杉咲花「おちょやん」第17週「うちの守りたかった家庭劇」、太平洋戦争に突入し、時代はどんどんと厳しくなる!予告動画

2021年03月26日09時20分ドラマ
@NHK

NHK朝ドラ「おちょやん」第17週、ついに太平洋戦争がスタート!鶴亀家庭劇は愛国ものを上演するも客の入りは悪くなる!福助(井上拓哉)は徴兵され、岡安はその幕を閉じる!家庭劇を守りたい千代はだが、戦況の厳しさは増し、どんどんと外堀を埋められてゆく!NHK朝の連続テレビ小説、第17週「うちの守りたかった家庭劇」(3月29日~4月2日)のあらすじと見どころをご紹介!予告動画は番組公式サイトで公開されている。



3月22日から放送された第16週は、舞台役者だった父親を亡くした身寄りのない松島寛治(前田旺志郎)を引き取って、まるで母親のようにふるまう姿と、弾圧されてソ連に逃げようとしている高城百合子(井川遥)に対して喜劇役者としての矜持を見せる強気な千代(杉咲花)姿が描かれた。寛治の行動は途中、途中で不審な感じがでていたのだが、結局、一平が預かっていた金を盗んでしまう。千代はそんな寛治に対して、許す姿勢を崩さない。寛治はそれにさえも腹を立てるが、千代と一平の生まれ育った話を聞いて、心を許し、新しい家族となってゆく。

寛治役はにんじんが嫌いという設定で、千代はなんとしても人参をたべさせようとカレーのルーにすった人参を入れる。このカレー、料理指導の広里貴子によれば、本当にニンジン7本も入れて作ったのだという。公式HPの特集で、若葉竜也と対談している成田凌は「天海家のカレー、不思議な味でした」と言っているが、それはこの大量の人参の味なのだ。

3月29日から放送される第17週「うちの守りたかった家庭劇」からは舞台は昭和16年、太平洋戦争時代へと移る。家庭劇は愛国ものを演じているため、興行はできるものの、客の入りは悪い。そして、幼なじみの福助(井上拓哉)には赤紙が届く。シズ(篠原涼子)と宗助(名倉潤)が60年守ってきた岡安も幕を閉じるときが来た。演芸にとっても、普通の人々にとっても厳しい戦争という時代を千代はどう生き抜くのか?

第15週で、出演が終わった、千代の父親・テルヲ役のトータス松本は番組公式サイトに、「テルヲのいいわけ」として、コラムを載せているが、最後に1文「亡くなった人のことまで、悪く言わんといたって」と話している。

【第16週(2021/3/22-3/26)ネタバレあらすじ】
父のテルヲ(トータス松本)が亡くなって5年、千代(杉咲花)は30歳になった。昭和12年、夏に始まった日中戦争で日本軍は勝ち続け、日本中が沸いていた。鶴亀家庭劇でも戦争を題材とした愛国ものの芝居「頑張れ!集配婆さん」が人気となっていた。千代は一平と相変わらずの二人暮らしだが、鶴亀家庭劇の団員たちを世話し、舞台に出れば大盛況の毎日は、それなりに充実していた。千秋楽、楽屋に戻ると男が部屋を物色していた。その男は舞台役者だった父親を亡くした身寄りのない松島寛治(前田旺志郎)という男だった。鶴亀の社長からの頼みで一か月ほど家庭劇で預かることになったが、一平と千代のところ以外では預かれるところがなく、千代の家に来ることになった。

一緒に暮らし始めると千代は、一見すると天真らんまんな寛治の振る舞いにどことなく違和感をおぼえる。それでも身の上を思いお母ちゃんのように振る舞おうとする。寛治の苦手な人参をカレーの中にうまく使ってみたりして、寛治のことをあれこれ面倒みていた。

ある日、福富楽器店で寛治は、戦争ごっこ好きの息子とかみ合わない福助から、吹いてみたいとトランペットを拝借する。しかし手を滑らせてしまい、あやうくトランペットを落としそうになる。寛治がわざとやったことを千代は見抜いていた。寛治は「親が押し付けたって駄目なんだ」という。

千代と一平の家に突然、高城百合子(井川遥)と小暮真治(若葉竜也)が訪ねてきた。驚くことに二人はすでに結婚していて、芝居をできる場所を探しながら、全国を回っていた。列車が雪で足止めをくらい、千代のもとを頼ったのだった。久々の再会に、楽しい夜を過ごす四人だったが、百合子と小暮はある秘密を抱えていた。それは、百合子と小暮の芝居は特高警察からにらまれているのだった。言論の自由がなくなってきていた日本での芝居を断念しソ連に渡ろうとしていた。百合子は千代にも一緒に行こうというが、千代は自分は喜劇役者なので、客が喜んでくれれば、笑ってくれれば愛国ものでも問題ないと亡命を断る。

