窪田正孝「エール」第12週、裕一、音の周りの人にも様々なドラマがある!第11週ネタバレも

2020年06月12日09時30分ドラマ
@NHK

第12週は、裕一(窪田正孝)と音(二階堂ふみ)の周りにいる個性豊かな人々のドラマを描く!NHK連続テレビ小説「エール」第11週のネタバレと第12週「父、帰る」(6月15日~6月16日)、「古本屋の恋」(6月17日)、「環のパリの物語」(6月18日~6月19日)のあらすじと見どころをご紹介!NHKオンデマンドでは過去放送分を、NHKプラスでは同時配信と1週間見逃し配信できる。⇒NHKプラスについて



6月8日から放送された「エール」第11週は福島が舞台となった週であった。裕一(窪田正孝)の実家の呉服屋は閉店し、伯父・権藤茂兵衛(風間杜夫)がやっていた銀行も閉じていた。弟の浩二(佐久本宝)は役所の仕事を得ていたが、帰ってきた裕一には相変わらず厳しい。家族のことよりも自分の夢を優先させた裕一にとっては、すべて厳しい現実であった。

弟・浩二は父親である三郎(唐沢寿明)がいつも兄のことばかりを気にかけていることが不満だったが、第11週で、息子二人に対する三郎の思いを伝えるシーンがあった。そのシーンについて、唐沢は「裕一ばかりをかわいがっていたように見えた三郎ですが、彼には彼なりの考えがあった。それを息子たちにきちんと伝えるんです。それが、三郎が父親として整理しておかないといけないと心に決めていたことだったんでしょうね。浩二(佐久本宝)もずいぶん救われたんじゃないでしょうか」とコメントしている。

その弟・浩二役を演じる佐久本宝にも注目が集まっている。常に、両親からの自分への愛情が薄いを思いながらも、家族のために献身的に尽くそうとし、裕一に対しても手厳しい言葉を投げかける役だ。この難しい、ともすると、憎まれるだけになってしまう役を佐久本宝がうまく演じていると評判になっている。

そして、連続テレビ小説「エール」前半のクライマックスといえる6月12日放送の第55話で、父・三郎が亡くなる。最後の最後に次男である浩二に話す言葉で、父からの思いを受け取り、浩二は兄である裕一とも和解に兆しをみせる。

6月5日から放送される第12週は、いつもと趣向が変わり、5日間で一つのテーマを放送するのではなく、15、16日は音の亡くなった父親・安隆(光石研)が「一泊二日で地上に帰る権利がもらえるあの世の宝くじに当たった」という予想もしない展開で、母になった音の前に姿を現す。また、17日は、喫茶店「バンブー」を営む保(野間口徹)と恵(仲里依紗)の物語、18日は音に多大なる影響を与えた双浦環(柴咲コウ)のパリでの物語だ。主人公の周辺を彩る人々のドラマに注目したい。

【第11週(2020/6/8-6/12)】ネタバレあらすじ
娘の華が生まれて4か月。音(二階堂ふみ)は炊事洗濯や育児に追われるが、裕一(窪田正孝)は作曲よりも娘に夢中の毎日を送っている。「船頭可愛いや」の大ヒットのおかげで生活は楽だが、次の曲をかかないといけない。しかし、作曲のために出かけた喫茶バンブーでも、裕一は仕事そっちのけで、保(野間口徹)や恵(仲里依紗)、お客さん相手に娘のかわいさを自慢する始末だった。

そんなある日、恩師の藤堂先生(森山直太朗)から福島の小学校の校歌を作曲して欲しいという手紙が届く。裕一は、福島を捨ててきたという負い目から作曲することをしぶっていたが、音に励まされ曲をつくる。できた曲を藤堂に連絡すると、校歌完成披露会に福島まで来ないかと誘われる。また、母・まさ(菊池桃子)も手紙で一度帰ってくるようにと連絡をくれた。裕一は音と華を連れて、久しぶりに福島に帰ってくる。子どもたちが元気に校歌を歌う姿を見て、裕一は作曲のお願いを引き受けてよかったと喜び、藤堂先生に得意なものを教えてもらったからこそ今の自分があるとあらためて感謝する。

披露会の後、裕一は久しぶりに実家を訪れ、父三郎(唐沢寿明)や、母のまさと再会を果たす。福島を出て作曲家を目指す際は反対していたまさも、華の姿をみてすっかり笑顔だ。三郎は、裕一が作曲家として認められたことがうれしく、関係者を呼んで宴会を開いてくれた。久しぶりに実家に帰ってきた裕一を囲んで、幼なじみの史郎(大津尋葵)や元従業員の大河原(菅原大吉)など、三郎が招いた懐かしい仲間たちが集まって宴会がはじまる。皆が楽しく飲んでいるさなか、弟の浩二(佐久本宝)が役場の仕事から帰宅する。浩二は相変わらず裕一に冷たく、三郎がお酒を飲んでいる事にも苛立(いらだ)っているのだった。音(二階堂ふみ)は、三郎の体調が気になっていた。三郎はなんでもないというが、まさに尋ねると「胃潰瘍」だという。

