新海誠監督『天気の子』制作現場、主題歌&劇伴レコーディング風景などメイキングドキュメンタリー一部公開

2020年04月10日12時00分アニメ

5月27 日(水)Blu -ray&DVDでついにリリースとなる『天気の子』の作画や美術背景などの制作現場、主題歌や劇伴のレコーディング風景など、アニメーション制作の裏側に迫るメイキングドキュメンタリーが一部公開された。

全世界待望の新海誠監督最新作『天気の子』は、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を「選択」する物語。東京にやってきた家出少年・帆高と不思議な力を持つ少女・陽菜との美しく、切なく、新たな時代を迎えるあらゆる世代、そして全世界へのメッセージとして描かれるラブストーリー。



この度公開されたのは、Blu-ray&DVDリリースに先駆け、Blu-ray コレクターズ・エディションに収録される映像特典<メイキングドキュメンタリー>の中から、作画や美術背景の制作現場、主題歌や劇伴のレコーディング風景など、アニメーション制作の裏側に迫る映像。企画書から脚本、ビデオコンテまでを新海監督が作成し、それを設計図に、作画や美術背景、CG、撮影、そして音楽など各セクションの作業が進められていく。打ち合わせを重ね各セクションのアイデアを結集させ、いくつもの手法を試⾏錯誤しながら作品のクオリティを高めていく様子、それぞれどんな思いを込め作られてきたのかがわかる。

天気の子

作画監督の田村篤は新海作品への参加を「従来のアニメーションの作り方とは少し違う作り方をしているその様を見てみたかった」と語り、個性的な脇のキャラクターの誕生秘話や、新海監督のコンテの要素をいかに作画に落とし込むかなどを明かしている。美術監督の滝口比呂志は、美術背景を描くにあたり「キャラクターの性格や生い立ちを大切に、いつも以上に細部にまでこだわった」と語る。たとえば須賀の事務所は、編集プロダクションのため紙の印象を強めたり、夏美の清涼感を出すために色合いも全体的にグリーン系にコントロールをしている点などをあげた。

脚本が出来たタイミングから制作が始まっていた主題歌も、仮歌の段階でビデオコンテに合わせて確認を繰り返し、何度も曲や映像を調整しながら「その上、さらに上」を目指して完成に向かっていくのが伺える。今作の主題歌のうちの「祝祭」「グランドエスケープ」にボーカルとして参加した三浦透子との顔合わせやレコーディングの様子、新海監督も同席して行われた劇伴のストリングスのレコーディング風景なども⾒ることが出来る。

メイキングドキュメンタリーには他にも、白熱する打ち合わせの様子や新海監督の自宅作業風景、キャストとスタッフらによるビデオコンテ上映会、醍醐虎汰朗・森七菜・小栗旬・本田翼などキャストたちのアフレコの模様、初号試写や世界最速上映、そして初日舞台挨拶などが、約1 時間半というボリュームで収録される。

天気の子

コレクターズ・エディションの映像特典には他にも、作品の設計図ともいえる新海誠監督による<ビデオコンテ>、本編を⾒ながらアフレコや楽曲制作の裏側を語りつくした醍醐⻁汰朗×森七菜×RADWIMPS による<ビジュアルコメンタリー>、新海誠監督と有働由美子による公開後の今だからこそ語ることの出来る<「新海誠監督×有働由美子 反省会︕」〜 映画『天気の子』を語り尽くした“ソノサキ”〜>、国内や海外での舞台挨拶を記録した<イベント記録映像集>、“映画の着想点”や“物語が生まれる工程”など、監督の制作日誌をもとに創作の秘密に迫る<新海誠監督講演会「『天気の子』-物語の起点―」>を収録。これらBlu-ray コレクターズ・エディションに付属する映像特典(特典ディスク1〜3)は合計11 時間を超える⼤ボリュームとなっている。

天気の子

『天気の子』Blu-ray&DVD 5月27日発売
Blu-rayコレクターズ・エディション  ¥12,000+税
Blu-rayスタンダード・エディション  ¥4,800+税
DVDスタンダード・エディション  ¥3,800+税
発売元:STORY/東宝 販売元:東宝
(C)2019「天気の子」製作委員会 

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