右足に感謝!羽生・金、宇野・銀でワンツー快挙!喜びコメントと表彰式TV放送&ライブ配信情報

2018年02月17日15時31分スポーツ

平昌オリンピック17日(土)、フィギュアスケート男子のフリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ANA)が206.17点でフリー2位、合計317.85点で同種目66年ぶりの連覇を達成!宇野昌磨(トヨタ自動車)が銀メダルを獲得し、フィギュア史上初日本勢が表彰台のトップ2つに立った。
今夜6時56分からテレビ朝日にてハイライトと表彰式が放送、「NHKのピョンチャン五輪サイト」でも中継される。

今回のオリンピックでは、2か月間氷から離れていた羽生に世界中から注目が集まった。競技前にも会見が開かれるという異様な羽生フィーバーぶりのなか、「2週間前にジャンプを飛び始めた」と言う羽生に、試合勘が戻るのかと一部では心配する声も聞かれたが、16日のSPでは神がかった演技で世界中をあっと言わせた。

16日のSP後の会見では、フリーに向けて「不安要素はまったくない」「オリンピックを知っている」と言いながらも自らを「メンタルが強くない」「ソチでの失敗(3回転フリップでも着地でバランスを崩し転倒)のリベンジをする」と金メダルにかける熱い思いを語った。

フリーでは、冒頭の4回転サルコー、4回転トゥループを完璧に決め、3回転フリップも余裕の着氷。4回転サルコー-3回転トゥループも流れるように美しく魅せた。3連続ジャンプでの4回転と、最後のジャンプ3回転ルッツでバランスを崩したが持ちこたえ、「SEIMEI」の曲にあわせ魂のゆすぶられる滑りを見せた。演技後は喜びを爆発させ「ヤッター」と一声、持ちこたえてくれた右足に触れて感謝した。

フリーの後のインタビューでは、たくさんの方々のサポートに感謝し、この会場で滑ることができたことにほっとしていると言い、「自分がやりきれたなと思うぐらいの演技ができたことが、まずよかったんじゃないかと思います」と、コメント。怪我についても「今まで以上の強い応援があったことがよかったと思います」と、感謝と前向きな言葉で氷に立つことができなかった2か月間をふり返った。

一方、宇野は、SPでの羽生の完璧な演技に沸く会場の雰囲気にのまれたのか、有力選手たちが失敗を重ねる中、まったく動じることなく第3位(104.17)でオリンピックデビューを果たした。

フリーでは最初の4回転ループで転倒したものの、その後は落ち着いて4回転フリップ、3回転ループとミスなくも決めた。その後のジャンプで着氷時にバランスを崩すミスもあったが、最後の4回転トゥループを成功させ「トゥーランドット」に乗せて力強くフィニッシュを決めた。

キス・アンド・クライでは202.73点でフリーで3位、合計306.90点で銀メダル獲得となるも、ピンとこなかった様子で、きょとんする一幕もみせた。
数字の上では金メダルも狙えた宇野。演技直後のインタビューで最初の転倒について聞かれると「やっちゃったな」「焦らず次のジャンプをちゃんと飛ぶことが出来ました」と初めてのオリンピックとは思えない落ちつたコメントでインタビュアーを驚かせた。

SP107.58点で2位だったハビエル・フェルナンデス(スペイン)は197.66点、合計305.24点で銅メダルだった。SP20位の田中刑事(倉敷芸術科学大)は、4回転を成功させてフリー164.78、合計244.83点で18位だった。
フリー1位は羽生より9点近くも高い215.08をたたき出したネイサン・チェン(アメリカ)だったが、SPの失敗が響き5位にとどまった。

今回の羽生の五輪連覇は66年ぶりとなり、平昌オリンピック初の金メダル、フィギュア日本勢が表彰台に2人立つのは、男女通じて史上初といくつもの快挙が続く!この表彰式は、今夜6時55分から放送のテレビ朝日での「平昌オリンピック2018」で放送される他、「NHKのピョンチャン五輪サイト」でもライブ中継される。

テレビ朝日「平昌オリンピック2018」
「NHKのピョンチャン五輪サイト」

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