「麒麟がくる」道三(本木雅弘)仏門入り!家督は誰の手に?第15話予告と14話ネタバレあらすじ

2020年04月25日09時00分ドラマ
©NHK

長谷川博己主演、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(総合夜8時~ほか)4月26日(日)放送の第15話「道三、わが父に非ず」あらすじと第14話「聖徳寺の会見」ネタバレあらすじ、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。
NHKプラスについて



19日放送の14話はやはり緊張感漂う道三(本木雅弘)と信長(染谷将太)の聖徳寺での会見が見ごたえ抜群だった。一騎打ちかと思わせる本木雅弘と染谷将太の2人芝居にしびれた人も多いはず。そしてもう一つの親子対決、道三と高政(伊藤英明)も注目。信長を気に入ったとにまりと笑う道三も怖いが、それにプライドを傷つけられた高政の紅潮した顔も鬼気迫るものがあった。ついに道三と高政の直接対決が近くまで来ているのだと思わせる展開に緊張感が高まった。

26日放送の15話では、14話の最後、自分に家督を継がせるよう父道三に言質を取った高政(伊藤英明)が美濃の守護に就き、道三は仏門に入る。ある日、道三の正妻の子、孫四郎(長谷川純)が帰蝶(川口春奈)の命令で光秀(長谷川博己)の元を訪ね、高政が家督を継ぐのを止めさせて欲しいと頼む。高政がいつか信長と敵対し、国を間違った方向に進めるのではないかと心配してのことだった。ついに道三が仏門入り!息子高政との闘いが最終章を迎える。

■深芳野の死に隠された脚本の意図
高政の家督相続決定のきっかけとなったのが道三の側室、深芳野(南果歩)の入水自殺として描かれた14話。深芳野は美濃国一の美女であったとされ、土岐頼芸(尾美としのり)の愛妾だったが、その後道三の側室となり高政を生んでいる。その為、高政は頼芸の落胤という説もあるが定かではない。14話の最後、貝合わせをしながら酒を飲み、歌いながらふらふらと外へ出ていく深芳野は少し狂気染みており、その後川のほとりで発見される。それはまるでシェイクスピアの『ハムレット』に出てくる、狂気の末に入水自殺をしてしまったオフィーリアの描写に類似していた。高政と道三の関係性も、義父へのコンプレックス、そして殺意を抱くという点で『ハムレット』に共通するものがあるように思える。もちろん、自分の死をもって息子に家督を継がせたい母心もあるだろうが、視聴者に自由な発想をもたらしてくれる、脚本、池端俊策が新解釈で描く戦国大河がこの先どの様な物語を見せてくれるのか期待したい。

■前回(第14話)ネタバレあらすじ
天保22年4月、道三は聖徳寺の会見を目前に控え、少し離れた尾張富田にある小屋から信長の率いる隊列を偵察していた。もしつまらない男であれば討ち果たそうという心づもりの道山。そこに、大勢の鉄砲隊を引き連れ、うつけ丸出しで瓜をかじりながら馬に乗りやってくる信長に興味を惹かれ、道三は信長と会見することに。

聖徳寺では道三が大勢の家来を会見の場に従え、なかなか姿を見せない信長の登場を苛立ちながら待っていた。そこへ着替えに手間がかかったと遅れて入室する信長の姿は、みすぼらしいうつけ姿と違い、鮮やかな黄色地に織田家木瓜紋をあしらった大紋姿で登場。信長に「いつも着替えに時間がかかるのか。」と問う道三。それに対し信長は、普段着慣れない正装の為手間がかかったと弁解し、これは帰蝶の指示だと答える。そして、着物だけではなく、多くの兵隊を連れてくるという発案も帰蝶だと伝え、自分が殺されるのではないかと心配する帰蝶の計らいだと道三にあっさり告げてしまう。

信長の正直さに興味を持った道三は、自分の身が危ういならば、なぜ大事な会見の場に父信秀からの重臣はおろか、誰も連れて来なかったのかと問う。すると信長はそこへ佐々成正(菅祐輔)と前田利家(入江甚儀)を呼び込む。この2人は尾張の土豪の三男と四男で、家を継ぐことはできない食いはぐれ者だが、戦では一騎当千の働きをする強者だと説明する信長。そして、織田家は元は成り上がりの家柄の為、自らの力でのし上がるしかないという信長に共感を覚えた道三は、「信長殿はたわけだが、見事なたわけだ。」と評するのであった。

