LiLiCoら著名人は『コンプリシティ/優しい共犯』をどう見たのか?絶賛コメント紹介

2020年01月09日15時00分映画
©2018 CREATPS / Mystigri Pictures

世界の映画祭を席巻した『コンプリシティ/優しい共犯』はいよいよ1月17日(金)よりロードショーされるが、これに先駆けてLiLiCoら著名人からの絶賛コメントが到着した!公式Youtubeでテレサ・テン「我只在乎ニィ(時の流れに身をまかせ)」にのせた予告映像が公開されている。



『コンプリシティ/優しい共犯』は、 技能実習生として来日するも、劣悪な職場環境から逃げ出し、不法滞在者となってしまった中国人青年チェン・リャンと、口数が少なく不器用な蕎麦屋の主人・弘との静かな心を交流通して、日本における外国人労働者のリアルな実態をリアルに描いた作品。

メガホンをとったのは、本作が長編映画デビューとなる近浦啓監督。短編映画『SIGNATURE』が第70回ロカルノ国際映画祭ほかで高い評価を受け、米アカデミー賞公認映画祭であるエンカウンター短編&アニメーション映画祭でグランプリを受賞した。本作は北米最大の映画祭・トロント国際映画祭でワールド・プレミア上映され、続いて釜山、ベルリンと世界の名だたる映画祭へ入選し正式出品、そして厳しい目を持つ映画ファンが集まる東京フィルメックスで観客賞を受賞する世界の映画祭で話題を集めている。主演は、第55回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞受賞の『孔雀 ―我が家の風景―』でデビューした中国人俳優・ルー・ユーライ。常にどこか寂しさを感じさせる瞳と危うげな存在感で、どこにいても自分の存在を確立できない主人公の青年チェン・リャンの哀しみを観客に訴えかける。そしてチャン・リャンの、時に厳しい上司であり時に優しい父のような存在である厳格な蕎麦屋の主人・弘を、日本を代表する名優・藤竜也が見事に演じている。

ひと足先に本作を鑑賞した著名人の絶賛コメントが到着したのでご紹介。
わたしも主人公と同じく日本に暮らす外国人。この国に抱く期待、感じる孤独、ときに遭遇する逆向から生まれる素晴らしい出会い。そして一生忘れることのない深い絆も味わって来ました。改めてこの映画から感じたのは… わたしは日本が好きだ。
LiLiCO(映画コメンテーター)

私自身が、中国人でもなく日本人でもない疎外感を感じることが多々ある中でこの映画に出会い私にも多くの人との出会いがあり、そして今があることが幸せなのだと再確認できた。 最後までしっかり観てほしい映画です。
るうこ(モデル)

暮らしの下に広がる、名前を奪われた彼らの世界。私は知らなかったのか、見て見ぬふりをしていたのか。戸惑いながらも見つめ続けると、残酷さのなかに希望が見えた。
今日マチ子(漫画家)

「法を背いてまで、あなたには守るべき絆がありますか?」 そう問いかけられているような作品。 この作品は正に中国映画「紅いコーリャン」「故郷の香り」に次ぐ、心に残る名作。
矢野浩二(俳優)

本当のことが描かれている。今の日本における外国人労働者のリアルな実態を映し出している、のだけれどそれだけではない。主人公の青年は「技能実習生」「不法滞在者」というだけの存在ではない。 その人にしかない「祖母との記憶」「それまでの何気ない日常」「自覚すらされない思い」そういった無数のもの。本当の時間が流れている。その後どうなったんだろう、と思いをはせずにはいられない。
アランジアロンゾ(雑貨屋)

あえて言わない優しさ、何も言えない苦しさ。言葉だけでは決して表現しきれない2 人の脆くも深い関係が、チェンの大きな嘘をあっさりと超えていく。人は出会うべくして出会う。例え嘘の上に築かれたものだとしても、いつでも自分という存在はここにあるのだ。
あたそ(ライター)

彼は多くを語らない。何重もの意味で、語り得ないからだ。この映画はあなたが誰かを「知っている」ということ自体の意味を問いかける。私もあなたも不審者だ。にもかかわらず、友人なのである。
望月優大(ニッポン複雑紀行編集長/『ふたつの日本』著者)

■映画概要
ルー・ユーライ 藤竜也
赤坂沙世 松本紀保 バオ・リンユ シェ・リ ヨン・ジョン 塚原大助 浜谷康幸 石田佳央 堺小春 / 占部房子
監督・脚本・編集:近浦啓
主題歌:テレサ・テン「我只在乎ニィ(時の流れに身をまかせ)」(ユニバーサル ミュージック/USMジャパン)
製作:クレイテプス Mystigri Pictures 制作プロダクション:クレイテプス 配給:クロックワークス 
2018/カラー/日本=中国/5.1ch/アメリカン・ビスタ/116分 ©2018 CREATPS / Mystigri Pictures

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