【レポート】『AI崩壊』大沢たかお、賀来賢人、岩田剛典、入江悠監督がファン100名とオンライントークライブ実施

2020年05月19日23時50分映画

ブルーレイ&DVDリリースの前日となる5月19日(火)、映画『AI崩壊』のオンライントークライブが開催され、主演の大沢たかお、賀来賢人、岩田剛典(J SOUL BROTHERS)、入江悠監督がリモートで集結し、映画の見どころなどを紹介したり、一般参加者からの質問にちょっぴりネタバレありで回答したり楽しいひと時を過ごした!その様子をレポート、予告動画は公式サイトで視聴できる。

映画『AI崩壊』は、入江悠監督が脚本と演出を手掛け10年後の近未来を描くパニックサスペンス。
AI(人工知能)が全国民の個人情報と健康を管理する2030年…生活に欠かせない存在になったAIが突如暴走。人間の生きる価値を選別し、殺戮を始め、天才科学者である桐生浩介がAIの暴走を引き起こしたテロリストとして追われることになり…。
天才科学者の桐生を大沢たかおが、約4年半ぶりに映画の主演の桐生役を務め、賀来賢人は桐生の義理の弟で鍵を握る有能なAI管理者・西村役、桐生を追う天才捜査官・桜庭役を岩田剛典が演じた。



■オンライントークライブ
日時:5月19日19:30開始
場所:出演者は別々の場所から参加
ゲスト:
 大沢たかお(1968年3月11日)
 賀来賢人(1989年7月3日)、
 岩田剛典(J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、1989年3月6日)
 入江悠監督(1979年11月25日)
配信:Zoom ビデオウェビナーによる配信+YouTube Live にて生配信

このオンライントークには、抽選で選ばれた100名のユーザーも参加し、「チャット」や「手を挙げるボタン」でゲストに直接質問することができた。抽選に外れた方もワーナー公式YoutubeでのLIVE配信で視聴することができ、開始前からYoutubeのチャットには
「映画を5回も観に劇場に足を運んだ」
「コロナのせいで行けなかった」
「オンライントークありがとうございます」
など大盛り上がり。
「zoomで参加したかった」という残念がる書き込みも散見された。


【レポート】
定刻通りにイベントが始まり、MCからの呼び込みにあわせて、大沢、賀来、岩田、入江監督の順にライブ画面に登場した。久々の再会ということでお互いに“お家時間”をどのように過ごしているのか近況報告。

大沢は「『AI崩壊』が1月31日に公開になって、その後少しだけ関西のキャンペーンで会ったのが最後で、それ以来で本当に久しぶりという感じでしたが、まさかこういう形で会うとは思わなかったです」とオンラインイベントにちょっぴり戸惑っている様子。これには他のゲストも「本当ですね。変な感じですね」と緊張気味。ここで自分だけ背景が違うことに気づいた賀来が「ちょっと寂しいんですけど」とポツリとつぶやくと、「カッくんはYoutuberだから大丈夫」と、さっそく義兄(大沢)からのツッコミで笑いが起こり、みんなの緊張がほぐれた様子。ずっと家にいると答えた岩田は、「部屋がずっとキレイです。常に掃除をしちゃうんで、箪笥の奥とか普段しないところまでピカピカです」と整理整頓家をアピール。入江監督は「紫蘇を育てている」と答え、他のゲストが「シソ?しそ?紫蘇?なんかかわいらしい」とさっそく食いついた。監督はこれをTwitterでも告知していたようで、一般参加者から「ツイート見てますよ」のコメントもあり、早くも紫蘇トークで盛り上がった。

AI

続いて一人ずつ、役名を紹介。
大沢は「AI(のぞみ)の研究者で、開発者の桐生浩介という役をやっていました」、賀来は「桐生さんの義理の弟でAIのぞみを管理している会社の社長の西村悟という役をやらせていただきました」、岩田は「警察庁のエリート理事官の役、桜庭誠という役を演じました」。脚本も手掛けた入江監督は「昔から近未来のパニック映画が大好きで、今回オリジナルで実現させてもらうことができました」とご挨拶。

4人が並ぶ画面をみてMCが、岩田に映画とはがらり印象が違うと声を掛けると、「今日は眼鏡なしなんですけど」とチャーミングな笑顔で返答。すると「(岩田も賀来も)2人とも別人のようだなと、さっきから感じていました」と落ち着かない様子の大沢。

DVD、ブルーレイ発売前夜ということで、MCからややネタバレOKとの許可が下りて、ここから映画に関するトークを展開。
まずは、劇場で観賞した一般参加者から感想を聞くことに。初めての一般参加者からの発言がどのようにされるのか、監督たちの興味津々の様子。
「(実際に映画のような事に)将来映画のようになりそうで怖かった」という感想に、監督は「AI研究者に取材もさせてもらっているんで、かなり実現性が高い事件とか扱っていると思います」といい、「その辺は徹底的に監督もこだわって、現場のスタッフもキャストもリアリティーにこだわって撮っていたんで、そのように言ってもらってうれしいです」と大沢も答え揃って鑑賞感想に満足の様子。「なんか近そうだな」と感想を言う質問者に、大沢も「なんかキャストの人みたいだな」と答え、全員双方向のトークイベントを楽しんでいる様子。この間、興奮気味の質問者の声が聞こえて、目を丸くしてイヤホンを調整する岩田の姿が印象的