一方、伊呂波太夫の依頼で駿河に来ていた東庵(堺正章)と駒(門脇麦)は、着いたころには患者の具合が良くなり、あてにしていた報酬の一部しかもらえずにいた。しかし、東庵の噂を聞いていた今川義元の軍師、太原雪斎(伊吹吾郎)の要請を受けて診療することが決まっていた。そこで駒は足りない薬剤を調達すべく、薬屋へ行くと菊丸に再会する。菊丸は駿河では「春次」という名で薬屋で働いていたのだった。2人で町を歩いていると、ごろつき達に痛めつけられている藤吉郎(佐々木蔵之介)に遭遇する。手当てをしてくれる駒に 「字が読めるようになって、出世して、この敵をとってみせる!」と息巻く藤吉郎だった。

臨済寺では、雪斎は東庵の治療を受けていた。雪斎は東庵に自分の寿命を2年長くしてくれという。その間に尾張の織田家を討ち果たしたいのだと。信長はうつけと評判だが侮れないという。「織田を潰すことが私に課せられた仕事だ。」と凄む雪斎だった。

天文22年、今川軍は、知多半島にある織田方の緒川城を攻略する為にその北に村木砦を築いた。周囲の城は今川方に下っており、緒川城が孤立した為、信長に助けを求めた。しかし信長は尾張に内紛があり身動きがとれない。信長は村木砦を攻めることを決意し、その間、那古野城を守ってほしいと道三に要請してきた。信長が留守の間、今川と通じている清州の織田彦五郎(梅垣義明)が攻めてくる恐れがある。そこで道三は援軍を送ることを即決。そして光安(西村まさ彦)に彦五郎の動向を探り、光秀には村木砦へ行き、信長の攻め方を見てくるように命じるのだった。

そこに高政(伊藤英明)が稲葉良通(村田雄浩)を伴い、道三の独断を非難。信長の味方をすれば美濃も今川の敵と見なされる。美濃を危険にさらすことを相談なしに決めてしまった道三に腹を立てる高政だったが、信長を甘く見ていると痛い目に合うと道三から戒められる。それだけ道三は信長に一目置いていた。高政に意見を求められた光秀にも援軍を送ることを反対されるが、道三は援軍を断行する。道三が去った後、道三に任せていては国は潰れると良通に家督を継ぐよう迫られる高政だった。

天文23年1月、信長対今川の村木砦の戦いが始まった。ここで信長は戦で初めて鉄砲を使い、戦いは9時間に及ぶものだったが、用意周到に準備した織田軍が今川軍を一掃。信長はここで多くの側近を失ったが緒川城を守ることに成功した。

ある日、道三の側室で高政の母深芳野(南果歩)が酒に酔って入水自殺をしてしまう。高政は道三が正室小見の方を可愛がり、その息子孫四郎に家督を継がせることをほのめかし、深芳野をないがしろにしたせいだと責める。その償いとして「高政に家督を継がせる」という母の望みを叶えて欲しいと懇願。そして道三は家督を高政に継がせることを約束したのだった。

■第15話「道三、わが父に非ず」あらすじ
道三が仏門に入り、家督を高政に継がせることに。そんなある日、帰蝶の命を受け、弟の孫四郎が光秀を訪ねてくる。高政が家督を継げばいずれ信長と敵対することになるからそれを止めさせて欲しいとの内容だった。光秀が高政を訪ねると、今度は帰蝶と孫四郎とのやり取りを止めてこいと言われてしまう。しかも信長との盟約を見直すことや、織田彦五郎との関係を匂わせる高政を不安に思う光秀だった。

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第15話は4月26日(日)総合夜8時より、BSプレミアム午後6時、BSK午後9時より放送。語り:市川海老蔵。出演:長谷川博己/染谷将太/門脇麦/川口春奈/長谷川純/伊藤英明/西村まさ彦/本木雅弘ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kirin」。第15話予告動画は番組公式サイトで公開されている。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」番組公式サイト
NHKプラスサービス詳細
U-NEXT 31日間無料トライアルで「麒麟がくる」を見る(放送当日、午後9時から配信!)

【2020年冬ドラマ一覧】【関連記事・各話のあらすじ】【大河一覧】