奈津子(松嶋菜々子)最後の大勝負!「営業部長 吉良奈津子」最終回見逃した方のためにネタバレあらすじと関連動画

2016年09月23日17時50分ドラマ
©フジテレビ

「シティドリンク」コンペ当日に臨時役員会議が開かれ、その場で東邦広告と米企業との合併が決まる!奈津子(松嶋菜々子)は営業開発部部員を信じてコンペには出ず、取締役会に一人乗り込むのだが…松嶋菜々子主演、フジテレビ「営業部長 吉良奈津子」最終回は22日(木・祝)放送された。FOBにて全話見逃し配信中。

22日の放送で最終回を迎えた「営業部長 吉良奈津子」。松嶋菜々子3年ぶりの連ドラ主演ということで、放送前から話題にはなっていたが、いざ蓋を開けてみると初回10.2%、2話7.7%、3話6.8%、4話6.4%、5話5.2%、6話6.7%、7話5.9%、8話7.1%、9話7.2%、最終回6.9%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)という数字で終わった。

「家政婦のミタ」(2011日本テレビ)、「救命病棟24時」シリーズ(フジテレビ)、「やまとなでしこ」(2000フジテレビ)と数々のヒットドラマの主演を務めてきた松嶋菜々子だが、昨今のテレビドラマ低視聴率の波にすっかり飲み込まれてしまったようだ。

「吉良奈津子」の敗因は、最後まで視聴者(特にワーキングママ)から共感を得ることができなかったことだろう。高給取りじゃなきゃベビーシッターなど雇えないし、奈津子が働くのも経済的理由からではない。

吉良奈津子という一人の女性のアイデンティティとして「働く」ということをもっと掘り下げて描けばよかったのではないだろうか。もしくは、ワーキングママの実情に沿った設定にすべきではなかっただろうか。

人気俳優・女優を起用すればドラマがヒットする時代は終わった。視聴者が憧れをいだくような夢物語も受けが悪い。その意味で、7月クールドラマの中で大ヒットした「家売るオンナ」は、視聴者の心を鷲づかみにしたと言っても過言ではない。それが視聴率に反映されている。

それにしても、石丸幹二演じる斎藤常務は「いいとこ取り」過ぎでは!?最初から、斎藤常務は一条(DAIGO)を使って会社の不正をあばこうとしているのは見え見えだったが、期待通り、予想通りの役どころすぎて、少々拍子抜けした感は否めなかった。

救いだったのは、時代劇並の勧善懲悪、悪事を働いた社長が辞任に追い込まれ、奈津子ら弱者(営業開発部)が清々しいまでの勝利を収めたことだ。やはりドラマはハッピーエンドが一番いい。

■最終回あらすじ
入院している奈津子(松嶋菜々子)のもとに現れた一条(DAIGO)は「シティドリンク」コンペ当日に、臨時役員会議が開かれ、そこで合併の話がまとまることを伝えた。

退院した奈津子は、浩太郎(原田泰造)と今後のことを話し合った。確かに、最後の一線は越えてないとしても、浩太郎の心が深雪(伊藤歩)に動いたことは事実。そのことをスッパリ忘れることが奈津子にはできなかった。

心から笑える日が来るまで時間がかかるかもしれない、それでもよければ…と奈津子は復縁の条件を浩太郎に話す。もちろん、浩太郎はそれを了承。そして奈津子はコンペが終わりこの一件がかたづいたら、会社に辞表を出すことを決めた。

いよいよコンペ当日。プレゼン用のデータ、資料もととのった。奈津子は部員らに「私はコンペに行きません。あなたたちだけで大丈夫です。私は、営業開発部を守るため、部長の仕事をしてきます」と伝えた。

奈津子は、プレゼンの資料を持って役員室へ向かった。臨時取締役回では社長をはじめ各役員たちが揃い、東邦広告が米企業K&M社との合併が決まりそうになっていた。奈津子は社長らに「シティドリンク」コンペ結果が出る16時まで、採決を待って欲しいと頼む。

社長は奈津子の要望を無視しようとしたが、そこに斎藤(石丸幹二)が奈津子に賛同し、他の役員らの同意を得た。そしていよいよ結果発表…。米田(板尾創路)から奈津子に電話が入り、見事営業開発部が「シティドリンク」コンペに勝ったと連絡が入る。

これで向こう3年、100億円もの仕事が東邦広告に入ることになる。これだけの資金が調達できれば米企業と合併しなくても済むのではないかと奈津子は社長に迫る。それでも合併を推し進めようとする社長に、斎藤が立ち上がった。

営業開発部という小さな部署が、会社を救うような大きなコンペに勝った。我々も社長が隠ぺいしようとした30億円もの不正取引を公にし、東邦広告は一から出直すべきだと斎藤は言う。

不正などない、と突っぱねる社長に斎藤がある人物を呼ぶ。そこに現れたのは一条。「ぼくが証言すれば決定的な証拠になりますよね」と社長に言った。入社したてのころ、一条は広告という仕事に夢を持っていた。しかし使い捨てのコマのように扱われる営業に、心身共に疲れきってしまった一条は、かつて自分が抱いていた夢を忘れてしまった。それを思い出させたのが奈津子だった。

斎藤は、不正をあばくために、敢えて奈津子を営業開発部の部長に任命し、奈津子らが不正の証拠を見つけ出すよう促していたのだ。そして斎藤は、緊急動議として社長の不信任案を提示。役員全員の賛同を得て、社長は辞任に追い込まれた。

すべてが終わり、奈津子は斎藤に退職届を出した。それを知った米田は高木にあることを相談する。そして、奈津子の自宅に1枚のDVDが届いた。それは、営業開発部部員全員による、奈津子へのメッセージ「わたしたちには あなたが必要だ」というPVだった。

涙を流す奈津子に、浩太郎は復職することをすすめた。

辞表を撤回し、再び営業開発部部長となった吉良奈津子。今回の件で、高木に礼を言う。高木はこれを機にフリーになって海外で修業したいと奈津子に言った。奈津子はそんな高木を応援する、そしてビッグになって返ってきたら使ってやると言った。

フジテレビ「営業部長 吉良奈津子」最終回(第10話)は9月22日(木・祝)に放送された。出演は松嶋菜々子、松田龍平、DAIGO、岡田義徳、中村アン、足立梨花、白洲迅、高木渉、伊藤歩、板尾創路、松原智恵子、石丸幹二、原田泰造ほか。番組公式Twitterアカウントは「@kirabucho」。フジテレビオンデマンド(FOB)にて全話見逃し配信中。

フジテレビ「営業部長 吉良奈津子」番組公式サイト
フジテレビオンデマンド(FOB)公式サイト

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