「麒麟がくる」まで|21日「国盗り物語」名場面SP!前回、渡辺謙「独眼竜政宗」振り返り紹介

2020年06月20日09時00分ドラマ
©NHK

長谷川博己主演、NHK大河ドラマ(総合夜8時~ほか)「麒麟がくる」に代わり、特集番組『「麒麟がくる」までお待ちください 戦国大河ドラマ名場面スペシャル』を放送!21日は 時代劇スター高橋英樹主演「国盗り物語」名場面SP!前回の振り返りと、次回の見どころを紹介、『NHKオンデマンドでは「麒麟がくる」過去放送回すべて配信、NHKプラスで1週間見逃し配信される。
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※6/14~7/26までの予定⇒『「麒麟がくる」まで・・・<独眼竜政宗、国盗り物語、利家とまつ、秀吉>戦国大河名場面SP放送決定!



14日放送した第1弾は最高視聴率47.8%を記録した「独眼竜政宗」を放送した。MCに高橋英樹、麒麟の川島明、ゲストに松村邦洋、サンドウィッチマン・伊達みきおが出演し、名シーンを振り返った。主演の渡辺謙のインタビューで登場し、当時の貴重なエピソードを披露した。

21日放送の第2弾は「国盗り物語」。織田信長と明智光秀の戦いを描いたこの作品で光秀を演じた近藤正臣がゲストで登場。信長を演じたMC・高橋英樹との撮影秘話が語られる。大河ファンにとって胸アツな回になりそうだ。

■前回:第1弾「独眼竜政宗」
東北の名将、伊達政宗を描き、大河史上最高視聴率を記録した超人気作品。3人の役者が幼少期から晩年までの伊達政宗を演じたことでも話題になった。幼少期、梵天丸を演じた藤間遼太の「梵天丸もかくありたい。」という言葉は当時流行語となり、国民の2人に1人は見ていたと言われるほど政宗人気は高く、その中でも青年期から晩年期を演じた渡辺謙の大ブレイクするきっかけともなった作品だ。

まずは「独眼竜政宗」のおさらいから番組はスタート。桶狭間の戦いから7年、東北宮城に生まれた伊達家の長男、梵天丸は5歳の頃はしかにかかり、片目の視力を失ってしまう。己のみにくさから劣等感に苛まれる梵天丸は乱暴をはたらいていまうが、恩師、虎哉宗乙(大滝秀治)から慈悲深い不動明王の教えを受け、「梵天丸もかくありたい。」と願うのだが、この梵天丸が放った健気な一言が後々まで語り継がれる名台詞となる。さて物語は元服した梵天丸は藤次郎政宗(嶋英二)と改名し、結婚する。正室の愛姫を演じたのは当時12歳だった後藤久美子。現在、後藤久美子のテレビの露出が少ないので、国民的美少女ブームを巻き起こした当時の姿は貴重な映像。そして、青年期を演じたのが当時27歳だった渡辺謙。愛姫は桜田淳子が演じた。番組では渡辺謙本人が当時を振り返る場面も放送され、若々しい政宗が視聴者うけが悪く、投書がきたというエピソードも披露している。

そして、スタジオではゲストが心に残る思い出のシーンから、名場面をピックアップ。まずは政宗の悲劇、父が目の前で殺害されるシーン。深い信頼で繋がっていた父子だったが、敵方に父輝宗(北大路欣也)を目の前で殺されてしまう政宗。そして、秀吉を恐れた政宗の母、義姫(岩下志麻)に毒を盛られるシーンが続き、最後は勝新太郎演じる秀吉との初対面の場面へとつながっていく。勝新太郎と渡辺謙が、撮影まで互いに顔を合わさず一発本番で撮影された緊張感漂うシーンを振り返る。天下人秀吉の謁見を前に、予定より大幅に遅れをとった政宗は秀吉の怒りを買ってしまう。そこで政宗が知恵をかりに向かったのが徳川家康(津川雅彦)の元だった。そして家康の助言により、政宗は死に装束で秀吉の謁見に向かう。今観ても勝新太郎の威圧感がすさまじく、豪快かつ、茶目っ気のある秀吉は、MCの高橋英樹も言うように見ていて飽きないほど魅力的。

