アガサ・クリスティの傑作ミステリーをケネス・ブラナーが制作・監督・主演で映画化し、ペネロペ・クルスやジョニー・デップなど超豪華キャストが出演し話題を呼んだ『オリエント急行殺人事件』（2017）が10月3日（土）「土曜プレミアム」（夜9時から11時10分）で地上波初放送される！予告動画は作品公式サイトで視聴できる。



時代を超えて愛されるミステリー作家アガサ・クリスティの代表作『オリエント急行殺人事件』。1974年にイングリッド・バーグマン主演で映画化され、日本でも2015年に三谷幸喜が脚本を手掛けたスペシャルドラマがフジテレビで放送されるなど、数多く映像化された作品だ。2020年12月8日（火）～27日には、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて椎名桔平が主演を務める舞台も上演される予定だ。

3日放送の映画版でポアロに扮するケネス・ブラナーは今年公開の映画『ナイル殺人事件』でも監督・主演を務めており、アガサ作品への情熱は強い。そんな彼が同じく監督・主演した前作『オリエント急行殺人事件』（2017年）ではこれまで描かれなかった”新要素”を加え魅力があふれた作品になっている。

物語は超豪華寝台列車オリエント急行の車内で起こった殺人事件をきっかけに、名探偵ポアロが事件究明に挑むミステリー。殺されたのはアメリカの富豪のエドワード・ラチェット。雪崩で車両が脱線し、停車している間に何者かによって殺害された。そこに居合わせた教授、執事、伯爵、伯爵夫人、秘書、家庭教師、宣教師、未亡人、セールスマン、メイド、医者、公爵夫人という目的地以外は共通点がない乗客と、車掌を合わせた13人が殺人事件の容疑者になってしまうが、全員アリバイは完璧だった。

この難題に立ち向かう主人公のエルキュール・ポアロはアガサ・クリスティ作品の中でもシャーロック・ホームズと並ぶ人気キャラクター。「灰色の脳細胞」と称される天才的推理を発揮しながらも、背の低いずんぐりむっくりな容姿でコミカルさを漂わせた人物だが、本作ではそのイメージを主演のブラナーが一新させた。なんと証拠を探すために列車の屋根を駆け抜けたり、謎の人物を追って陸橋をよじ登るなど新たにスリル要素が加えられた。冷静沈着な性格は健在だが、アクションもこなす躍動感たっぷりなポアロに仕上がっている。

さらに、出演者の豪華な顔ぶれにも注目したい。アカデミー賞受賞経験もある名優、ケネス・ブラナーをはじめ、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジョニー・デップ、同シリーズで共演済みのペネロペ・クルスに加え、『ヘアスプレー』（2007年）のミシェル・ファイファー、『恋におちたシェイクスピア』（1998年）のジュディ・デンチなど実力派俳優も顔を揃えた。他にも全米で高い評価を受けたミュージカル『ハミルトン』（2015年）に出演したレスリー・オドム・Jr．や『美女と野獣』（2017年）のジョシュ・ギャッドなど注目俳優も名を連ねている。原作の良さはそのままに、スタイリッシュなポアロや名優たちの演技を堪能できる見どころ満載の作品となっているのでお見逃しなく！また、草刈正雄がポアロの声優として参加したことも注目だ。

■あらすじ
エルサレムで事件を解決した私立探偵、エルキュール・ポアロ（ケネス・ブラナー）。イギリスでの事件解決を依頼され、急遽、豪華寝台列車のオリエント急行に乗車する。そこで出会ったアメリカ人の富豪、エドワード・ラチェット（ジョニー・デップ）から身辺警護を依頼されるがポアロはあっさり断る。その夜、雪崩で脱線し立ち往生している車内で、ラチェットが何者かに殺害される。鉄道会社から捜査を依頼されたポアロは、さっそく乗客一人一人聞き込み調査を開始する。犯人は雪で停車する列車から逃げられるはずはないが、なんと乗客全員にアリバイがあることが判明する。

乗客と車掌合わせた13人に容疑がかけられるが、真犯人がわからぬまま事件の捜査は暗礁に乗り上げたかと思われた。しかしポアロはそのずば抜けた直観と、丹念な推理で事件の真相へ近づいていく。果たして列車内で起こった密室殺人事件の真犯人は？そこには乗客13人の関係性が生んだ悲劇の真相が待っていた・・・。

■キャスト
エルキュール・ポアロ：ケネス・ブラナー（草刈正雄）
エドワード・ラチェット：ジョニー・デップ（平田広明）
ピラール・エストラバドス：ペネロペ・クルス（高橋理恵子）
ドラゴミロフ公爵夫人：ジュディ・デンチ（山村紅葉）
メアリ・デブナム：デイリー・リドリー（永宝千晶）
キャロライン・ハバード：ミシェル・ファイファー（駒塚由衣）
ゲアハルト・ハードマン：ウィリアム・デフォー（家中宏）

■スタッフ
監督：ケネス・ブラナー
脚本：マイケル・グリーン
原作：アガサ・クリスティー

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◇映画『オリエント急行殺人事件』オフィシャルサイトサイト