菅田将暉が八艘飛びを披露!「鎌倉殿の13人」第19話兄弟間に亀裂!第18話ネタバレあらすじと予告動画

2022年05月09日10時50分ドラマ
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平家滅亡の裏で生じた源頼朝(大泉洋)・義経(菅田将暉)の兄弟間の亀裂。2人の関係修復に北条義時(小栗旬)が奔走する!NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)5月15日(日)放送の第19話「果たせぬ凱旋」あらすじ、前回第18話「壇ノ浦で舞った男」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信中。



源氏悲願の平家が滅亡した壇ノ浦の戦いが描かれた5月8日放送の第18話。戦に勝つことだけを目標に突き進んできた義経役の菅田将暉が海の上の船を縦横無尽に飛び移り、サブタイトル通り「壇ノ浦で舞った」。義経が将を射んとすれば馬を射るかのごとく、船の漕ぎ手を射抜くという誰も思いつかない発想で源氏を勝利に導く一方、義経の華々しい活躍が兄・頼朝との関係を悪化。悲願を成就させた頼朝だったが、敵の宗盛を見ても怒りを覚えず、義経への嫉妬心が肥大化していった。

「戦いに勝つ」「兄の喜ぶ顔が見たい」とピュアすぎる故に危うい義経と、手にした権力を保持したい神経質な頼朝。なるべくしてなった兄弟の亀裂だが、それを生み出したのは梶原景時(中村獅童)の巧みな話術によるもの。義経に加担して総大将を譲り、頼朝には義経が次期鎌倉殿を狙っていると思わせる。天に選ばれた男は2人といらないと断言する梶原景時の策士ぶりが、華々しい源平合戦の終焉の裏側で、じわじわと恐怖を煽った。

そして5月15日放送の第19話では、頼朝、義経兄弟の関係修復に義時が奔走する。しかし、そこには野心家・行家(杉本哲太)と時代のトリックスター・後白河法皇により、亀裂はさらに深まることに・・・。方や、京では義経の妻・里(三浦透子)と白拍子・静(石橋静河)が義経を巡り女のバトルを繰り広げる。

■高速で過ぎた「屋島の戦い」
第18話の「壇ノ浦の戦い」で見事な八艘飛びを披露した義経役の菅田将暉。重さ20キロほどはある鎧を着て、船から船を飛び渡る姿は、ワイヤーアクションとはいえ、まさに軍記物語の主人公そのものだったのではないだろうか。その一方で、義経の奇襲や扇に弓を射る「那須与一」の逸話で有名な屋島の戦いが景時との「逆櫓論争」のみで終了し、物議をかもしている。

それだけではなく、源平合戦最大の見せ場と言われる「壇ノ浦の戦い」がメインではなく、兄弟亀裂の伏線として描かれた第18話。最終決戦で義経率いる水軍が平家軍を追い込んでいったのも潮の流れがあってのことという説もあるが、それも景時の「天に選ばれた男」という言葉もぴったり合点がいく流れを取っている。せっかく勝利を納めても、それが仇となり兄・頼朝との関係を悪化させてしまう義経。悲劇のヒーローの苦難は次回19話でも色濃く描かれるのか、今後の展開を期待したい。

■前回(第18話)ネタバレあらすじ
一ノ谷で敗れた平家は、四国の屋島に逃げた。対する源氏は、義経に四国を、源範頼(迫田孝也)に九州を攻めさせ、挟み撃ちする作戦に出る。平家に反発する豊後の水軍を味方に付けた義時は九州を攻めたが、暴風雨のため摂津で足止めを食らう義経は焦っていた。義経は梶原景時や畠山重忠(中川大志)の反対を押し切って、手勢だけで四国に渡ることを断行。義経を心配する重忠に対し、景時は「九郎殿が天に選ばれし男なら必ず成し遂げる」と言って送り出した。追い風を受けた義経は阿波に到着、平家を山口県長門の彦島まで追い詰めた。