さらに忘れてならないのは豪華俳優陣。真田広之、秋吉久美子、沢口靖子、奥田瑛二やいかりや長介など早々たる俳優が名前を連ねる。仙台出身のサンドウィッチマン・伊達は、宮城の大スター、さとう宗幸が政宗の家臣、支倉常長役で出演していたことが当時嬉しかったと振り返る場面も。松村邦洋は思い出の役者としていかりや長介を上げ、いかりや演じる鬼庭佐月の、戦いで命を落とすシーンをプレイバックする。

番組最後は、政宗の最期、最終回「大往生」を振り返る。梵天丸や藤次郎、母義姫が登場し、年老いた政宗を誘いあの世に旅立つシーンが印象的だ。渡辺謙は、母の政宗のへ労いがそれまでお互いの間にあった確執を取り除くようで思い出深かったと語った。

■次回:第2弾 時代劇スター高橋英樹主演「国盗り物語」
「国盗り物語」(1973年放送)は司馬遼太郎原作で、美濃一国を捕ることに生涯を賭けた斎藤道三と、彼の後継者と目され、天下統一に邁進する織田信長、その信長に反旗を翻す明智光秀らの生き様を描いた名作。主役は斎藤道三から信長に渡るリレー形式となり、平演じる道三、高橋演じる信長が人気を博した。「麒麟がくる」でもメインとなる武将たちがこぞって登場するので「麒麟ファン」にとっては注目したい大河ドラマだろう。

注目すべきはメインキャストを当時20代中心の俳優たちで構成されたということ。若い俳優のエネルギーがドラマを盛り上げ、高橋英樹(信長)、近藤正臣(光秀)、火野正平(秀吉)、松坂慶子(濃姫/帰蝶)の人気が急上昇。特に高橋信長の人気が高く、後に斎藤道三役の平幹二朗は「高橋くんの若さが羨ましかった。」と語っている。

高橋英樹が28歳で挑んだ「国盗り物語」。当初信長は藤岡弘が演じることになっていたがスケジュールが合わなかった為、当時若手俳優だった高橋が抜擢された。1972年放送「隼人が来る」(フジテレビ)で主演を張り、その後すぐの「国盗り物語」撮影に加え、舞台にも出演するというハードスケジュールをこなしていた。高橋英樹は後のインタビューで、当時、近藤正臣や火野正平ら同世代の俳優たちと切磋琢磨し撮影に臨んだことは楽しい思い出と当時を振り返っている。

そしてもう1人の主役、斎藤道三を演じた平幹二朗にも触れておきたい。「麒麟がくる」では「道三ロス」などの言葉が生まれるほど歴代に類を見ないかっこよくてユニークな道三像を打ち出した本木雅弘だが、道三の一般知名度を上げたの「国盗り物語」で道三を演じた平幹二朗だ。油売りから、浪人、そして美濃を手中にした大名までのし上がった斎藤道三。身分が変わる度に名前が変わり、それに合わせて扮装も変える必要があった為、9枚以上のかつらが用意されたという。もちろん演技もそれに合わせた変化が求められたので、平も「悩ましい役どころだった」と述懐している。しかしその結果、狡猾で茶目っ気のある道三が誕生し、今も多くの支持を得ている。

21日放送の戦国大河ドラマ名場面スペシャルでは、高橋英樹、近藤正臣、道三の側室・深芳野を演じた三田佳子が当時の撮影秘話が語られるので、どんなエピソードが飛び出すのか期待したい。

NHK 『「麒麟がくる」までお待ちください 戦国大河ドラマ名場面スペシャル』

MC:高橋英樹/川島明(麒麟)
ゲスト:伊達みきお(サンドウィッチマン)/松村邦洋

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kirin」。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

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