一方、二階で聞き耳を立てる寛治に笑顔は無かった。そんなところに特高警察がやってきた。二人を何とかかくまおうと試みるが、居場所を突き止められ、家の中に踏み込まれてしまう。平然と知らないと言い張るものの、家捜しの手をゆるめない特高警察にじりじりと追い詰められていく。最後の抵抗もむなしく、二階の押し入れを無理矢理こじ開けられてしまう。そこにいたのは寛治だった。寛治のことを陸軍の上官の隠し子だといいはり、なんとか難を逃れる。そして、小暮と百合子は旅立っていった。

一平が預かっていた鶴亀家庭劇の準備金がなくなった。実は寛治が持ち出したのだ。大山社長をはじめ、鶴亀株式会社としても扱いに困っていたのだ。千代はその屈折した心をどうにかしたいと思っていた。寛治に代わって謝ると、かえって寛治は怒りだしてしまう始末だ。幼い頃、子役として舞台を踏んだが、父親から駄目だしされ、以後、舞台に立つことは許される、雑用ばかりを押し付けられていたことから父親を、大人を憎んでいたのだ。しかし、寛治の態度はかたくなで、一筋縄ではいかない。

そんなある日、新聞に小暮と百合子が本当にソ連に渡ったという記事が載り、千代と一平は驚く。そして、そのことが千代の背中を押すことになった。それは、百合子から言われた「やりたいことをやるべき」ということだ。千代は一平に相談し、寛治とあらためて話し合う時間を作り、自身の生い立ちを話す。親の愛情に恵まれなかったのは寛治だけではなく千代も一平も同じなのだ。その痛みがわかるからと、千代と一平は寛治に一緒に暮らそうという。そして、家庭劇にもチョイ役で出演させる。寛治はセリフのようにして、千代に「お母ちゃん」というのだ。

時代は大きく動き始め、日本は第二次世界大戦の火ぶたを切って落とした。

【第17週(2021/3/29-4/2)あらすじ】
■第81話(月)
昭和16年の暮れに始まったアメリカとの戦争は、初めは大勝利で沸くも戦況は大きく変わっていた。昭和19年1月、鶴亀家庭劇は相変わらず愛国ものの芝居を続けていたが、客の不入りが続いていた。一方、福富楽器店は、敵国の音楽であるジャズのレコードの販売が禁止され、店内は軍歌一色となり、様変わりしていた。そんなある日、千代(杉咲花)と一平(成田凌)の家に幼なじみの福助(井上拓哉)があるものを持って訪ねてくる。

■第82話(火)
赤紙が来て、招集されることになった福助(井上拓哉)から、妻のみつえ(東野絢香)と息子の一福のことを託された千代(杉咲花)と一平(成田凌)。千代は、福助が出征する前に、トランペットで大好きなジャズの曲を思う存分演奏させてあげたいと考える。しかし一平(成田凌)は、このご時世にそんなことをすれば問題になり、鶴亀家庭劇の興行にも影響しかねないと心配する。出征壮行会の当日、千代は福助をある場所に連れ出す…

■第83話(水)
昭和19年2月、福助(井上拓哉)の出征の日がやってきた。妻のみつえ(東野絢香)と息子の一福、両親、そして幼なじみの一平(成田凌)と千代(杉咲花)に見送られながら、福助は前に向かって歩きだすのだった。その数日後、芝居茶屋「岡安」にとっても、特別な日がやってくる。道頓堀60年の歴史に幕をおろす日である。女将の岡田シズ(篠原涼子)と宗助(名倉潤)は、岡安を支えたお茶子たちに労いの言葉をかけるのだった。

■第84話(木)
劇団の百久利までもが招集され、出征していく。意気消沈しかけるも、気丈に振る舞い、芝居を続けようと引っ張る千代(杉咲花)。その矢先、座長の一平(成田凌)が鶴亀家庭劇の解散を宣言する。戦況悪化で採算がとれない鶴亀株式会社の大山社長の経営判断でもあった。納得できないながらも、それぞれに事情を抱える劇団員たちは、渋々飲み込んでいく。しかし千代は、また一つ大切なものを失う現実を受け入れられないのだった…

■第85話(金)
出征した夫・福助のトランペットを婦人会から守り抜いたみつえ(東野絢香)。芝居茶屋・岡安を再興させ、お茶子たちを呼び寄せたいと願うシズ(篠原涼子)。それぞれの、大切なものを守りたいという意地に触れた千代は、自分一人でも家庭劇を続けることを一平(成田凌)に宣言する。突き放されても、千代は今までの稽古場を自分で間借りすることに決め、「鶴亀家庭劇」の掛け軸も勝手に書きかえてしまう。それをある人に見られて…

【作】八津弘幸
【出演】杉咲花、成田凌、篠原涼子、名倉潤、星田英利、中村鴈治郎、明日海りお、板尾創路、西川忠志、前田旺志郎、井川遥、若葉竜也他
【語り】桂吉弥
【音楽】サキタハヂメ
Twitter公式アカウント「@asadora_bk_nhk」

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