『ある人質 生還までの398日』人質交渉の裏側を描いた本編映像解禁!

2021年02月12日16時00分映画

2013年、398日間にわたってIS(イスラム国)の人質となり、奇跡的に生還した若き写真家が体験した地獄と、救出のために奔走した家族の398日間を追った衝撃の実話を映画化した『ある人質 生還までの398日』2月19日(金)公開!交渉の裏側が垣間見られる本編シーン映像が解禁となった。



この度、シリア取材中に突然誘拐され拘束された息子を救い出すため、人質救出の専門家とともに奔走するが要求された70万ドルという多額の身代金額を前に苦悩する父、母、非情なデンマーク政府の方針に苛立つ姉・・・知られざる交渉の裏側が垣間見られる本編シーン映像が解禁となった。

本作は、ジャーナリストのプク・ダムスゴーが書き上げた「ISの人質 13カ月の拘束、そして生還」(光文社新書刊)を原作に、『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』で世界的に知られるデンマーク出身のニールス・アルデン・オプレヴ監督と『幸せになるためのイタリア語講座』の俳優で本作にも人質救出の専門家という重要な役で出演しているアナス・W・ベアテルセンが共同で監督を務めて映画化。
398日間にわたってシリアで過激派組織IS(イスラム国)の人質となり、奇跡的に生還を果たしたデンマーク人写真家ダニエル・リューの過酷な体験と、決して諦めなかった家族の奔走をスリリングかつ感動的に描き出した。さらにISの真実を人質の視点で初めて内側から本格的に描いた映画としても注目され、2019年に公開されたデンマークでは大ヒット!その年に公開されたデンマーク映画としてはNo.1の興収を記録し、デンマーク・アカデミー賞(ロバート賞)ではダニエルを演じたエスベン・スメドが主演男優賞を受賞したほか、助演女優賞、観客賞、脚色賞を受賞し話題となった。 

今回解禁となる本編シーンは、IS(イスラム国)に拘束された息子ダニエルを救出しようと、人質救出の専門家アートゥアに依頼した家族がその現実に苦悩する場面。誘拐犯から要求された身代金はなんと70万ドル(日本円で7千万以上)!家を担保にするなどしても要求額の3分の1しか用意できなかった父は、デンマーク政府外務省担当者や専門家アートゥアを前に「用意できる額はすべてあわせて約25万ドル」であることを告げる。なんとか早く息子を助けたい思いから「これを提示して。25万ドルだって大金だわ」と主張する母。
しかしダニエルの誘拐犯と直接交渉にあたるアートゥアは「身代金を少なく提示すれば彼らは侮辱されたと受け取る」と冷静に発言。悩む父は、外務省担当者にアドバイスを求めるが「決めるのはご家族です」と返され、困り果てる。さらに「ただ、普通であれば交渉します」という担当者に「今回は無理です」とアートゥアは強く切り返し「シリアの情勢は不安定です。彼らは憎悪に駆り立てられ制御不能です。満額用意できるまで待つのを勧めます」と断言する。
沈黙の後、ダニエルの姉は「非公式に政府が貸してくれませんか。」と懇願するが、担当者は「残念ですが無理です」。「こんなのバカげている!」と声を荒げる姉。家族、人質救出の専門家、そしてデンマーク政府関係者。それぞれの立場と考え方が交錯し、人質交渉の知られざる裏側に圧倒される。ダニエルを諦めたくない家族の苦悩も垣間見られ、もし自分がその立場だったら、と思わざるをえないシーンとなっている。

主人公ダニエルと同じデンマーク出身のニールス・アルデン・オプレヴ監督は「ダニエルの物語が、私たちの国及び政治家の、アメリカに対する忠誠心を浮き彫りにしていること」をこの物語が重大な意味を持つ根拠にあげている。「いうまでもなく、テロリストとの交渉に反対の意を示すという独断的な考えは、他に選択肢のない家族を助けることにはならず、ひとりひとりに大きな影響を及ぼす」と指摘。ぜひその意味をスクリーンで確かめてほしい!

交渉の裏側が垣間見られる本編シーン映像

2月19日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、角川シネマ有楽町にて公開!

監督:ニールス・アルデン・オプレヴ( 『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』)、アナス・W・ベアテルセン
出演:エスベン・スメド、トビー・ケベル、アナス・W・ベアテルセン、ソフィー・トルプ
原作:プク・ダムスゴー「ISの人質 13カ月の拘束、そして生還」(光文社新書刊)
原題:SER DU MÅNEN, DANIEL/2019/デンマーク・スウェーデン・ノルウェー/デンマーク語・英語・アラビア語/138分/カラー/シネマスコープ/5.1ch
日本語字幕:小路真由子 後援:デンマーク王国大使館  
配給:ハピネット 配給協力:ギグリーボックス  宣伝:サルーテ
©TOOLBOX FILM/FILM I VÄST/CINENIC FILM/HUMMELFILM 2019
『ある人質 生還までの398日』公式サイト
公式twitter:@398_movie