<トンイ>の王様チ・ジニが大統領に!「サバイバー:60日の大統領」の韓国での評判をレポート!

2019年09月02日20時00分ドラマ
©tvN

大統領が爆弾テロに遭ったことから大統領職を継承した主人公が、60日間、様々な陰謀から国と家族を守り抜く「サバイバー:60日の大統領」の韓国での評判をご紹介!本作品は現在Netflixにて配信中だ。

「サバイバー:60日の大統領」は2019年7〜8月に韓国のtvNにて放送されていた作品であり、テロで大統領をはじめとする政府要人が死亡し、政治に興味のなかった主人公が大統領権限権限代行として国家の危機に立ち向かうストーリーだ。もともとは2016年アメリカのネットワークテレビ局ABCで放送された「サバイバー:宿命の大統領」を韓国版としてリメイクした作品だ。原作ではドラマ「24-TWENTY FOUR-」で主人公ジャック・バウアー役を演じたキーファー・サザーランドが主演を務めたことから24ファンも多く視聴しており、またそれだけでなくアメリカの独特な制度(関連記事)を題材にしたという本作品の斬新性が話題を呼んだ。



そんな人気作品を韓国でリメイクすると聞いた視聴者たちの反応は期待半分、不安半分といったようだった。いくら原作が人気だったとはいえ、リメイクとなると原作の楽しさをきちんと表現できた作品は多くはないという認識の人々が多い。特にアメリカと韓国では政治や外交状況が違うため、韓国の状況に合わせ設定をどのように変えるのか?という不安感を抱く人も多かった。

しかしながら、放送がスタートするとそれらは杞憂に終わったようで、本作品は人気を得ていった。特に、韓国の政治状況に合わせた設定は完全に新しい1つの作品と言えるほど完璧な完成度となった。 北朝鮮との関係など韓国ならではの様々な問題をリアルに扱っており、また国内に実在する脱北者問題も加減なしで扱ったことも視聴者を驚かせ、反響を呼んだ。視聴者たちは当初の不安を忘れたかのように一気にのめり込んだようだ。現代の韓国をリアルに反映したストーリーに、視聴者たちはSNSなどインターネット上で実際の政治問題の議論にまで発展するほど話題となった。

勿論、政治問題など難しいことを考えなくても、単純にハラハラドキドキのスリル溢れるストーリー展開に「原作よりスピーディーな展開で目が離せなくなった」とどっぷりはまる人も多く、普段は政治ドラマを好まない視聴者達の心も掴んだようだ。

視聴率に関しては、平均視聴率は4.5%。初回の視聴率は3%前半だったが最終回が最高視聴率6.2%という見事な上昇線を描き、同時間帯地上波、ケーブル視聴率1位、自らの最高視聴率を記録し幕を閉じた。

PSX_20190902_095045@NETFLIX韓国版の主人公パク・ムジンを熱演したのは「宮廷女官チャングムの誓い」「トンイ」等に出演したチ・ジニ。「トンイ」では朝鮮王朝第19代王・粛宗を演じたチ・ジニが本作で大統領になった。本人の意思とは関係なく大統領になった主人公パク・ムジンが、悩みながらもスマートに危機を乗り越える姿は視聴者から大きな反響を呼んだが、「チ・ジニの重みのある演技があってこそ」と話題になり、チ・ジニの完璧な演技がその感動をさらに際立たせたようだ。特に、国家の危機を背負った主人公の複雑な感情を表情や眼差しで見事に表現した姿は、さすがの一言。ドラマは口コミで評判を呼び、視聴率も徐々に右肩上がりを見せたのは、正にチ・ジニの功績と言っても過言ではないだろう。

また、カン・ハンナもまた本作品によって高く評価された。というのも、今回彼女が演じたのは、冒頭に起きた爆破テロの真実を追う国家情報院の捜査官ハン・ナギョン。婚約者がテロに巻き込まれたため、真実を追う役だ。カン・ハンナといえば、「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」「ただ愛する仲」「知ってるワイフ」など、どちらかというとこれまで華やかな女性キャラクターを多く演じてきたイメージだが、今回は既存のイメージとは対照的な姿を見せ、アクションも披露し、改めて演技力の高さが評価された。



その他にもホ・ジュノ、べ・ジョンウク、アン・ネサンなどをはじめとした多くのベテラン俳優たちが脇を固め、ドラマの完成度をより一層高めている。スピーディーでスリル満点の展開に、政治ドラマファンだけでなく、多くの視聴者が楽しむことができ、見始めたら止まらないドラマ!是非ともチェックしていただきたい。

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