『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』マケーニュが小津監督を語り、ドヌーヴのお茶目な主婦姿が見られる本編映像解禁

2021年01月06日15時00分映画

フランスの輝ける至宝カトリーヌ・ドヌーヴが贈る、愛おしくもほろ苦いフランス流家族ドラマ『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』1月8日(金)公開で、ヴァンサン・マケーニュが小津安二郎を語る!昼食準備シーンの本編映像が公開となった。



夏のある日、フランス南西部の美しく豊かな自然に囲まれた邸宅で、母アンドレアの70歳の誕生日祝いが開かれようとしていた。だが行方不明だった長女の思いがけぬ帰郷が、誕生会を大混乱へ導いていく――。思い出の家をめぐる問題や複雑な親子関係、それぞれが抱える過去や秘密が次々に暴かれ、激しく感情をぶつけあう家族。幸福なはずの一日は、果たしてどんな終わりを迎えるのか…?過激で強烈、でもどこかユーモラスなフランス流家族のめくるめく大騒動。愛するからこそ衝突する―母と娘、そして家族が織りなす人間模様は、国も世代も超え、やがて普遍的な愛の物語をつくりだす。

happy本作で何より目を引くのは豪華な出演者たち。国民的女優カトリーヌ・ドヌーヴ、監督としても活躍するエマニュエル・ベルコ、個性派俳優として注目を集めるヴァンサン・マケーニュ、そして俳優としても活躍する本作の監督セドリック・カーンが自らの監督作品に初出演している。また小説家として日本でも人気の高いレティシア・コロンバニ、期待の新人ルアナ・バイラミらも出演。フランスを代表する名優たちが奏でる見事なアンサンブルが、おかしくも愛しい家族の一日を豪華に彩る。

happy2この度解禁された本編映像では、ヴァンサン・マケーニュ演じる映画監督志望の次男ロマンが、巨匠・小津安二郎を語るシーンが描かれている。ドキュメンタリー制作のため、家族の昼食の場面を撮影しようと「広角の固定撮影、小津の手法だ。舞台のように定点から家族を捉える。誰か1人を主人公にはしない」と、小津の撮影アングルを真似てカメラをセッティングするロマン。彼女のロジータからは「じゃ、位置が高い。小津はローポジションよ」と指摘を受けるが、「足しか映らない。小津の画は違う。日本では床に座る」と反論する。自身も監督を務めるヴァンサン・マケーニュが小津の撮影手法について語る姿が、なんともリアリティがあって、少し知ったかぶりな口調が可笑しい場面となっている。
また、途中でカトリーヌ・ドヌーヴ演じる、70歳の誕生日を迎えるアンドレアが「先にテーブルクロスを」といって大きな布を手にやってくるが、広げてみると実はその布はカーテンだった。大女優のカトリーヌ・ドヌーヴが演じるごく普通のお茶目な主婦姿が可愛らしく、オーラを封印しその役になりきった姿にさすがと唸ってしまう場面。昼下がりの庭で、みんなで誕生日会の準備をする穏やかで幸せな時間が流れているが、この後、突然の雷雨と共にやってくる長女クレールの登場で、徐々に物語に暗雲が立ち込めるのだった…。

本編映像(昼食準備シーン)

『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』1月8日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー

監督:セドリック・カーン 
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベルコ、ヴァンサン・マケーニュ、セドリック・カーン
2019年|フランス|101分|5.1ch|ビスタ|カラー 
原題:Fête de famille 英題:HAPPY BIRTHDAY
提供:東京テアトル/東北新社 
配給:彩プロ/東京テアトル/STAR CHANNEL MOVIES
©Les Films du Worso 
『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』公式サイト