本年度アカデミー賞最有力!『娘は戦場で生まれた』予告動画とポスター解禁!

2019年12月23日15時00分映画
© Channel 4 Television Corporation MMXIX

2019年カンヌ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞ほか55(2019年12月19日現在)を超える映画賞を受賞した『娘は戦場で生まれた』が、2020年2月下旬より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開となるが、本日12月23日(月)予告動画とメインビジュアルが解禁となった。



映画『娘は戦場で生まれた』は、主人公であるワアド・アルカティーブが手にするカメラの映像を通して、2012年から2016年までの間の時間軸を絶えず往還しながら、アサド政権によって、美しい景観を誇っていたアレッポの街が無残にも破壊され、朽ち果てた廃墟に変わり果ててしまった過酷な現実を、仮借ないまなざしで描き出すドキュメンタリー。

死亡者が数十万人にものぼるとされ、第二次大戦後史上最悪の人道危機とも言われるシリア内戦。『娘は戦場で生まれた』の背景となるのは、この内戦において、2012年から2016年にかけて起きた大都市アレッポでの未曽有の戦闘である。シリア北部のアレッポは、首都ダマスカスを上回る人口を有するシリア最大の都市。この地の支配をめぐって、大統領バッシャール・アル=アサド率いるシリア政府軍と、自由シリア軍やヌスラ戦線(アルカイーダ系)を中心とする反体制派が、市内を東西に分断し、長期にわたって激しい軍事衝突を繰り返したが、最終的には政府サイドが勝利を収めた。

母と娘は生き延びることができるのか?息を呑むラスト10分、緊迫の脱出劇!このドキュメンタリーには、マイケル・ムーア、ケイト・ブランシェットら世界の映画人を衝撃と感動の渦に巻き込みんだ。
本年度アカデミー賞ドキュメンタリー賞の呼び声も高い、傑作ドキュメンタリーは、2020年2月下旬より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開される。

■あらすじ
いまだ解決をみない未曽有の戦地シリア…ジャーナリストに憬れる学生ワアドは、デモ運動への参加をきっかけにスマホでの撮影を始める。しかし、平和を願う彼女の想いとは裏腹に、内戦は激化の一途を辿り、独裁政権により美しかった都市は破壊されていく。そんな中、ワアドは医師を目指す若者ハムザと出会う。彼は仲間たちと廃墟の中に病院を設け、日々繰り返される空爆の犠牲者の治療にあたっていたが、多くは血まみれの床の上で命を落としていく。非情な世界の中で、ふたりは夫婦となり、彼らの間に新しい命が誕生する。彼女は自由と平和への願いを込めて、“空”を意味する“サマ”と名付けられた。幸せもつかの間、政府側の攻撃は激しさを増していき、ハムザの病院は街で最後の医療機関となる。明日をも知れぬ身で母となったワアドは家族や愛すべき人々の生きた証を映像として残すことを心に誓うのだった。すべては娘のために…。

監督:ワアド・アルカティーブ、エドワード・ワッツ 出演:ワアド・アルカティーブ、サマ・アルカティーブ、ハムザ・アルカティーブほか
2019年|イギリス、シリア|アラビア語|100分|英題:FOR SAMA 日本語字幕:岩辺いずみ 字幕監修:ナジーブ・エルカシュ
配給:トランスフォーマー 宣伝:テレザ、スリーピン

◇Twitter:@ForSama_JP
Facebook
映画公式サイト