続いてMCからの「今だから話せること」を質問されると、大沢は「セットや、本当の渋滞を作ったり、車が上から本当にとんできたり、CGを使わないでガチで撮影しているんで、そういうものが逆に緊迫感とかがあふれているのかなと、現場にいるときは感じた。見ている人も身近に恐怖とかそういうものを感じてもらえたら嬉しいなと思って現場でやっていました」と答え、実写版で大変だったことについては「僕の役はほとんど走っているとした台本には書いてなくて、たぶんのマシンで撮るのかと思ったら、一度もマシンを使わず朝から走っていましたね」と、肉体的にもリアルに大変だったと苦笑交じりに明かした。

賀来は「台本にワクワクするト書きが書いてあった」と言い、「実際ロケ地に行くと、イメージ以上のセットが組まれていたのに感動しました。(大きなセットほどその出来上がりに)リアリティがないと気持ちが乗らないんですが、完璧なセットで、本当にそこにいると錯覚するようなセット作りをスタッフさんがしてくれたのがありがたかったです」と制作陣への感謝を口にした。岩田も「セットが素晴らしくて。僕はサイバー捜査室の中でお芝居することが多くて、モニターだけで200台くらいあって、そういうリアリティの追及が素晴らしかった」と答えながらも、「その空間の中でずっとグリーンバックに向かって話しかけたり、(ひとりで)リアクションを取ったりの繰り返し。こうした初めての経験が新鮮でもあり難しかった」と当時を振り返った。
監督も「近未来といったこともあり、賀来くんが言ってくれたように、そこに俳優さんが立った時に気持ちが乗らないといい芝居が生まれてこないんで。CGでできる所もありますが、用意できるところは用意しようとスタッフと作りました」と答えた。

ここでMCから、大沢と過ごすことの多かった賀来に、大沢の意外な一面について質問。「勝手にもっとクールなイメージを持っていたが、大沢さんの方から話しかけてもらって、兄弟(義理)の関係を作ってくれて、思った以上に大沢さんとしゃべれちゃった」と弟キャラで回答。大沢も「自然と話しが合って…きっと先輩に会わせてくれたんだろうけれど(笑)、ずっと楽しく二人でオヤツを食べたり和気あいあいとして、撮影はヘビーなシーンが続きましたが、楽しい兄弟のような関係でした」と仲良しをアピールしながらも、「お疲れ様の後、僕を抜いて車で帰るのはやめてほしかった」と義弟への恨みも口にして笑いを誘った。

一方、みんなとは最初と最後の撮影だけが一緒だった岩田。久しぶりに現場入りしたのは、「台本を読んだだけで大変さが分かるシーンで、緊張感があった」と答えた。そんな岩田の心情を察してか、大沢がそのシーン撮りを見学に行ったようで、「どのように気持ちを維持していたのか。1ヶ月の間で(他の)キャストたちは距離を縮めており、役も(岩田の演じた役は)みんなと少し距離のある役。台本を読んだ時点でものすごく難しいシーンを岩田くんが決めなきゃいけない。スタッフも期待しており、プレッシャーの中でもプロって負けないんだなと感心していました」と俳優岩田のプロ魂を絶賛。岩田は当時「どんどん陽が陰って来て焦っていました」と本音をポロリ。

ここから一般参加者からの質問コーナーに。
最初の質問者は、え?え?と大興奮しながらも、撮影中に一番緊張したことを質問。
大沢は「ちょうど初日が3人一緒で初対面で世間話もなしにテストがはじまったので緊張しました。特に賀来くんの緊張が顔に出ていてそれが伝わった」と答えた。これに関しては「いきなりホーク社の会社説明を3ページにわたってするシーン」だったと監督にクレームの賀来。撮影当時、大沢もお腹を抱えて笑っていたらしいが、そのおかげで賀来の緊張もほぐれたとのこと。岩田も「クラインクインのシーンは緊張感があった」と言いながらも「お芝居以前の問題でこの組にどういうふうに入って行こうかと緊張がありました」とコメント。

AI

続いてゲスト個別の質問コーナーに移り、まずは大沢への質問。どうやら大沢の熱烈なファン。もじもじしている様子がゲスト達には見えたようで、「可愛い。見えてますよ」と優しく声かけするゲスト陣。そんなファンからは、大沢が複数人出てくるシーンで、久々に煙草を吸っているシーンを見たが、本物のたばこか?という質問。大沢本人も覚えていない1カットまで見ていたファンに驚きながらも「吹かしただけ」と笑顔で答える大沢。ところが、「久々のたばこにドキドキ。死ぬほど好きです」と、ファンから突然の告白にゲスト陣は大爆笑。

賀来への質問者も「手が震える」と大緊張。そんな質問者に「なんでしょう?」と優しく促す賀来。西村悟役で自身と重なっているところは?という質問に、「西村の立場や責任感は想像するのが難しかったけれど、最後のシーンで彼の行動と思いが自分とリンク、共感できたので、感動しました」とちょっぴりネタばれ。

