2022年2月15日、女子シングルSPが行われ、ドーピング問題渦中のワリエアが1位、極上のジャンプを決めたシェルバコワが2位、完成度の高さでパーソナルベストを更新した坂本香織が3位に食い込んだ！2月17日（木）にメダルをかけたフリーが行われる！NHKオリンピックサイト、JOC公式サイト、IOC公式サイトには関連動画が公開されている。

中国北京の首都体育館で2022年2月15日（火）フィギュア女子シングルのショートプログラムが行われた。フィギュア団体の決勝が終わった後に判明したドーピング陽性によって、スポーツ仲裁裁判所（CAS）に出場が図られていたロシアのワリエアも出場した。



国際オリンピック委員会（IOC）はこの決定がドーピング違反による決定ではなく、あくまで出場可能という判断であるということから、ワリエワが3位以内に入った場合はメダルセレモニーも表彰式も実施しないとしている。さらに国際スケート連盟はワリエワが24位以内に入った場合にはフリーに進む人数を1名増やして25名をすることなどを異例ずくしのなか、競技が開始された。

そんな注目の中開始された女子シングルは30名で行われ、ウクライナのアナスタシア・シャトワから演技が開始された。6名ずつ5組に分かれて実施され、第1組には3回転半の武器を持ち、オリンピック代表の座を勝ち取った河辺愛菜が登場した。冒頭に3回転半に挑むも回転不足で転倒してしまったが、あとは落ち着いて初出場となったオリンピックのショートを62.69点で終えた。ビバルディの四季「冬」の曲で滑ったが、会場にいたプロスケーターの織田信成が「聞こえないくらい」というほど小さな音となっていた。全選手が滑り終えて15位となり、17日のフリーに挑戦する。

第5組に登場した樋口新葉は穏やかな「YOUR　SONG」に乗せて3回転半を綺麗に着氷し、オリンピックで3回転半を成功させた5人目のスケーターとして名を刻んだ。伊藤みどり、浅田真央、長洲未来、ワリエワ、樋口新葉と5人中、3人が日本人スケーターとなった。その後のコンビネーションジャンプ、単独の3回転フリップに減点がついたものの73.51点で5位につけている。

最終滑走で登場した坂本香織は「ありえないくらい緊張した」という状態で臨んだというが、演技はすべて完璧で、高さ、幅のある坂本にしか飛べない2回転半を綺麗に着氷し、基礎点3.3点に加点1.51点をもらうジャンプとなった。その後の3回転ルッツ、3回転フリップ＋3回転トーループも大きく加点をもらい、スピン、ステップはすべてレベル4で自己ベストを更新する79.84点で3位に入った。

1位のロシアのワリエアはめずらしく3回転半でミスがでたもののこの騒ぎの中でも他のジャンプはクリアに決めて82.16点、2位につけたロシアのシェルバコワはすべての要素を完璧にこなして80.20点で坂本の上位につけている。樋口と同じく3回転半に挑戦したトルソワは回転不足で転倒し、74.60の4位となった。6位には韓国のユ・ヨン。冒頭の3回転半が決まったかと思われたが、ダウングレード（2回転半の回りすぎ）の判定となってしまった。

フリーの演技は合計25名で2月17日（木）に行われる。なお、イレギュラーな人数のため、第1組が7人での構成となる。河辺愛菜が20時頃スタートする第2組の4番滑走、22時頃スタートする第6組の2番滑走が樋口新葉、4番滑走が坂本香織となっている。

■今後の放送予定
■2月17日（木）地上波放送スケジュール
テレビ朝日　19:00~23:10　女子シングルFS

■2月19日（土）地上波放送スケジュール
NHK総合　19:50～23:10　ペアFS

■2月20日（日）地上波放送スケジュール
テレビ東京　13:00～16:00　エキシビション

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