一方、鎌倉では頼朝が戦の報告を逐一受けており、連勝する義経の強さに焦りを感じていた。そこで総大将を義経から景時に任じるが、その知らせを受けた義経は強く反発する。景時と義経が激しく対立すると重忠や三浦義澄(佐藤B作)らが義経の味方をして、義経がそのまま総大将を続行することになった。しかしこれは、義経に総大将を続けさせるために景時が仕組んだことだった。義経は頼朝の気持ちがわからなくなっていた。なぜ自分ではなく景時を総大将に据えようとしたのか・・・。海を見ながら義経が思いにふけっていると、ふと型破りな戦略を思いついた。「船の漕ぎ手を狙うのはどう思う?」

元禄2年(1885年)3月24日朝、壇ノ浦で平家軍と源氏軍が激突。最強水軍を擁する平家方が優勢だったが、義経が敵船を引き寄せたところでこぎ手を狙うよう指示。この時代、こぎ手を狙うのはタブーとされていたが、義経は自らこぎ手に向かって矢を射っていく。型破りな戦法で形成は逆転。平宗盛(小泉孝太郎)は敗戦を覚悟し、帝がいる船から三種の神器を携えた女性たちが次々に入水自殺をしていった。そしてまだ小さい安徳天皇を抱えた女性が最後に入水。戦に勝てば三種の神器と帝はかえってくるくると思っていた義経の予想は外れる結果となった。壇ノ浦の戦いは源氏の勝利となり、こうして栄華を誇った平家は滅亡した。

夕方、浜に打ち上げられた平家軍の死体を前に、義時は浮かない顔をしていた。義経は戦に勝たなければこれまで討ち死にしてきた者たちが浮かばれないと言うが、果たして兄・宗時は喜んでくれるのだろうか?一方、頼朝は壇ノ浦の勝利報告を受けて喜んだ。しかし、民の間で義経人気が高まっていることを知ると、不機嫌になり、すぐに義経を鎌倉に呼び戻そうとした。ところが義経は検非違使に任命されているため京を離れることはできなかった。そこで義経は後白河法皇に相談し、帰京することを条件に、宗盛を鎌倉に連れて行く護衛として京を離れることになった。

しかし、これが頼朝の怒りを買うことになる。義経はいずれ京へ戻り、宗盛の斬首も京で行う。これを法皇と親密になった義経の野心と取ったためだった。義時は、義経に野心があるとは思えないと反論するが、頼朝は義経に会わないと明言した。義時は義経を庇いたかったが、かたや景時は、頼朝も義経も天に選ばれたものとし、そんな2人が同時に立つことは出来ないと断言した。

越谷に足止めされた義経は鎌倉入りを許されず、宗盛のみ鎌倉に連行されることになった。兄への誤解を解きたい義経は、宗盛の助けを借りて手紙を書くことにした。数日後、頼朝は知盛と対面した。父の仇を討つことが出来ても宗盛の顔を見ても怒りはこみ上げてこなかった。それより義経が誰かに代筆させた手紙をよこしたことに腹を立て、宗盛を連れてさっさと京へ帰るよう命じるのだった。義経はショックを受けるが、これより先は法皇に仕えることを決めた。そして、以前に越谷に立ち寄った際に世話になった地元の民を呼び寄せ、約束通りたくさんの芋のお返しをするのだった。

■第19話「果たせぬ凱旋」あらすじ
鎌倉入りを許されず悲嘆にくれる義経。義時は大江広元(栗原英雄)の知恵を借り、頼朝と義経の関係修復を模索する。しかし、後白河法皇はそれを良く思わなかった。愚痴を漏らす頼朝に対し、苦言を呈す八重(新垣結衣)。政子はこの状況を憂いでいたが、京では義経を巡り、里(三浦透子)と静(石橋静河)が対立していた。さらに源行家(杉本哲太)が義経に近づき、頼朝はさらに疑心を募らせる。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第19話は5月15日(日)総合午後8時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:三谷幸喜、出演:小栗旬/大泉洋/菅田将暉/小池栄子/青木崇高/新垣結衣/佐藤浩市/西田敏行ほか。番組公式Twitterアカウントは「@ nhk_kamakura13」。第19話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」番組公式サイト

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