次の岩田への質問者も声が上ずって、演じるうえで一番印象に残った台詞は?とやっとのことで質問を口にした。かなり専門的な台詞の多かった岩田は「少し時間が経っているので…」と一瞬考え込み「これも言っていいのかな?ラストシーンですが、賛否両論ありそうな内容だが、これもまた真実と思わせる確信を衝いたセリフですね」とコメント。具体的なセリフは明かさなかったが、鑑賞済の一般参加者からも「わからなくはないな」や「最後の表情が最高に怖くて印象に残っています」というコメントが続々と書き込まれた。

監督には、なぜこの3人をキャスティングしたのか?という質問に、「脚本を書きながら大沢さんから、順番にキャストを考えた」と答えた直後、「大沢さんに関してはプロットの前にオファーした」と訂正し、本作の主人公が大沢の当て書きだったことが分かった。また、大沢とのタッグでギャップはあったかという質問には、「(大沢が)ダイエット中だったのに、目の前でとんかつ弁当食べていいよと言ってくれたり」大沢のお茶目っぷりに驚いたと、休憩時間の様子も教えてくれた。他にも、岩田が見ているモニターの中に、スタッフの顔があったと監督の遊び心についても明らかになった。

次に、思い出のロケ地について質問が及ぶと、大沢は「スタッフみんなで大阪に行って巨大な地下水路で撮影したシーン」と「名古屋で公道を封鎖して大渋滞を作って車を落としたシーン」を挙げ、こうした撮影で許可してくれたことに感謝の言葉を述べた。インドアだった賀来はなかなかロケ地を思いつかない様子だったが、「螺旋の部屋」を挙げた。ここには過去と現在と2回行ったが、全く違う作り込みに驚いたとのこと。岩田もほとんどがインドアでの撮影だったが、「群馬のとある倉庫での建込みのセット」を挙げた。そこには大沢も訪ねて来てくれたようで、それが思い出の場所と語った。

明日リリースされる製品には3時間を越える超豪華特典映像に入っており、ここにも監督のこだわりがあるようだ。ハリウッド映画などでは、メイキングでVFXの作り込みなどを入っていることが多く、それを見ることが好きな監督は、豪華版にはそうしたVFXの作り込を収録されている。岩田の見ていたモニターの中にどのように映像がはめ込まれていくのか、大沢が車が落下した後どう逃げるかなど、そのあたりは細かく解説していると、監督お勧めポイントも紹介してくれた。

最後に、作品への思いとオンライントークへの感想について。
監督は「『AI崩壊』の撮影は、2019年の1月の頭で、とてもラッキーな時期に撮影させてもらった。日本全国で大規模撮影を行い、エキストラも大勢参加してくれて。大沢さんが娘役の心ちゃんの手を握った瞬間に“お父さんの気持ちになった”とおっしゃって、触れ合うことで演技とか生まれてくるんだと、あの撮影が凄い尊い気がしていて…。またこういう撮影ができる日を願っています」と、コロナ禍で制約が多い現状を憂いた様子。
岩田は「今日は短い時間でしたが、逆にこういう状況(オンライン)だからこそ、近い距離間で皆さんにトークを聞いていただけるという機会が持てて楽しかったです。この作品は、今回の現状と映画が凄くリンクしていると思っています。お家時間の今、是非ご覧ください」、賀来は「時間を共有できてすごく楽しかったです。久々にAIのみなさんとお話できて楽しかったです。凄く高い熱量でスタッフとキャストで作った映画ですので、お家でもその臨場感は伝わるかと思います。何度でも楽しんでください」と語った。
「こういう状況でオンラインでしたが、逆にこれで見てくれた人とも直接会話できたり、他のキャストのみなさんとも正面で向き合って話すことがなくて…。(普段は)横向いて話すんで僕としては楽しかった。あした発売ですが、意味は違いますが、今の現状と少し似ているパニックの中で、自分がどう生きていくのかを考えさせられる映画です。長いお家時間に見てくれたら嬉しいです」と大沢の言葉でオンライントークライブを締めくくった。

ライブ中も参加者は自由にコメントを書き込むことができて
「貴重な機会をありがとうございました。」
「大沢さんを、お父さんと呼びたい。」
「当ててもらってすべてを運を使った」
「オンラインだからこそ応募できました。」
「素敵な時間をありがとうございました」
とすごい勢いでコメントが書き込まれた。

「本当にみなさんおありがとうございます」大沢、賀来、岩田、そして入江監督が笑顔で手を振ってライブは終わった。


AI2020年5月20日(水)ブルーレイ&DVD 発売・レンタル開始
■【初回仕様】AI崩壊 ブルーレイ&DVD プレミアム・エディション(3枚組)6,980(税込)
■AI崩壊 ブルーレイ&DVDセット(2枚組)¥4,980(税込)
■レンタルブルーレイ・DVD 
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
(C)2019映画「AI崩壊」製作委員会

『AI崩壊』公式サイト