「青天を衝け」第5話、異国の脅威に揺れる江戸に大地震が襲いかかる!第4話ネタバレあらすじと予告動画

2021年03月13日08時00分ドラマ
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吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)今後の日本は一体どうなるのか?栄一(吉沢亮)ら若者が悶々とする中、姉・なか(村川絵梨)に異変が?さらに大地震が江戸を襲う3月14日(日)放送の第5話「栄一、揺れる」あらすじ、3月7の第4話「栄一、怒る」のネタバレあらすじ、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。



3月7日放送の第4話で、良い藍を育てた農家から順番に「大関」「関脇」「小結」と番付をした栄一と喜作(高良健吾)。この番付は実際存在するらしく、この頃から働き手のモチベーションを上げて商いを成功に導く栄一の才覚が見える一幕となった。しかし、そんな前向きな栄一から笑顔が消える出来事が起きる。百姓が朝から晩まで働いて稼いだお金を、「御用金」という名目で安易に取り立てる岡部藩に承服できない栄一。”この国は間違っている”と、倒幕に向けて動き出すきっかけとなる回となった。

方や、米の一粒一粒百姓の辛苦でできているという父・斉昭(竹中直人)の教えを守る慶喜(草彅剛)。そして不器用な平岡円四郎(堤真一)と給仕の仕方を教えるのが上手な慶喜のほのぼの主従関係に「少しもおごらない慶喜の性格の良さがよくわかる。」「慶喜と平岡に給仕を教えるシーンが良すぎて震えた」と視聴者からの注目を集めた。また、家に帰ってからもふんわりご飯のよそり方を復讐する円四郎が微笑ましく、今後の2人の掛け合いに期待が高まった。

そして3月14日放送の第5話では、アヘン戦争により清国がイギリスにどうやって負けたか知った栄一が、開国した日本の行く末を案じ始める。そんな中、大地震が江戸の町を襲い、津波により沿岸に停泊していた外国船もダメージを受ける。予告では「掛けがえの無き者を天災で失うは耐えがたき事」と何やら斉昭を説得する藤田東湖(渡辺いっけい)の姿が流れたが、国の誇りを守るために江戸幕府がとった行動とは?さらに栄一の姉・なかの縁談話にも一波乱が起きる第5話もお見逃しなく!

■昔は砲台、今はデートスポットのお台場
1853年6月のペリー来航に危惧を感じた江戸幕府は、江戸湾海防強化の必要性を痛感し、その年の8月から江川英龍の指揮により洋式の海上砲台11基の建設に着工した。工事は昼夜問わず進められ、土取夫などは第一、第二、第三台場築造で約5000人、それにかかる経費はおほそ75万両(約700億)という膨大なものとなった。現在の品川や天王洲アイルあたりからレインボーブリッジをはさみ、豊洲にかけて計画された台場の建設は、未着工や作業が中止になったものもあり、最終的に6基完成した。そしてこの台場は、砲台として日本に開国を迫る列強各国への防御壁となったのだった。

現在、観光やデートスポットとしてにぎわう”お台場”という呼び方は、幕府に敬意を払って台場に「御」をつけ御台場と称したことが由来している。今は第三台場と第六台場が残されており、第三台場は公園に、第六台場は自然豊かで学術的にも貴重な史跡として今なおお台場海浜公園からその姿を望むことができる。アメリカを意識して海防の為に建設された台場が今は公園となり、レプリカとはいえ、アメリカを象徴する「自由の女神」がいるというのは、何とも不思議な巡り合わせである。

■前回(第5話)ネタバレあらすじ
栄一は一人で藍葉を買い付けに行くことを任されるようになり、商いの修行に勤しんでいた。そして暇ができれば尾高惇忠(田辺誠一)の家で読書に明け暮れた。栄一は約200年前は日本人も異国へ行っていたのに、なぜ今は鎖国をしているのか疑問だった。惇忠は、昔、戦で荒れ果てた日本に宣教師がやってきて、キリスト教を広めようとしたので国を閉ざしたのだと説明し、日本男児たるもの誇りを忘れてはいけないと教えるのだった。こうして、惇忠の影響で栄一の好奇心は広がり、夜通し語り合うこともあり、次第に栄一は惇忠の妹・千代(橋本愛)を意識するようになる。

血洗島では、藍の出来が良かったので栄一の伯父・宗助(平泉成)は年末に得意先の百姓衆を集め、御馳走を振る舞うことにした。それを聞きつけた栄一は、寄り合いを仕切らせて欲しいと言い出した。

その頃の幕府では、徳川家定(渡辺大知)が将軍職に就いていたが、実務を仕切っていたのは老中・阿部正弘(大谷亮平)と、徳川斉昭だった。そして、ペリー艦隊が引き上げてから、阿部は開国へ向けて意見書を広く募った。水戸の徳川斉昭(竹中直人)など大方は開国に反対したが、福岡の黒田長溥と高島秋帆だけが通商すれば日本にも利があると主張したのだった。

