大切な人を殺されたら犯人を殺す権利が生まれるのか？復讐は正義となりうるのか？貫井徳郎の大人気3部作初ドラマ化！谷原章介×玉山鉄二×渡部篤郎が復讐と正義の間で翻弄される男たちを熱演！…オトナの土ドラ「犯罪症候群Season2」フジテレビ（土曜、夜11時40分～）6月13日（土）放送の第2話の見どころと第1話のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開されている。



オトナの土ドラ第26弾となる「13（サーティーン）は、新型コロナウイルス禍により放送延期となり、6月6日からWOWOW×東海テレビ 共同製作連続ドラマ「犯罪症候群Season2」（全4話）が放送されている。

6日放送の第1話ではSeason1の主人公の武藤隆（玉山鉄二）のストーリーも盛り込まれていた。鏑木護（谷原章介）と後輩の武藤は、ともに刑事として働いていた。武藤の妹で鏑木の婚約者が未成年者によって殺害されてしまい、犯人は逮捕されたが、武藤は許すことはできず、復讐心に苛まれて刑事を辞めた。特殊任務を指揮する環からの仕事を請け負い、自分が利用されているとわかっているが、環の力をつかって犯人を逮捕することが今の自分の任務だと考えている…と武藤が語り、ドラマの背景を明らかにした。

過去の出来事や、鏑木を心配する同僚らのセリフなどから、Season2からでもドラマの流れがよくわかる演出となっている。ただ、一線を越えた復讐心に囚われ“職業殺人者”となってしまった鏑木がSeason1でどのように振る舞っていたのかがとても気になった。全うな刑事だったのか、すでに裏の仕事を請け負っている殺人者の顔をちらつかせていたのか…できれば、もう一度見直して確認したい。

Twitter上でも、「面白い…season1も見たい」「欲を言えば犯罪症候群シーズン1からみたかった」 「１を覚えてなさすぎて話についていけない…」と、Season1再放送への要望が多く上がり、同時にWOWOWでしか観れなかったSeason2の全国ネット放送に喜びのコメントも散見した。

13日放送の第2話では、環が鏑木と職業殺人者との関係を疑い始める。予告動画の中で、自分が手を汚していることは省みず、鏑木が「止めてやらなければいけない犯人（ホシ）がいる…」と真摯に語るシーンが…。復讐のための殺人と、一縷の望みにかけて行う殺人は別物だというのだろうか…。

このドラマは被害者と加害者の線引きがどんどん難しくなっていくようだ。鏑木の“正義の意味”はどこへ向かっていくのだろうか…。

■第1話　ネタバレあらすじ
警視庁から所轄に左遷された鏑木護（谷原章介）は、ビルから転落したと思われる少年の現場検証に立ち会っていた。やがてこの件は事故死として処理されるが、警視庁の環敬吾（渡部篤郎）は不審に思っていた。環は武藤隆（玉山鉄二）を呼び出し、この1年で起きた4人の未成年者の死亡事故記録を渡し捜査を要請する。死亡した4人には、“過去の殺人歴”という共通点があり、今回転落死した少年にも同様の経歴を持っていた。

「少年犯罪を考える会」では、被害者遺族が集まり会が開かれている。9人の同級生による3時間にもわたるリンチで息子を失った梶原（野間口徹）が苦しい胸の内を語っていた。発起人の牧田はかつては自分も同じように加害者を憎んでいたが、その相手は交通事故で死んだと告げる。そして、響子（木村多江）は「もし、加害者たちが更生しておらず…梶原さんがお望みなら、主犯格の2人には天から罰がくだります」と殺人の請け負いをそれとなく匂わせるのだった。

看護師の小島和子（手塚理美）は、学校から出てきた男子大学生を尾行し、トラックの前に男子学生を突き飛ばす。鏑木が現場にかけつけると、運転手は中年の女が被害者を突き飛ばしたと語り、それを裏付けるように、男子学生が一週間ほど前から中年女性に尾行されていたことが判明する。しかし、男子学生は好青年で、誰かに恨みを持たれるような人物ではなかった。

響子は梶原からの依頼を受け、梶原の息子を殺した主犯の2人が、更生しているか否かを確かめるために尾行するが、尾行に気づいた2人は響子に暴行を加えてきた。響子は運よく通行人に助けられ、牧田に2人が全く更生していないと報告する。

交通事故で重体の男子大学生は、ドナーカードを持っていたため脳死判定を待つことになるという。そこから武藤は、犯人は臓器移植を待つ人間ではないか推測する。臓器移植の順番は決められないが、一縷の望みに掛け、臓器移植が必要な子どもを持つ、追い詰められた母親の犯行なのではないかと。

実際、鏑木の推測通りの犯行だった。和子の息子・継治（小林豊）は、心臓移植を待つ患者だ。重症だが、心労の母を気遣い「順番来るよ、いつか、きっと来るから」と和子を励ます、優しい息子だ。

武藤は「少年犯罪を考える会」の遺族が、事故死した5人と繋がっていることを突き止める。そして環に、人を殺した未成年者に復讐をする人間がいると思っているのかと問う。環は「復讐のための殺人を請け負う人間がいては困る」と答えるのだった。

そのころ、響子はアパートの部屋で鏑木を待っていた。響子は鏑木に多額の現金を手渡し、「ごめんなさいね。あなたの管轄で殺らせてしまって…」とあやまり、「新しい依頼だけど…」と梶原の息子を殺した主犯2人の殺人を依頼する。鏑木は2人を襲い、シンナー中毒死に見せかけて…。

環は事故死事件をまとめたボードに1枚の紙を貼りつける。そこには「職業殺人者」と書かれていた。

■第2話　あらすじ
鏑木（谷原章介）は「少年犯罪を考える会」で活動する響子（木村多江）と接触を持っていた。響子は鏑木の行動を正義と信じていたが、ある依頼をきっかけに二人の仲にほころびが生じはじめる。環（渡部篤郎）の命で秘密裏に調査していた武藤（玉山鉄二）も会の発起人である牧田（板尾創路）にたどりつき、牧田が“職業殺人者”とつながっていることを確信する中、すでに環は一連の事件への鏑木の関与を疑い始めていた…。

オトナの土ドラ「犯罪症候群Season2」（全4回）フジテレビ系　2020年6月6日より毎週土曜日23時40分から放送。出演者：谷原章介 玉山鉄二　渡部篤郎　木村多江　野間口徹　手塚理美　板尾創路　ほか／原作：貫井徳郎著『殺人症候群』（双葉文庫刊）／脚本：篠崎絵里子／音楽：やまだ豊／制作：東海テレビ×WOWOW／番組公式Twitterアカウントは「@hanzaishokogun」。番組公式Instagramアカウントは「hanzaisyoukougun」／FODにて全エピソード配信中。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。

◇東海テレビ×WOWOW ドラマ「犯罪症候群」番組公式サイト
◇FODプレミアムコースが最大1ヶ月無料！「FODプレミアム」

【2020年夏スタートドラマ一覧】【関連記事・各話のあらすじ】