NHK Eテレ「落語ディーパー!」昭和の名人・古今亭志ん生を大特集!25、26日2夜連続放送!予告動画

2019年03月24日14時00分芸能

NHK大河「いだてん」でビートたけしが演じ話題になった昭和の大名人・古今亭志ん生を2夜連続でフューチャー!東出昌大、春風亭一之輔をはじめ志ん生の孫弟子で「いだてん」の落語指導もしている古今亭菊之丞をゲストに!NHK Eテレ25日(月)26日(火)夜11時より「落語ディーパー!」を放送!予告動画は番組公式サイトで配信。

現在放送中、NHK大河ドラマ「いだてん」でストーリーテラーとして登場するのがビートたけし演じる古今亭志ん生。実在した落語家で昭和の名人と称され、没後46年経ったいまも、多くのファンを魅了している落語家である。

志ん生の何がすばらしいかを語ると、それこそ書籍1冊分では事足りないのでここでは割愛するが、志ん生とは今でいう人気芸能人だった。今でこそ、テレビやラジオで落語を聞く機会は多くないが(ゴールデン・プライムタイムでは放送されていない)、当時の日本で落語は庶民の娯楽そのものだった。落語家だが志ん生は映画やバラエティ番組、トーク番組など映像界、そしてラジオでも活躍した。

昭和36年、読売巨人軍優勝祝賀会の余興に呼ばれた志ん生は、脳出血で公演中に倒れる。3カ月の昏睡状態ののちなんとか高座に復帰するも、以前のような軽妙な口調は失われていた。のちに志ん生の落語は「病前」「病後」と分けて呼ばれるようになる。

志ん生には女2人、男2人、計4人の子どもがおり、長男・清は10代目金原亭馬生、次男・強次は3代目古今亭志ん朝として落語家になる。馬生は54歳という若さでこの世を去ったが、父・志ん生に負けず劣らず人気、実力ともにトップをゆく落語家で、1969年には芸術選奨新人賞、1973年には文化庁芸術祭優秀賞を受賞した。

馬生の長女が女優の池波志乃で、義理の息子が中尾彬となる。NHK大河ドラマ「いだてん」では、池波志乃が役20年ぶりに女優として復帰し、志ん生の妻・りんを演じている。つまり池波志乃は、自身の祖母を演じていることになるのだ。現在、馬生の孫(志ん生の曾孫)が金原亭小駒という高座名で、落語家として活躍している。

志ん生のもう1人の息子・古今亭志ん朝は、立川談志、三遊亭圓楽、春風亭柳朝と並んで、東京における「落語若手四天王」と称された。亡くなってすでに18年経つが、いまだ頑なに「落語は志ん朝しか聞かない!」というファンが大勢いるほど。兄・馬生と同じく63歳という若さでこの世を去った。志ん朝が亡くなった当時、「落語界は終わった」と言われるほど衝撃が大きかった。

いろんな意味で、昭和の落語界の礎を築いた古今亭志ん生を、25日、26日放送の「落語ディーパー!」で特集する。特別ゲストには、古今亭志ん生の孫弟子で「いだてん」の落語指導としても活躍している古今亭菊之丞を迎える。

NHK Eテレ3月25日(月)、26日(火)両日とも夜11時より放送「落語ディーパー!東出・一之輔の噺(はなし)のはなし」を放送。出演:東出昌大/春風亭一之輔/古今亭菊之丞/柳家わさび/柳亭小痴楽/立川吉笑。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。

NHK Eテレ「落語ディーパー!東出・一之輔の噺(はなし)のはなし」番組公式サイト