一方、平岡円四郎は妻のやす(木村佳乃)にせかされて嫌々ながら一橋邸を訪れた。慶喜から「諍臣(そうしん)になって欲しい」と頼まれた円四郎は、慣れない手つきで配膳の準備を進める。しかしあまりの無作法なご飯のよそい方を見た慶喜は、円四郎に給仕を知らないのか、それとも小姓が不服なのかと質問した。不服はあるが、よそい方は女房の真似をしたと答えた円四郎。すると話を聞き終えた慶喜は、丁寧な手つきでご飯をよそい、そして米粒1つ1つに百姓の辛苦があることを忘れないよう農人形に米粒を供え、「給仕はこうするものだ」と笑顔を見せた。こうして慶喜と打ち解けた円四郎は、小姓として一橋家で働き始めたのだった。

この時、福井藩主・松平慶永(要潤)や藤田東湖(渡辺いっけい)らは慶喜を次期将軍候補として期待をかけていた。その話を東湖から聞いた円四郎は、自分が惚れたお方だから間違えないと言って、家に帰っても慶喜に教えてもらったご飯のよそい方を練習するのだった。

さて、血洗島では藍農家を労う宴会の日を迎えていた。宴会のしきりを任されていた栄一は、藍の出来で番付表を作成し、その順番で席順を決めたと言って一同を驚かせた。一番良い藍を作った権兵衛が上座である大関の席に座らされ恐縮する中、栄一は父・市右衛門(小林薫)が目指している阿波の藍を超える武州藍を作りたいという思いを伝え、来年もよろしく頼むと皆の前で頭を下げた。年長者の角兵衛(渡辺哲)が上座ではないことに機嫌を損ねないかその場に緊張が走ったが、当の角兵衛は栄一の話を聞くと、来年は自分が一番良い藍を作ると宣言し、他の衆もそれに続きおおいに盛り上がった。

そして、年が明けた嘉永7年(1854年)マシュー・ペリー(モーリー・ロバートソン)が再びやって来たのだった。幕府では佐倉藩主・堀田正睦(佐戸井けん太)や大老・井伊直弼(岸谷五朗)らは阿部正弘(大谷亮平)に開国を迫るが、斉昭は開国に強く反対した。そして阿部は迷った末、ついに日米和親条約を締結したのだった。

その頃、血洗島の渋沢家では、紺屋まわりの市郎衛門に代わり、栄一が父親の名代で岡部藩の陣屋に行くことになった。岡部藩代官の利根吉春(酒向芳)から物入りの為という名目で、栄一の家は500両の御用金を出すよう命じられた。宗助はじめ周りの者たちが頭を下げる中、栄一は500両という大金を自分の裁量で引き受けることは出来ないと言って、市右衛門に聞いてから再度返答すると答えたのだった。利根は激怒し、御用金を払うよう強要したが、栄一は頑として受け入れなかった。

家に帰った栄一は、市右衛門からなぜすぐ払うと言わなかったのか聞かれたので、自分たちが苦労して稼いだ金を、安易に御用金と言って取り立てる道理はないと怒りを滲ませた。栄一は、岡部の領主が百姓たちから年貢を取り立て、その上人を見下し、御用金も取り立てることに納得がいかなかった。しかし市郎衛門は道理を尽くそうが、仕方のない事であり、”泣く子と地頭”だと言って、明日また陣屋へ行き御用金を納めてくるよう伝えた。

そしてその夜、栄一は家の金庫から御用金分を準備し、翌日雨が降る中、岡部の陣屋へ御用金を持参した。利根に向かって御用金が入った箱を差し出し、頭を下げた栄一は「恐れながら、それが我ら百姓の銭にございます。朝から晩まで働き、その小さな銭が・・・」と思いをぶつけるが、頭を上げるとそこにはもう利根の姿はなく、役人が栄一が持ってきた箱をあっという間に持って行ってしまった。雨が降りしきる中、栄一は愕然とその場に佇むのだった。

■第5話「栄一、揺れる」あらすじ
栄一は尾高惇忠に薦められた本で、清がアヘン戦争でいかに英国に敗れたかを知り、開国した日本の未来を危惧するようになる。そんな中、栄一の姉・なかは、自身の縁談を”相手の家に憑き物がいる”という迷信的な理由で伯父・宗助たちから反対され、ふさぎ込んでしまう。

一方、開国に向けて動き出す幕府の方針をなおも受け入れられない斉昭は、簡単に国を開き清国のように隷国になると言って暴走をはじめる。過激とも取れる斉昭の発言に、老中・阿部正弘や斉昭の側近である藤田東湖らは必死にいさめるが、そんな時に大地震が江戸を襲い、下田沖に津波が押し寄せるのだった。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第5話は3月14日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/小林薫/和久井映見/高良健吾/草彅剛/堤真一/要潤/岸谷五朗/竹中直人/平泉成/北大路欣也ほか番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第5話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」番組公式サイト

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