそばにいてくれたおかげと礼を言うあさに、新次郎は初めて商売に本気にならなかった理由を打ち明けた。20年前、新次郎は店の大番頭の息子と仲良しだった。大番頭は正吉に認められのれん分け。だが、構えた店は失敗。金策に困った大番頭は賭け事に手を出してしまった。怒った正吉からは援助も断られ、大番頭は失踪、残された家族も町を出て行方知れず。お金の恐ろしさを身をもって体験した新次郎は、それ以来両替屋が嫌になった。でも、あさの商売にかける姿を認めた新次郎は、愛妻を応援するために遠路はるばるかけつけたのだった。

一方、大坂では、はつのところに新次郎の母・よのが訪ねてきた。加野屋に嫁ぐはずだったはつの不幸を見ていられないと、はつと藍之助を引き取りたいとまで言い出した。はつは感謝しながらもきっぱりと断った。諦めきれないよのを、落ちぶれた姿をみられたくないと物陰に隠れていた菊がねずみの物真似で追い返した。
はつの元にもう一人の訪問者が。惣兵衛を寺町の賭博場で見かけたという情報をもった五代だ。五代は、惣兵衛を探す手伝いを名乗り出たが、はつはこれを丁寧に断った。そんなはつが、あさとは似ていないようでそっくりだと五代は感じた。
物騒な賭博場を探し回るはつはついに惣兵衛と再会。ひげ面の惣兵衛は、意外にもボロ屋の生活は幸せだったと言った。だが、はつを不幸にした自分が笑って暮らしてはいけないと、はつへの申し訳なさから姿を消したのだった。
そんな夫を笑顔で見つめ、会わせないといけない大事な人がいると納屋に連れ帰った。そして、「今更ええ旦那さんになろうと思わず、ええお父ちゃんになってください」と息子・藍之助と会わせた。

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■キャスト
今井あさ役（浅子）：波瑠／鈴木梨央
姉・はつ（春）：宮﨑あおい／守殿愛生
白岡新次郎（広岡新五郎）役：玉木宏
眉山惣兵衛（大眉五兵衛）役：柄本佑
五大友厚（五大友厚）役：ディーン・フジオカ
うめ役：友近
ふゆ役：清原果耶
あさ実父･今井忠興 役：升毅
あさ実母・梨江役：寺島しのぶ
義父・「加野屋」当主･白岡正吉 役：近藤正臣
義母・よの役：風吹ジュン
はつ義父・眉山栄達役：辰巳琢朗
はつ義母・菊役：萬田久子

■スタッフ
原案：古川智映子「小説 土佐堀川」
脚本：大森美香
音楽：林 ゆうき
演出：西谷真一、新田真三、佐々木善春
プロデューサー：福岡利武、熊野律時
制作統括：佐野元彦

■放送予定
平成27年9月28日(月)～平成28年4月2日(土)　＜全156回＞

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