翌日、出勤する浩二に裕一が確認すると、三郎の病気は「胃がん」で長くはない命だといわれる。そして、くれぐれもそのことを三郎に悟られるなと厳命して出て行った。
皆の前では元気にふるまう三郎だったが、往診に来た医師がまさや裕一に伝える三郎の病状は深刻なものだった。裕一に食べたいものを聞かれて、久々に裕一のハーモニカを聴きたいと答える三郎。

一方、役場に勤める浩二は養蚕農家の畠山(マキタスポーツ)をたずねて、桑畑をリンゴを育てる果樹園にしないかと資料を片手に説得するが、冷たくあしらわれてしまう。おまけに浩二としては一番言われたくない裕一の話題まで出される。しかし、浩二は、養蚕農家の畠山を再び訪ねる。浩二は、自分が才能のある兄に比べて劣っていると感じていること、何かで見返したかったことなど素直な気持ちを畠山に話す。そんな浩二の気持ちを汲み取った畠山は浩二の資料がよく調べられていたと話し、前向きな返事をしてくれる。

一方、三郎は、浩二に大事な話があると、二人で話をする。そして、裕一は、三郎のためにハーモニカを聞かせようとするのだが、三郎の容態が悪化してしまい、三日眠ったままになる。交代で付き添っていると、やっと三郎が目を覚ました。医者を呼びに行こうとする音を三郎はとめ、「浩二と話がしたい」といい、二人だけになる。そして、三郎は土地も家も浩二にゆずり、喪主も浩二に勤めてほしいという。次男だが、家を継いでくれたのは浩二だったからと話すと、浩二も救われた気分になっていった。その夜、三郎の命は尽きた。

その後、裕一と音は、久しぶりに権藤茂兵衛(風間杜夫)を訪ねるのだった。頭をさげる裕一に、陶芸をしたままの茂兵衛は「好きなことで稼げるのは一握りの人間だ」といい、これからもがんばるように励ました。

【第12週(2020/6/5-6/19)】あらすじ
■第56話(月)
音(二階堂ふみ)が小学生の時、出張先の大阪で線路に落ちた子供を助けようとして電車にはねられ突然亡くなった父・安隆(光石研)が、ひょっこり音の前に現れる。子供を寝かしつけようとしているときに、突然安隆が現れてびっくりする音。安隆の姿は二親等までしか見ることができないので、裕一(窪田正孝)には見えない。安隆の大好きな団子を買ってくる音だが、裕一は、その団子を食べようとする。

■第57話(火)
一泊二日で地上に帰る権利がもらえるあの世の宝くじに当たって、10年ぶりにこの世に戻ってきた音の父・安隆(光石研)。東京の音の家の訪問に続いて、地上で過ごす二日目は豊橋の関内家にやってくる。馬具職人の岩城(吉原光夫)の仕事ぶりを見て、あらためて感心する安隆。久々に再会した光子(薬師丸ひろ子)から、小説家を目指す壁にぶちあたっている梅(森七菜)の話を聞いた安隆は、梅の前にも現れる。

■第58話(水)
喫茶「バンブー」の二人、保(野間口徹)と恵(仲里依紗)の物語。10年ほど前、保は亡き両親の跡をついで、神田で古本屋を営んでいた。人付き合いが苦手、外にも出たがらない保だったが、ある日客として店を訪れた恵と話をしてから、彼女がやって来る木曜日を心待ちにするようになる。お店の常連客、木下(井上順)が連れてきた親戚の子が、実は幼い久志(山口太幹)で、ある重要な役割を果たしたことが明かされる!

■第59話(木)
日本人初の世界的なオペラ歌手となる双浦環(柴咲コウ)がまだ駆け出しだったころの物語。環は、スカラ座やオペラ座の舞台に立つことを夢見て、パリに留学に来ていた。ホームパーティーで、画家を目指す今村嗣人(金子ノブアキ)と出会い恋に落ちる。環は歌手を、嗣人は画家を夢見る日々。ある日、友人の里子(近衛はな)から日本人が世界的舞台に立てる最大のチャンスのオペラ「蝶々夫人」の話を聞いた環は…。

■第60話(金)
双浦環(柴咲コウ)のパリ時代の話、後編。今村嗣人(金子ノブアキ)はパリでなかなか認められず焦りを感じていた。一方で、環は思い切ってミラノまで受けに行った「蝶々夫人」のオーディションをきっかけに、歌手になるチャンスをつかみかけていた。まわりから環について聞かれることが多くなった嗣人は、素直に喜べず複雑な気持ちを抱えるようになる…。そして、ある日、環の人生を変える大きな知らせが届くのだが…。

【作】清水友佳子、嶋田うれ葉、吉田照幸
【出演】窪田正孝、二階堂ふみ、山崎育三郎、中村蒼、野間口徹、仲里依紗、光石研、薬師丸ひろ子他
【語り】津田健次郎
Twitter公式アカウント「@asadora_nhk」

「エール」番組公式サイト
 <総合>(月~金)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
 土曜は同じ時間帯で1週間の振り返りを放送
 <BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時30分~11時45分[再]
   (土)午前9時30分~11時[1週間分]
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